ミナ・ロバータの育て方
育てる環境について
栽培するなら育てる環境はどのようなところにするかですが、日当たりが良い所が良さそうです。そして水はけの良い所です。原産地、生息地はメキシコから中南米です。気候が暖かく、乾燥しているところが多くなります。この花についてもそういった環境に慣れていると言えます。耐寒温度としては15度以上とされています。
冬に15度をくだらないと頃といえば沖縄ぐらいしか無いかもしれません。自ずと日本では冬には枯れてしまい、1年草の部類にいれられてしまっています。熱帯の植物などを育てるために温室やビニールハウスなどがあるなら温かい環境を作ることが出来るでしょうから、その中なら冬越をする事が出来るかもしれません。
この花については短日植物とされています。これは、1日の昼間の長さによって花の咲き方が決まるタイプになります。昼間の長さがある長さよりも短かくなってきた時に花芽をつけるようになります。気をつけないといけないこととして、夜間の管理になります。通常は夜は暗いですから花もよると認識します。
しかし街頭等があると植物としては人工的な明るさも太陽と同じように認識してしまいます。そうなると昼が長くなりなかなか花をつけてくれないようなことがあります。置く場所の近くに該当がある、住宅からの光が当たりやすいなどで暗い状態にならない場合は夜には何らかのシートを被せるなどして夜との認識をさせるようにします。逆に早めに咲かせることもできます。
種付けや水やり、肥料について
育て方として、土の配合について考えるようにします。水はけの良い肥沃な土を作るようにします。一つの例としては赤玉土中粒を50パーセント、腐葉土を30パーセントにします。あとの20パーセントは酸度調整済みピートモスを配合します。水やりに関しては、鉢植えに関しては土の表面を見て乾いていたら水を与えるようにします。
庭に植える場合においては雨の水だけで十分です。特に与える必要はありません。肥料については与え方に注意が必要になってきます。肥料については与えれば与えるほど効果が出てくるものもあれば、あまり与えないほうが良いタイプもあります。この植物においては、与えることで葉や茎が勢い良く茂ってくれます。
これで花もたくさん咲くだろうと期待していると花に関しては咲かなかったりします。これは肥料をあげ過ぎて、茎や葉っぱの方に栄養が行き過ぎたためでしょう。この時の問題物質としては窒素分があります。肥料においては定番の物質ですが、この花については花付きを悪くするとされています。それを考慮して行う必要があります。
鉢植えにおいては5月から10月に緩効性の化成肥料を与えます。チッソ、リン酸、カリがすべて同じ割合です。液体肥料についてはリン酸が10に対してカリはその半分、チッソに関しては6ぐらい入ったものを利用するようにします。この辺りの配合については花の付き方に応じて減らしたりしないといけないことも出てくるでしょう。
増やし方や害虫について
増やす方法として種まきをすることがあります。種まきが出来る時期としては5月くらいから7月です。良くしてしまいがちなのは春にまくことです。3月や4月ぐらいにまくことがありますが、この時期だとまだ気温が20度に達していないことがあります。発芽の適温としては20度から25度ぐらいとされているので、その温度になるまで待つほうがいいでしょう。
暑くなりすぎてもよくありませんから、その年によってタイミングを見計らって行うようにします。まき床に1センチ程度の深さの穴を空けます。あとはその中に種をまき、土を軽くかけておきます。花壇に直接種をまいたとしても発芽してくれますから行ってみます。つる性の植物であることからちょっとした作業をしておいた方が良いとされています。
それは支柱立てです。行うのは6月から10月ぐらいです。この時期にどんどんつるが伸びてきます。ネットなどを張って誘引するようにします。植え替えに関しては1年草なので考えません。植え付けは本葉4枚から5枚の頃に植えつけます。病気についてはあまり心配するものがありませんが、アブラムシ、ハダニなどの害虫が出ることがあります。
5月から10月にはそれらが出てきます。見つけたら防除するようにします。風通しが大事で、風通しを良くしておくことで状況を良くすることが出来る場合があります。ハダニに関しては、葉の裏に水をかけるようにすると、それによって発生を減らせます。
ミナ・ロバータの歴史
花のように見えたらそれが実であったり、葉っぱであることがあります。一方で実や葉っぱのように見えるのに実際はそれが花であったりします。一般的に見ている花や果物などが一般的だと考えていると、それとは全く違うタイプのものを見た時にかなり印象が異なる場合があります。
日本でよく咲いているものであればそれなりに見かけることもあるでしょうが、生息地が外国になっているような場合においてはあまり日本では見かけないこともあります。このような場合だとどのような性質の花なのかも分からない事があるかもしれません。ミナ・ロバータに関してはまさにそのような花の一つかもしれません。
原産地としてはメキシコから中央、南アメリカにかけてになります。比較的暖かくて乾燥した地域で咲いている花といえるかもしれません。この名称が付けられたのは旧学名に由来するとされています。英語の名称としてはスパニッシュフラッグとなっています。確かに旗がなびいているような花の咲き方をしています。
特に日本において和名が付けられているわけではありません。この花につては誕生花として設定されていて11月26日となっています。晩秋から冬支度を始める時期と言えるでしょう。花言葉も設定されていてこれが結構面白い言葉が付けられています。それは忙しいです。通常なら夢や希望などが多いですが、こちらにおいては色の変化が激しいのでそれに合わせてそのようになったと言われることがあります。
ミナ・ロバータの特徴
花の種類としては、ヒルガオ科、サツマイモ属、イポメア属とされることもあります。さつまいもの仲間であるようです。園芸上の分類としては食べ物ではなくて草花になります。形態としては、原産であるメキシコなどでは多年草として花をつけます。しかし日本においては1年草として扱われることが多くなります。つる性の植物になります。
1メートルから5メートルくらいになることがありますが、これはつるの長さです。花が開花する期間としては10月から11月にかけて、秋も深まった頃になります。花の色は一つの色がずっと続くのではなく、どんどん変化するとされます。まず咲き始めは真っ白のきれいな花です。そして徐々に黄色になります。
そしてオレンジ色っぽくなり、最終的には赤となって枯れてしまいます。葉っぱが紅葉することはよく知られますが、花が紅葉する様子が見られます。ちょうど葉の紅葉の時期と重なりますから、紅葉する花としても楽しむことができそうです。耐暑性については強いとされていて、耐寒性はあまりない花になります。
なんといっても花のインパクトが大きいでしょう。スパニッシュフラッグと英語では言われますが、スペインの旗といえば黄色と赤が使われています。単に旗がなびいているだけでなく、黄色と赤色の旗がなびいているように見えるからそのようについたようです。花自体は細長い袋状に連なっていてそれが花穂を作っています。ヒルガオ科ですがラッパ状には開きません。
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