アロンソアの育て方
育てる環境について
栽培をするときにおいては管理場所としては日当たりに置くようにします。中南米原産で特にアンデス山脈などの高地で育つタイプではあありません。暖かいところ、日差しのあるところで育つ植物です。できるだけ日当たりがあると良いとされますが、場合によっては日陰においても育てることが出来るとされています。
熱帯で育つので暑さには強そうですから日本の夏もしっかり乗り切ってくれそうですが、日本の猛暑は熱帯の暑さ以上になりそうです。日本は南米に比べると高温に加えて多湿の状態になります。これがあまり好ましくないようで、あまり生育状態が良くなくなります。夏を制すれば多年草としても育てられると言われるくらい夏が大変になります。
屋外管理で育てるつもりなら夏に枯らしても仕方がないとして育てます。一方で夏をこそうとするなら暑さ対策を施します。風通しを良くする、室内の涼しいところ、軒下の涼しいところなどをうまく利用するなどです。涼しいところに置いたとしても日当たりについては適度に当てる必要があるので、朝日などの午前中の日差しのみを当てられるようにするなどの工夫をします。
熱帯の植物なので寒さに対して強いわけではありませんが、日本の寒さはなんとか越えてくれます。あまり寒い地域においては室内での管理などにして気を配りながらになりますが、暖地などなら屋外で十分冬越をすることができます。霜が降りたり雪が降ったりするときのみ中にいれます。
種付けや水やり、肥料について
育て方として植え付けの時期などの注意です。種まきとしては春まき、秋まきがありますが、春まきだと夏を越せないこともあるので秋まきにすると良いとされます。秋まきでも油断は禁物で、場所によっては冬に枯れてしまうことがあります。冬に枯れるような寒いところだと夏は涼しい地域のこともあるのでそういったところなら春まきにした方がいいかもしれません。
その冬に関しては室内での管理が必要になりますが、次の年に花をつけた後、それ以降も楽しむことが出来る可能性があります。しかしこの花についてはそもそも種まきが向いているかどうかが問われることがあります。種まきからだと育てにくいことがあり、苗を植えて育てたほうが良いとの考えもあります。
春に苗を植えれば、その夏には花を咲かせます。そしてその夏の暑さで花を終えることになります。純粋に花を楽しもうとするならこの方法が良いようです。水やりについてはあまり考える必要がありません。生息地は熱帯、乾燥している地域なのでそれに対応した力を持っています。逆に水分があると弱りやすくなる性質なので水のやり過ぎに注意しながら育てるようにします。
土の中が乾いた状態になってから水を与えるぐらいです。肥料に関しては、花がさくときに与えるようにします。この花については肥料を与えないと花が止まると言われます。花が咲きません。花が咲く1箇月から1週間前にかけて即効性が強いタイプの肥料を与えるようにします。真夏には与えません。
増やし方や害虫について
どのように増やしたらよいかですが、夏を越せないとき、夏を越せる時で異なってきます。越せない時は花が終わってそのまま枯れます。株がなくなりますから株分けなどをすることができません。このときに出来るとすれば種をとって増やす方法になります。種まきに関しては難しいこともありますが、
場合によっては枯れた後に自然に生えてくることもありますから、挑戦することが出来るかもしれません。夏越えを重視して育てる場合においては、株をそのまま残すことができます。そのために株が増えてくれば株分けなどが出来る場合があります。この花の魅力としては小さな花がたくさん咲くことで、量が多くなると豪快に見えます。
一方で一株位だと少しさみしさもあります。ですからなんとか夏越えに挑戦して株分けできるようにしてみましょう。夏だけでなく冬越も重要なポイントになります。気候などにはあまり強くない植物ですが、病気に関してはそれ程かかりやすいわけではありません。長く株を残していると古い株が弱ってきたりすることがあるかもしれませんが、
比較的育てやすくはなっています。害虫においてはアブラムシが発生することがあるので注意が必要になります。アブラムシに効果があるとされる薬が市販されていますから、それを前もってまいておくようにします。アブラムシに関しては他の草花にもつきやすい虫になりますからこの花だけでなく周りもきちんと対応していないといけません。
アロンソアの歴史
植物を一から育てるときにおいては種から育てることがあるでしょう。では種はいつまくかです。一般的には春にまくイメージがあるかもしれません。あまり植物を育てたことがない人は子供の頃に春に種をまいた記憶があるからです。子どもがまいて育てるような花は比較的育てやすい種類が選ばれる事が多いです。
それも成長が早く確実に咲く花などです。朝顔などなら春にまいてすぐに芽が出てきます。そして梅雨明けぐらいには徐々に花を咲かせ始めてきます。でもこれは育てやすい種類です。実際のところは春まき、秋まきがあるとされます。どちらかしか合わないこともありますし、どちらでもできることもあります。
アロンソアと呼ばれる植物に関しても春まき、秋まきどちらでも良いとされますが、この花はあまり夏を得意としないとされます。このようなときは秋まきにしたほうが良いようです。一方で冬が苦手なら秋まきはあまり良くなくなります。この花は原産としては中南米とされています。
コスタリカ、ボリビア、エクアドル、ペルー、チリなどで見ることが出来る植物になります。和名がついていて非常にきれいな名前がついています。紅胡蝶となっています。アロンソアノ名前については、スペイン人でコロンビアのボゴタの役員であったアロンソという人がいてその人が名づけたとされています。南米系の植物においてはスペイン人の名前が付けられている花が多いのはスペイン人が関係していることがあるのでしょう。
アロンソアの特徴
この花については、ゴマノハグサ科、ベニコチョウ属になります。多年草になります。生息地である中南米においては多年草として知られていますが、日本での園芸上においては一年草として扱われることが多くなります。草の高さとしては50センチぐらいになります。花の開花については6月から10月ぐらいと夏を中心に咲く花として知られています。
葉っぱについては卵の雰囲気の楕円形で、対生で生えています。葉の縁はぎざぎざがあります。花の大きさは1.5センチから2センチぐらいになります。花びらは5枚ついている事が多いようです。花びらに関してはそれぞれが少しずつ重なりあいながらついています。ですから花の向こう側については一切見えないようになっています。
桜の花などは花びらがそれぞれ独立して間を開けていますから隙間から向こうを見ることができますが、この花についてはそれはできません。花の色としてはいくつかありそうですが、真っ赤のタイプがよく知られています。中央部分が黄色になっているので、赤の中に鮮やかな黄色が目立つ配色になっています。
季節による対応ですが、耐寒性については半耐寒性と言われるタイプです。日本の冬であればそれなりに越してくれます。花が咲く時期である夏があまり強くありません。そのために春まきをして夏をこそうとしたところで枯れてしまうようなことがあります。日本では秋まきして次の年の夏の初めに花を咲かせてその後弱って枯れるパターンが多いです。
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