シノグロッサムの育て方
育てる環境について
中国南部原産のシノグロッサムの芝居に適した環境は日当たりと水はけの良い場所です。基本的に強健なので花を咲かせやすく初心者でも管理しやすい花と言えるでしょう。また耐寒性がつよく、冷涼な地域や霜が降りるような地域でも育てることができます。暖かい地域では夏の高温多湿に気をつけて管理をしなくては行けません。
ワスレナグサは秋まきが基本ですが、このシノグロッサムは春まきでも夏に開花させることが出来るのが特徴です。日当たりと水はけを確保すれば元気に栽培することができますが、環境が良いと株が大きくなって幅40センチにもなってしまうケースがありますので、株と株の間には十分な間隔を持って植えつけるのが良いでしょう。
水はけの良い土地を好みますが、強い乾燥には弱く株が枯れてしまいやすいので注意が必要です。特に鉢栽培をする場合には水切れを起こして枯れてしまいやすいので注意しましょう。種まきでの育て方での注意点は温度不足に気をつけることです。発芽の適温は20度前後ですので、冷涼な地域では種まきをしても夜間の温度が足りずに芽が出ないケースもあります。
しっかりと保温して発芽させるように気をつけましょう。小さな鉢の場合には風通しと日当たりの良い場所を選んで苗が伸びすぎてしまわないように注意して栽培するようにしましょう。基本的に日当たりと水はけを確保して、そして極度な乾燥を避けることで、初心者でも栽培しやすい強健種です。
種付けや水やり、肥料について
シノグロッサムは中国南部原産の1年草ですから毎年種まきなどの受付をして育てるのがおすすめです。暖かい地域の真夏の暑さは苦手で耐寒性があります。暖かい地域では10月から11月の秋頃に種まきをします。寒冷地では春の桜の咲く頃に種まきをしても十分楽しむことができます。清潔な殺菌済みの用土を入れたピートバンや箱に種が重なってしまったり、一箇所に集まらないようにバラバラにまきます。
その後5mm程度の土をかぶせて、その上から種が流れてしまわないように注意しながら水やりをします。その後芽が出て本葉が3枚程度になったら腐葉土を敷き込んで株の間を30センチほど空けて植え付けしましょう。乾燥に弱い植物なので、水は定期的にやり、水切れを起こさないように注意する必要があります。
春は一日一回用土の表面が乾いたら十分水やりをしましょう。鉢の場合には鉢底から水がたっぷりと染み出るほど与えると鉢全体に根が回って丈夫な株にすることができます。特に夏の高温期は鉢植えの水切れを起こしやすいので、朝夕しっかりと水を与えましょう。葉水を与えると葉焼けを防いで株を丈夫に管理することができます。
肥料に関しては植え付けの際に、牛糞や腐葉土などをたっぷりとすき込んだ用土に植えつけるのが良いでしょう。その後、つぶ状の緩行性肥料を月に一回与えることで株を丈夫にすることができます。肥料が不足してしまうと、花の色が淡くなってしまうことがあるので、リン酸やカリウムが多めの肥料を与えます。
増やし方や害虫について
シノグロッサムは種まきや株分けで増やすことができます。種まきの場合には秋まき、春まきが可能で、温暖な地域では10月、11月の秋に種まきをします。寒冷地では4月などの春にまいてもその年に花を楽しむことができます。ただし発芽の温度は20度前後なので、しっかりと暖かくなってからしか発芽はしません。
鉢で育てる場合には風通しと日照を確保して管理すると徒長せずにしっかりした株に育ちます。秋に植え付けをする場合には、霜に当たると種が弱ってしまうので軒下など霜よけが出来る場所で管理するのが良いでしょう。冷涼な地域で多年草として育てているシノグロッサムを株分けをする場合には、一旦掘り上げた株を、泥や弱った根を落として、切れ目のいいところから半分にカットします。
そうすることで株を増やしておくことができます。この植物は一年草として扱われる地域もあるため、あらかじめこのように株分けをして増やしておくことで絶やすことなくシノグロッサムを育てていくことができます。日光に当てて育つことで株が充実して野趣溢れる美しい株に育てることができますが、
日照が足りていない環境で育てると、茎が伸びすぎて徒長してしまうので日当たりの良い環境で育てましょう。この植物につく害虫はヨトウムシやナメクジです。ヨトウムシは夜に出て葉や花を食害してしまうので、捕獲するか殺虫剤をスプレーして退治しましょう。明るいブルーの花が魅力で切花としても最適な人気品種です。
シノグロッサムの歴史
シノグロッサムはワスレナグサの仲間で、ヨーロッパから、アジア、ニュージーランドなどのオセアニアまで世界中の温帯に50種類が分布しています。もともとの属名は、ミオソティスでこれはハツカネズミの耳を意味していて、葉の形がちょうど丸みを帯びたねずみの耳の形をしていたことに由来します。
シノグロッサムのワスレナグサにはある言い伝えがあり、そこからワスレナグサという名前が付いたという歴史があります。騎士ルドルフと乙女ベルタがドナウ川のほとりを歩いていたところ、美しいブルーの花が咲いており、乙女にプレゼントしようと騎士が花を手折ろうと腕を伸ばしたところ、川の急流にのまれてしまったということです。
その際に騎士は自分を忘れないで、と叫んで水に流されたところから、ワスレナグサという名前が付いたという悲しい伝説があります。そのほかにもシノグロッサムはヨーロッパのさまざまな逸話に登場しており、日本でも野生でこの品種の仲間を見ることができます。秋に種をまくことで翌年の春に花を咲かせる、
美しいブルーの小さな花はブーケに欠かせない花として今でも注目を集めています。かすみ草のように小さな花はどのような花をも引き立てる魅力があり、珍しいブルーの花色も相まって愛好家が多い品種と言えるでしょう。シノグロッサムは本来は多年草で環境が合えば毎年花を咲かせる株もありますが、暑さに弱いため、日本では一年草として扱われることも多いです。
シノグロッサムの特徴
シノグロッサムはワスレナグサの仲間でムラサキ科に属する植物です。秋まき一年草で中国南部原産ですが、ワスレナグサ自体はヨーロッパ、アジア、オセアニアなどの世界中の温帯に広く生息地としています。草丈は30セントメートルから50センチメートル、横幅は40センチメートルほどに広がって茂ります。
花の時期は4月から6月にかけての春でワスレナグサよりもやや大きめの株になり、切花に使えるほど茎も長くなるのが特徴です。ワスレナグサとそっくりの花は星型で美しいブルーをしているなかなか珍しい花色が特徴です。葉の色は緑に銀色が入った美しい色をしているので葉も人気があります。秋に種まきをすると翌年の春に開花します。
一般的には多年草として扱われますが、日本では高温多湿の夏にダメージを受けてしまい翌年開花しないこともありますので一年草として考えるのが良いでしょう。ただし冷涼な地域では夏を越して年々大きな株になっていくのが特徴です。花は大きくても1センチ未満で小さな小花が可愛らしい印象を与えます。
ブルーの花色が多いのですが、白やピンクのものもあり、中心に白い色が入る品種も見られます。葉は楕円形で枝からよく茂り、美しいこんもりとした株を作ります。中国南部の原産ですが、日本でも見られるようになり、美しい野花として人気を集めています。冷涼地などで環境が合えば、種がこぼれてひとりでに増えていきますのでガーデンのいたるところで青い可愛らしい小花を見ることができます。
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