コバイケイソウの育て方
育てる環境について
この植物はユリ科なので、美しいのもわかりますが、ユリの親戚ということになります。シュロソウ属の多年草ということだそうですが、中国語でも小蒜藜芦と書くそうなので、同じ種が中国にも咲いているということでしょう。漢字では小梅蕙草と書きますが、小さな梅に似ているということと、蕙草という植物に似ているということでついた名前だそうです。
生息地は寒い地方が好みのようで、中部地方以北や北海道に分布しているそうです。また山地や亜高山の草地や湿地のような比較的湿気の多いところが好きなようで、そのような地域に集団で生息していたりします。あまり人の近寄らないような産地ということですので、自然のままに保たれているところでしょうから、今でも環境がそのままで、多くが見られるということでしょう。
また野草の中では大型で目立ちますが、高さは1メートルほどになります。6月から8月頃に山地の開けたところなどに群生するので、夏の山では代表的な野草ということでも親しまれているそうです。また葉も光沢がある美しい葉なので、ガーデニングにも庭の緑としても、他の植物にはない美しさを演出できるということになります。
野草の場合には、花が美しいだけではないというところもあり、全体で美しいので、その点も面白いということになります。人間に作られて改良されていない美しさというものも魅力があります。また花と葉のバランスも良いので、その点からも面白いということになります。育てられる植物の中では、興味深い植物でもあるということです。
種付けや水やり、肥料について
またこの植物は毒草ということですが、植物全体にプロトベラトリンなどのアルカロイド系の毒が含まれているということで、食べることはできない植物です。万が一食べた場合には、血管が拡張されてしまい、そのために血圧が下がるので、体が危なくなるということですが、症状としては嘔吐や痙攣などが起こるそうです。
毒草というのは、栽培ということでは、害虫がつきにくいというメリットもあるので、その点は育てるのには楽ですが、山菜と同じような形の植物は、気をつけたほうが良いということになります。しかし食べなければ良いということなので、今の飽食の時代では、飢えてどうしても食べるという人たちはいないでしょうから、その点はガーデニングの場合には、あまり心配はないということになります。
食べられない植物は他にもたくさんあるので、あくまでも観賞用ということで育てれば良いということになります。しかし自分の庭に山菜がたくさんあるというのも魅力なので、そのような場合には気をつけたほうが良いとなりますし、野山で山菜を採るのが趣味の人は、見分け方を理解するためにも、育ててみるのも面白いかもしれません。
また山の開けたところに群生するので、環境としては日当たりの良い所を好むということでしょう。また野草なので、環境さえ良ければ自分で元気に育ってくれるということで、日本では普通の環境で良いということですが、寒さが好きなようなので、夏の暑さには気をつけるということでしょう。
増やし方や害虫について
またこの植物の名前で面白いのは、属名のVeratrumですが、ラテン語の預言者からきているそうで、何の関係があるのだろうと見てみると、この植物は、根にくしゃみを起こさせる薬効があるそうで、西欧のことわざにくしゃみをした後の言葉は真実を語るというものがあるので、それで預言者に結びついたということのようです。
ということは根を食べた人たちがいたということや、薬用としても利用されていたということもあったのでしょう。そのような歴史も面白い植物です。また栽培での育て方ということでは、自生しているところは、北の地方の山の方であり、湿地帯を好むということですから、育てる場合にも、水分補給は特に夏は重要になるということですし、
またできるだけ涼しいところで育てるようにしたほうが良い植物なのでしょう。確かに日本でも西の方では、夏の暑さは人間でもきついので、できれば北の地方で育てたほうが良いのかもしれません。しかし自生している野草なので、生命力は強いでしょうから、色々工夫してみて自宅の庭で育てるのも面白い植物ではあります。
またユリ科なので花は美しいということですし、花が咲くまで6年もかかるということなので、育てている環境によるのかもしれませんが、育て方により、肥料や土壌などで、もっと早く花が咲くかもしれず、その工夫も面白いということになります。ガーデニングの腕の見せどころということですが、そのように植物としてもとても白い興味深い植物でもあります。
コバイケイソウの歴史
ガーデニングでは、野草を育てるということも盛んなようで、色々な野草に挑戦しているという熱心な趣味の人達もいます。また山菜が人気で、それぞれの山菜の季節になると、アウトドアのスポーツなども兼ねて、山菜を採りながら、食べて楽しむということも多いようです。また一度味わうとやめられないということもあるのでしょうし、森林浴を兼ねることもできますので、その楽しみもあります。
またそのような時には、野草などでも美しい花がたくさんあるので、それらの鑑賞ということでの癒しのひと時を楽しむこともできます。日本の自然は、その意味でも、本当に素晴らしいということですが、その時に美しい野草に出会って、自宅でも鑑賞したいということがあります。
例えばコバイケイソウなども、花がとても綺麗で、育てたくなる植物ですが、このコバイケイソウは、若芽の頃は食べられる野草に似ているので、毎年、山菜の時期になると間違って食べてしまうということで、ニュースになったりします。食べられる山菜でウルイという山菜があり、若芽の時期には、この山菜に似ているので、つい間違って食べてしまうということのようです。
このウルイはオオバギボウシという名前が本当に名前ですが、この花も美しい花で庭で植えてみたい花です。日本の野草は美しい花も多いですが、育ててみたいと感じるのも無理はないということになります。ただし食べる場合には、その点も間違えないように注意が必要になります。
コバイケイソウの特徴
この植物は日本の固有種ということですので、原産地も生息地も日本ということになります。わたぼうしのような、まとまった小さな花が咲いているという感じで、純白のレースのカーデンにちょうど良い柄という感じの花です。見た目からは毒草とは思えませんが、日本の野草なので育てるのには楽ということになります。
自然の中で、この花が一面に咲いていると壮観で、息を呑むという感じのお花畑になってしまいます。ですので、自分で育てたいということにもなるのでしょうが、ガーデニングでは、普通に毎年同じような植物を咲かせているのでは、さすがに飽きてしまいますので、例えば美しい野草のコーナーなどを作るとか、
繁殖しないように、プランターや鉢植えで、それぞれ育てるとかしても面白いということになります。毒草とか野草とか雑草と分けているのは人間だけで、自然からしてみると全く関係ないので、美しさでも栽培している花よりも美しい野草も山ほどありますから、その点考えて栽培に挑戦してみるのもガーデニングのひとつの形ではないかとも考えてしまいます。
ガーデニングは自分で楽しむということもありますが、人に見てもらい感心してもらうという楽しみもあります。その点珍しい野草などは注目されるでしょう。そのような点からもコバイケイソウも面白い花のひとつということになります。庭で咲かせてみたい花ということですが、美しい花でもあります。また花の咲くまでの植物自体も面白い形をしているので楽しめます。
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