ユウギリソウの育て方

ユウギリソウの育て方

キキョウ科に属することから花の形を想像することがあるかもしれませんが、キキョウとは全く異なる花の形になっています。見た目としては花の形はわかりません。それは非常に小さいからです。

育てる環境について

原産地である地中海においては多年草として扱われていますが、日本においては1年草、2年草と言われています。これはなぜかですが、日本には春夏秋冬の冬があるからです。地中海地方といいますと温暖な気候です。日本の冬のような寒さはありません。そのために冬を越すことができない場合があります。そうなると冬に枯れてしまってそのまま咲いてくれない状態になるようです。

そのことから1年草、2年草となっています。多年草として育てようとするなら日本においてはかなり暖かい九州や四国、沖縄などの地域でないと難しいかもしれません。また、冬においてはハウスなどを利用することで温度を下げすぎないような環境を作ることで多年草として栽培することが可能になるかもしれません。

花自体が好む環境としては温暖で日照の多いところです。そして乾燥している気候を好みます。日本で該当するとすれば関東地方では伊豆の辺で当たり、近畿なら和歌山、西日本なら瀬戸内海や吸収などにおいて適している環境になりそうです。日本の暑い夏に関してはあまり得意ではないようで、

梅雨前に花が散ってしまうことがあります。それでも比較的涼しい高原のようなところであれば夏においても長く咲き続けることが出来るとされています。ハウスで電照栽培をすれば秋、冬、春においても咲かせることが可能になっています。一度散った花ももう一度咲かせるにはそれらの設備を用意しなければいけないとされます。

種付けや水やり、肥料について

育て方においては、種付けをどのようにしていくかです。まずはポット苗を利用する場合においては3月から4月に行うことがあります。これは春に行うタイプです。別の季節としては9月から10月にかけても行うことができます。通常は春のみ行うことが多いのに対して、春も秋も行うことが出来るのは非常に便利と言えるかもしれません。

庭に植え付けを行うときにおいては日当たり、水はけの良さを意識してうえるようにします。用土を用意するときにはどのような土を用意すればよいかで、山野草向けを使うようにします。鹿沼土、軽石、赤玉土を配合します。1年草として咲かせようとするのであれば特に土の配合などは気にする必要はなく市販の培養土を利用することで行うことができます。

水やりにおいて考えなければいけないのが乾燥です。あまり乾燥を好む草ではないので種から苗が大きくなる状態においては乾燥をさせないようにしなければいけません。常に水分が維持されている状態を続けるようにします。そうすることでうまく苗を育てることができます。しっかり水を与えることは必要ですが多湿はよくありません。

水のあげ過ぎにならないようにしなければいけません。水を与えるときの注意としては、花房の部分に水をかけないようにすることです。地面を中心にかけるようにします。雨などについては特に神経質になる必要はありませんが、雨が多い季節においては植木鉢であればずらしたりする必要があるでしょう。

増やし方や害虫について

増やし方では種まきをすることで行えます。行うのは4月から5月の春と9月から10月の秋の2つの時期です。種を取りたいときは花を水で濡らさないようにすることです。種を濡らしてしまうと取りづらくなってしまいます。そうなるとその花からは取れなくなることがあります。しっかりと取り切るには乾燥した状態を保つようにします。

夏頃においては急に雨が降ったりして濡れたりすることがあるので、それを防ぐためにもきちんと乾かすようにします。種に関しては種まき専用の用土を使うようにします。特に土で覆う必要はありません。どのようにして水を与えるかですが、底面の当たりに水を張っておきます。そうすることで上のほうに水が上がっていく仕組みを利用します。

地中海においては比較的暑い気候でも対応できていそうですが、実際のところはあまり高温を好まない植物になります。種を取るときに行うこととして花がらきりと呼ばれる事を行います。これは種を取るときに行うもので、花房の部分を切るようにして行いす。と言いながらも花自体は咲き続けてくれますから、そのままの状態で問題はありません。

病気としてはどういったものがあるかですが、立枯病があります。土を間違えたりするとその土から病気が広がったりしてしまうことがあります。以前使った土を使うときにもしっかりと作業を行ってから使うようにします。害虫に関してはヨトウムシなどが発生することがあり、防除して対策をします。

ユウギリソウの歴史

花の色の中では鮮やかの色のものもあれば、少し渋めの色のものもあります。渋目のものとしてはキキョウがあるかもしれません。紫色の5枚の花びらを持つ花です。春から夏にかけて道端で見かけることもありますし、栽培されている様子もあります。このキキョウの同じ科の花としてあるのがユウギリソウになります。

見た目としては全く異なりますが一応は同じ科に属しますから種類としても同じになります。原産地は南ヨーロッパ、北アフリカの地中海地方とされています。比較的温暖な気候の所得育っている花と言えそうです。日本においてはいつ頃入るようになってきたかですが、大正時代末期には入ってきていたとされています。

この頃においては貿易が非常に盛んになっていました。日本固有の花が海外に持っていかれることもあれば、海外からもいろいろな花が持ち込まれるようになります。当然日本固有のものよりも海外のものが多いでしょうから、その中でも何らかの魅力がなければ今も知られることは無いでしょう。

こちらの花の属においては実際のところは7種類あるとされています。その中でもカエルレウム種と呼ばれるものについてが和名で呼ばれることになります。その他にあるものとしてはギリシアなどが生息地になっている種類などがあります。これらについては日本に来ている場合もありますし、まだ来ていないものもあるようです。どちらにしても今のところはこの名前が付けられている状態です。

ユウギリソウの特徴

花の特徴として、咲く時期としては6月から9月にかけてと比較的長く咲く花として知られています。強い花として知られていて、多年草の一つとされています。しかし1年草、2年草として扱われることもある花になります。草丈に関しては30センチぐらいから1メートルに達するものもあるとされています。

キキョウ科に属することから花の形を想像することがあるかもしれませんが、キキョウとは全く異なる花の形になっています。見た目としては花の形はわかりません。それは非常に小さいからです。直立した茎の先端に花がついています。この花は2ミリぐらいです。非常に小さいので花びらがどのような形をしているのかは肉眼で見るのは難しいかもしれません。

この2ミリの花が密集して遠くから見ると一つの花のように見えます。はっきりとした花びらではないのでこのように名付けられたとも言われます。確かに遠くから見ると紫色の何かが見えるけどもはっきりわからないような見え方です。よく近づいて初めて小さい花が固まっていることがわかります。

一つの花だけがぽつんと咲いていることは少なく、それなりに群生をしています。ですからその周辺が紫色に見えることもあります。色としてはよく知られているのが青紫色になります。その他には白色のタイプであったり、淡い桃色のタイプも見ることができあす。複数の色のものが入り混じって咲いているよりも、その色のものが固まって咲いている事が多いです。

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