ヤマイモの育て方
育てる環境について
またヤマイモの採取では、芋の先端を穴の中に残して埋めておくと、また次の年もその場所で採取できるので、それらの場所を記憶しておけば、毎年その場所で収穫できるということになります。そのよう状況なので、昔は場所なども秘密にしておいたのかもしれません。今ではそれでは商売にならないので、栽培されているものが流通しているということですが、
やはり栽培されているよりも、自然のもののほうが美味しいでしょう。特にとろろなどは、自然のヤマイモで食べたいです。しかし家庭菜園ではそうもいかないので、そこで育てたものでも美味しいでしょうから、試してみる場合でも、収穫が楽しみになります。また漢方薬でも使われているほどですから、病気の時などでも、滋養強壮に役に立ちます。
具体的には栄養豊富ということですが、例えば良質な、でんぷんが豊富ということや、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどやカリウム、食物繊維なども多く含まれています。書きだすのも大変なほど、多くの栄養素が入っているので、確かに自然界にある健康食品として漢方薬の薬になるのもわかります。また病気の時には、
消化が良い食べ物が良いのですが、その点でも消化を促進する酵素も含まれています。例えばアミラーゼやジアスターゼなどですが、そのような意味からも非常に優秀な自然界の健康食品ということがわかります。またカリウムが含めれていることからもわかるように、余計な塩分を体の外に排出する作用があるので、成人病対策にもなるというすぐれものということです。
種付けや水やり、肥料について
そのような自然界にある自生している植物ですが、芋なので家庭菜園などでも、割と簡単に栽培できるということになります。家庭菜園でも基本はじゃがいもなどのイモ類やネギやナス、きゅうり、トマトなどですが、それらは栽培しやすいからでもあります。初心者でも挑戦しやすく、収穫も得やすいということもあるからです。
ヤマイモも同じですが、育て方ということでは、まず種芋を作りますが、何処からでも芽が出るので、その点は楽です。だいたい100g程度に切って、それらを使います。また腐らないように3,4日、日当たりの良い所で干しておくことも必要な作業です。また根が深くなるので、植え付けの2週間前に深く耕しておきます。また苦土石灰を入れておきます。
深さは30センチから80センチぐらいで、品種によりますが、この辺りも重要な作業です。また畝も作っておきます。高さは30センチぐらいです。そしていよいよ植えていきますが、この畝の真ん中に溝を作って、30センチ間隔で埋めていきます。またつる植物なので、つるが絡まるための支柱も作りましょう。その形などは、インターネットなどに動画や図解などがあるので、それらを参考にして作ると良いでしょう。
支柱の高さは2メートルぐらいが良いようです。肥料はつるが30センチぐらいの時と、7月頃に与えておきます。また梅雨明け後に乾燥が酷い時には、藁を敷いて水を与えておきます。そしていよいよ収穫ですが、葉が枯れた頃掘り起こします。とにかく深いので、スコップなどで掘り起こすということになります。そんな体験も面白いでしょう。
増やし方や害虫について
またヤマイモは、食べるだけではなく色々な利用方法があるそうで、例えば成分のひとつが経口避妊薬の成分と同じということがわかり期待されているとか、害虫駆除などに使われたりしているようです。色々なことに利用できる優れものの食品ということができます。また注意点としては、カリウムは腎臓に負担をかけるので、その関係の病気の場合には、食べる前に医師に相談する必要があります。
またガンの予防でも、皮の部分に効果がある成分が含まれているということですから、できれば皮をむかずに、そのまま食べるのが良いということでした。また保存方法は、これも昔から同じですが、新聞紙などにくるんで、常温で光が入らないようなところで保存するというのが基本です。
また切り口がすぐに乾燥してしまい、まずくなるので、早めに調理をして食べるということも必要になります。このように非常に栄養価も高く健康食品の代表のような植物ですので、その点でも家庭菜園での栽培には向いているのではないかということですが、このように非常にメリットの多い植物ということでは、家庭菜園で試してみる価値はあるのではないかということでした。
また害虫や病気ということでは、アブラムシやヤマノイモコガが発生しやすいので、よく葉の裏などを見て、対処するようにします。専用の農薬も販売しています。また病気では、葉渋病や炭疽病なども注意をする必要があります。そのようなことを気をつければ、美味しいヤマイモを食べることができるようになるということです。楽しみでもあります。
ヤマイモの歴史
ヤマイモは、?今では健康食品の代表のような植物ですし、家庭菜園などでも作ることができるので挑戦するのも面白いということですが、料理としては、とろろにするトロイモなどが人気です。麦飯などに、とろろをかけて食べるに利用されますが、これがまた美味しくて、何杯でもご飯が食べられるので、配分が困ってしまうというほどの美味な食材でもあります。
もともと名前の通り、山に自然に生えているのでヤマイモなのですが、歴史的にも、昔から世界中で食べられていたということは間違いないでしょう。昔は山に入って採集してきたのですが、最近は禁止されているところも多いそうです。その理由としては、体験した人はわかりますが、全てを上手く掘り起こすのには、1メートル以上の穴を掘らないと、うまく採れない場合もあります。
また目的はヤマイモを取ることなので、穴をそのままにして、山を降りてしまう人たちもいます。そうなると、まるで落とし穴のようになり、そこで怪我をする動物や人間が出るとも限りません。また1本だけ採って帰る人もいないでしょうから、自由にさせてしまうと、穴だらけにもなりかねないということですが、
多分そのようなトラブルも多かったということでしょう。そのようなこともあり、禁止されていたりするということでした。また自然のものは美味しいのが普通ですから、商売にされても困るということでしょう。それほど人気がある食べ物ということもできます。また漢方薬としても山薬という名前で有名で、滋養強壮や止瀉などに利用されていたということのようです。
ヤマイモの特徴
ヤマイモとナガイモは、よく混同されますが、まったく別の種類で、ナガイモは元々は日本にはなく、海外から入ってきた芋ということです。ですので味も違っていますが、スーパーなどでは、混同して販売されてもいるので、同一視している人たちもいるということでしょう。味も風味も違いますが、名前や形やイメージが似ているので、そうなってしまったということになります。
また生で食べられるということですので、料理の食材としても人気で、色々な料理に利用されますので、レシピなどの数を見ても非常に多くなっています。原産地としては、ほぼ東アジア全体で、生息地も中国から朝鮮半島、そして日本ということで、山があれば生えているという植物でもあります。
特徴としてはつる植物で、ハート型の葉が特徴になります。見た目もつる植物だけに、つるがあり、見た目からも、わかりやすい植物でもあります。また花は小さなもので白い花が咲きます。丸い可愛らしい小さな花が鈴なりになって咲いている様子は、とても魅力的です。また収穫は、それらの葉や花が枯れた頃で、秋になりますが、
その時を狙って掘り起こすということになります。これもまた大変で、とろろにした経験がある人はわかるでしょうが、簡単に途中で折れてしまいます。そうならないように時間をかけて掘り起こさなければならず、また山の斜面などになる場合には、危険も伴う困難な作業になりますが、それでも食べたいというほど美味しいということです。
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