アーモンドの育て方
育てる環境について
アーモンドを育てる場合には、まずは、種の準備をしっかりと行わなくてはいけません。秋に収穫をした種を、まずは風通しの良い日陰で乾燥させて、袋に入れて冷蔵庫で保管をしなくてはいけないという作業がありますので、しっかりと行うようにしましょう。そして、育てる環境として、もっとも適している時期は3月になります。
とくに種まきにはもっとも適している時期になりますので、アーモンドの種を植えたいと思っている場合には、3月を狙って種まきを行いましょう。また、種を植える前に、一晩水につけたり、冷蔵庫にしっかりと入れておくことで、発芽率が高まりますので、一手間加えてしっかりと行うようにしましょう。
アーモンドは、種からしっかりと育てるとなりますと、実際に花が着くまでに相当の時間が掛かります。長くても4年から6年といった歳月が掛かる可能性がありますので、根気よく育てることをおすすめ致します。また、育てている状況によっては、何年待っても花がつかない可能性もあります。育てるのが大変難しいものだということを理解しておくと良いでしょう。
そして、植える際には、絶対に1本だけではなく、数本育てるようにしましょう。なぜかと申しますと、アーモンドは、他花受粉になりますので、どうしても1本だけでは実が出来にくいといった特徴があります。せっかく花が咲いたとしても、肝心の受粉が無ければ、一向に実はつきません。しっかりと実をつけるためにも、数本育てるようにしましょう。
種付けや水やり、肥料について
アーモンドの育て方で重要なのは、種の植え方になります。特に、地植えでも全く問題はありませんが、最初の段階で根をしっかりと作らせる必要があります。ですので、出来る限り鉢植えやプランナーで育てて、まずは根をしっかりと作らせるようにしましょう。また、鉢植えで育てる場合には、一つの鉢の中に、種を何個も入れないようにしましょう。
基本は、一つの鉢に対して、種は一つだと覚えておきましょう。土は、鉢植えやプランナーの底に、防虫剤をしっかりと敷いて、その上に石や軽石を入れます。そして、赤玉小粒を7、鹿沼土を3の割合で入れるようにしましょう。ここで重要になってくるポイントとは、水はけを良くしてあげるということです。
ですので、必要に応じて、腐葉土を入れるなどの工夫をしましょう。そして、植えるときのポイントは、3?4センチの深さに植えた後は、しっかりと水を与えるということです。たっぷりと水を与えた後は、土の中の種が乾燥しないように、こまめに土の表面が乾いてきましたら、水を与えるように心がけることです。
そして、鉢植えで育てる場合には、出来る限り受け皿は置かないようにしましょう。そうする事で、種を植えた後に、およそ1ヶ月から2ヶ月を目安に発芽をしますので、よくチェックをしておいて下さいね。アーモンドの育て方や栽培は、大変時間が掛かります。根気良く、毎日きちんとチェックをして、種が乾燥をしないようにしっかりと水を与えるようにしてあげましょう。
増やし方や害虫について
アーモンドの種を植えた後、きちんと発芽をしましたら、その後もきちんとチェックをして、こまめに育ててあげる必要があります。特に、梅雨の時期は多量の雨にさらされてしまいますと、根腐れを起こしてしまう可能性がありますので、注意が必要です。ですので、発芽をして、梅雨の時期に入りましたら、
出来る限り鉢植えやプランナーは軒下におくなどをして、雨から身を守ってあげるようにしましょう。また、その時に、雨から身を守るために、つい室内に入れてしまう人もいますが、そこまでしてあげる必要はありません。ですので、年中屋外で栽培をしても全く問題ないというのを覚えておきましょう。ですが、冬場に氷点下になってしまうなど、
あまりにも寒すぎる状況になってしまう場合には、屋内に入れて栽培をしてあげましょう。そして、発芽をした後の幼木の時期に、夏の強い直射日光がたくさん当たってしまいますと、日焼けを起こしてしまう可能性があります。ですので、出来る限り夏は、半日は日陰になるところに置くなどをして、配慮してあげましょう。また、その際にはベランダの照り返しにも気をつけてあげるようにしましょう。
また、栽培をしている時に、最も厄介なのが害虫です。もしも、アブラ虫などが大量に発生してしまいましたら、市販で売っている薬を使用して、アブラ虫対策をきちんと行ってあげましょう。おすすめなのは、市販の薬である、スミチオンを、約1000倍に薄めて、吹き付けることです。あまりにも濃い薬をかけてしまいますと、逆に薬に負けてしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
アーモンドの歴史
お酒のおつまみや、お菓子として大変人気のあるアーモンドですが、原産地が一体どこなのかご存知ですか。実は原産地は、アジア西南部だと言われております。また、旧約聖書に登場することから、古くから貴重な食べ物でした。ローマ時代に、地中海沿岸に伝わったアーモンドは、特にヨーロッパではお菓子の材料として広まっていきます。
そんなアーモンドは、実は細かく分けると100種類以上あるのをご存知ですか。その中でも、食用とされるものは、数種類にはなりますが、チョコレートの材料になるノンバレルは、日本のお菓子メーカーでも使用されている種類になります。形は扁平で、粒が揃っていますので、割れにくく大変人気があります。
その他にも、小粒のチョコレートに使用される、ビュートや、皮が硬く、割りにくいのですが、刻んだり、ペースト状にする事で、使用する事ができる、加工用のモントレーなど、様々な種類がありますので、是非チェックしてみるのも面白いでしょう。そんなアーモンドの生息地は、今はカルフォルニアのあるアメリカなど、様々なところで作られております。
ですが、年間の雨量といった、天候によって収穫される量が異なってきますので、気をつけましょう。また、日本では食用とされているアーモンドは、主にスイートアーモンドしか輸入しておりません。他にも、ビターなど様々な種類がありますので、是非、色々とチェックをしてみることをおすすめ致します。
アーモンドの特徴
アーモンドの主要である、カリフォルニアでは、どのようにして身の収穫をしているのでしょうか。また、特徴とは一体なんなのでしょうか。アーモンドの花は、一見して桜のような可愛らしい形をしております。2月から3月にかけて、沢山の木に花を咲かせます。ですが、天候によって左右されてしまいますので、その年の雨量などが大変重要になってきます。
花の開花状況は、その大きさによって様々な名前を付けられているのが、大きな特徴になりますので、チェックしておきましょう。まず、つぼみがピンク色になる前の、グリーン色した段階のことを、グリーンチップと言います。そして、ピンク色の可愛らしいつぼみが出来ますと、ピンクバドと呼ばれます。
そして、そのつぼみが少し膨らんだ状態が、大変ポップコーンに似ているというところから、次の開花状況はポップコーンと呼ばれます。そして、花が満開に咲き誇る状態のことをブルームと呼びます。この段階が、非常に桜に似ておりますので、是非一度チェックすることをおすすめ致します。
そして、満開に咲き誇った花が、散ってしまいますと、ペタルフォールと呼ばれるようになります。そして、花が全て散ってしまい、ガクだけが残った状態のことを、ジャケットと呼びます。最後に、ガクが取れて、実のみが残った状態のことを、アウトオブジャケットと呼びます。このように、どのような開花状況によって、名前が異なりますので、チェックしておきましょう。
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