カラタチの育て方
育てる環境について
カラタチは丈夫なプラントだとされていて、やせすぎていない土壌でない限り、生育が可能であり、また乾燥にも強いとされている樹木です。害虫などによる食害にも耐えられるという特質も持っています。こうした丈夫さから仲間の柑橘類を育てる際に接ぎ木として使われるケースが頻りに見られるとされています。
ただ、日陰に置くと花つきが今一つになる場合もあるので、花つきを良好にするのであれば育て方としては、日向に置くとベターだと思われます。なお、ミカンなどの柑橘類を育てる際にカラタチを台木にして栽培されるという手段が実在しています。ミカンの場合に限らず、こういうプラントを台木としてくっつけて育てるのにはお得な部分がいろいろ実在しています。
例に出して言えば、寒さに対して耐えるようになったり、害虫に強くなったりするといった部分が列挙されています。また、樹木の高さが低くなるので果実を採取する際には好都合であり、生長が早いというのも報告されています。とりわけユズを育てる場合に使われるケースは大多数だと言われています。
ミカンとくっつける場合には気を付けておきたい事柄があり、台木からミカンとは別の芽が出るケースが実在するという事柄です。こういう芽は、カラタチが落葉樹である以上、冬になれば、出た芽から生長した葉っぱが落ちますが、こういう芽はミカンが得るはずの養分を奪って生長するので、ミカンを育てているのであれば見つけ次第、切除しておくのがベターです。
種付けや水やり、肥料について
接ぎ木として利用するには、ある程度カラタチを生長させるのが大切になってきます。某質問サイトによる内容によれば、接ぎ木にふさわしい大きさにするためにはこまめに少しずつ肥料を与えるのがよろしいとされています。あるいは、別のサイトでは2月後半と9月前半の年に二回、リン酸などの成分がいっぱい実在している肥料を根元に埋めます。
寒いシーズンに与える肥料は一杯のバケツぐらいの量、生長に応じて肥料を与える場合には2割程度の量を与えるのがよろしいとされています。剪定を行なう行為ですが、カラタチは生長が早いとされていて、すぐ伸びるとされています。ほったらかしにしていると見栄えが悪くなる要因になるので早いうちから枝を切り落とすのがベターだと言われています。
行なう季節は葉っぱが落ちる12月の初めから2月の後半、または3月ぐらいが適していると言われています。接ぎ木だけではなく、なお、果実酒または薬として活用される場合がありますが、果実酒の場合は、果実を熟させてから作るようにします。熟させた果実と氷砂糖、ホワイトリカーが材料となっています。
果実と氷砂糖、ホワイトリカーを専用の瓶に詰めて、量によりますが、何日か寝かしておけば完成です。お好みとして氷砂糖を多目にしたり、レモンを何個か詰めたりしても構いません。薬として使う場合は、成熟する前の果実を使用するとされていて、そういう果実を乾かしてから使うと言われています。名前は枳実と呼ばれています。
増やし方や害虫について
カラタチは苗木として販売されている通販サイトも実在していますが、言うまでもなく種子から育てるというのは可能です。ある農園によれば、種をまいて果実が出現するまで育てた後、果実を複数個採集し、ネットに詰め込んでまとめて土に埋めます。そうすれば、果実の部分が腐っていって種子が残ります。そして種子をまくとされています。
果実から取り出して種子を植える際には乾燥させないように少し湿った場所に保管して、春になって種子をまくようにします。ビニール袋に採集した種子を詰めて、冷蔵庫で保管するというのも乾燥させない手段として列挙されています。種子を植える場合は、霜などが発生しやすいところを避けるのがベストだとされています。
発芽が行なわれたら窒素が豊富に実在している肥料を与えるのがベターだとされています。なお、こういうプラントは虫を媒介として花粉を運んでもらうとする虫媒花の特質を持っています。害虫としては、前に記述したようにアゲハチョウの幼虫がいますが、アブラムシも害虫の一つとして列挙されています。
害虫以外にもある程度育ってきたら、疾患になるケースも否めないので気を付けておきます。対策としては決められたシーズンに薬剤を散布しておくのがベターです。植え付けを行なうのであれば、春から秋で気温が上がり出すシーズンで行なうのがベストとされていますが、芽が出て、やがて伸びてくるシーズンは避けておいた方が無難だと言われています。
カラタチの歴史
カラタチはミカンなどの柑橘類に属している樹木であり、栽培している家庭も実在しています。我が国も生息地となっていますが、原産地は国民の数が世界一の数を誇る国です。今から約1300年前に伝来していて、和名の由来はからたちばなという言葉が略されたとする説が実在しています。
ただ、からたちばなという名前の樹木も実在していて、全く別の種の樹木であり、カラタチがミカン科に属されているプラントであるのに対して、からたちばなはサクラソウ科に属されているプラントです。また、からたちばなは小さい実を付ける特質を持っています。ところで、カラタチは敵がやって来ないように生け垣としての役割を果たしていましたが、
こういう樹木についてあるとげを嫌がる者も出てきて、また年代が進むにつれてブロック塀に変わっていったので、設置する機会が減少していったとされています。ちなみに、古い寺社などがいっぱい建てられている都道府県に位置している武家政権の年代に3代将軍が寄進したお屋敷にはそういう樹木が生け垣として植えられています。
樹木が植えられているので、お屋敷の別名にカラタチを漢字に直した文字を音読みで読んだ言葉が付いています。こういうお屋敷は天皇および貴族が政治の実権を握っていた年代の貴族とゆかりのあるお屋敷とされています。またそういう貴族は当該年代に書かれていた小説の主役のモデルとして伝えられている貴族でもあった謂われがあるので、そういう小説とも関連があるとも言われています。
カラタチの特徴
前に記したように、名前の由来はからたちばなという言葉を略したという説だと言われていますが、からたちばなという樹木も実在していて、両者は全く似つかないプラントです。カラタチはプラントの高さは2メートルから4メートルほどもするのに対して、からたちばなは1メートルも満たない高さです。
果実の大きさも3センチ、または4センチであるのに対して、からたちばなは1センチも満たないです。ところで、カラタチが付いているとげはいろいろな説があり、葉っぱから変形して成立したという説、枝が変形してとげになったとする説が列挙されています。また、カラタチの葉っぱはアゲハの幼虫が好む葉っぱであり、
アゲハの成虫が卵を産む場所として、そういうプラントを選ぶケースが実在しています。ミカンの仲間のプラントですが、酸っぱく苦い味がするため食用にはせず、前の段落で述べたように外敵がやって来ないようにするための設備として使われていました。外敵からやって来ないようにするためだけではなく、ウンシュウミカンなどの栽培を行なう際に
接ぎ木の下部として使われるケースも実在しています。また食用にはしないですが、お酒を作る場合に使用されたり、尿を出しやすくさせる効果などを持った薬として使われたりする場合もあるようです。オレンジとの交配を行なった雑種も実在していて、名称はオレタチと呼ばれています。カラタチの果実は緑から黄色に変わると下へ落ちてしまうとされています。
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