マルバストラムの育て方
育てる環境について
栽培をしようとするなら育て方の環境についていいところを選ぶようにします。まずは日当たりを一番とします。ただし必ず日当たりでないといけないわけではなく、半日陰状態でも花をつけてくれます。いくつかの候補があるなら、日当たりを中心に選ぶようにします。関東より南になるならそれ程気温も下がりませんから屋外で育てることが可能になります。
それより北部になってくると気温の下限以下になることがあるので、冬は室内などで管理をしたほうが確実になるでしょう。どうしても半日陰になる時は仕方がありませんが、間延びしやすいことがあるのでそのことについてはある程度考慮するようにします。日当たりの他に注意したいこととしては水はけの状態です。
水はけについてはある程度良い所が好ましいとされているので、庭においてそういったところがないときは改めて準備をしないといけないかもしれません。ただし痩せたところにおいてもそれなりに育ちやすいとされているので、神経質に土の状況を選ばなくても良い場合があります。
問題は根を張ることが出来るかですから、植え付けてから根を張ることが出来るようになればどんどん育てることが可能になるでしょう。乾燥においても耐性を持つことができるので、冬などの乾燥においてもそれ程困りません。つる性の部分があり、その部分が伸びることで場所が必要になることがあります。あまり狭いところ、マンションのベランダ等だと難しいこともあります。
種付けや水やり、肥料について
種付けにおいて、用土については水はけを重視して土を選びます。市販されている土の他、培養土を利用することがあります。配合させるなら赤玉土7割、腐葉土3割などで行うことができます。水やりをどのように行っていくかですが、乾燥には比較的強いタイプの植物になります。ですからまめに水やりをしなければいけないわけではありません。
乾燥したと感じたら水をやるようにしていきます。鉢植えで行うとき、春と秋に関しては毎日朝などに行います。夕方に行っても問題ありません。夏に関しては朝と夕方の2回与えたほうがいいこともあります。夏に関してはその年によって暑さや雨の降りが異なります。雨が降らない時は多めに与えますし、降ることがあるならそれ程気にする必要がなくなります。
庭植えの場合は水やりの頻度はかなり少なくても良くなります。日照っている状態の場合はある程度水を与えたほうがいいこともありますが、そうでない時は雨の水で対応できることもあります。この場合においてもその年の雨の降り方、気温の状態などによってその都度変えるようにします。
この方法が絶対のことはありませんから、いくつかの方法から自分で確認しながら行うようにします。肥料については初年度についてはそれ程必要ありまえん。植え付けで培養土をいれたとき、それにそれなりに栄養分があるからです。2年目以降については肥料を加えるようにします。与える時期は春から夏にかけて2週間毎に行います。
増やし方や害虫について
植え付けは3月から5月ぐらいとされます。その他秋の9月から10月に行うこともあります。その他でも真冬でなければ行うことができます。ホームセンター等においては初夏ぐらいに鉢物が出ることがあります。こちらについてはそのまま庭に植え替えたり、植木鉢に移し替えたりして育てることができます。
ホームセンター等の鉢はあくまでも一時的なものですから、通常はきちんとした植木鉢に移し替えるようにします。日当たりと水はけを気にしながら行うようにします。植え替えは毎年行うのが良いとされます。それは生育が旺盛だからです。そのままにしていると根づまりしてしまうことがあります。行う時期としては秋か春の早いうちが良いです。
予め大きめの植木鉢を用意しているのであればそれ程気を遣う必要がなくなります。毎年でなくても数年に1度でも対応することができます。植え替えの時には根をほぐしながら行います。古い茎や老化した部分を取り除きながら勢いの良い部分を選んで残していきます。増やすときには株分けをしますが、植替えの時に行うことになるでしょう。
伸びたつるを切り分けてうえるようにします。株分け以外ではさし芽をすることができ、季節としては5月から7月の暖かい時期を選びます。種まきをしても増やすことは可能です。病気に関してはあまり心配する必要がないとされています。害虫もあまり見られませんが、ハマキムシなどがつくことがあるので対応しておきます。
マルバストラムの歴史
花においてはいろいろな色がついています。植物であればたいていは葉っぱや茎がありそれらは緑色の事が多いです。ですから真っ白の花としても必ず緑と白のコントラストを楽しむことができます。花の色が一色のこともあれば、複数の色や、花びらと花びら以外の部分で色の様子が異なる場合があります。
その中でもいい色合いとしてあるのが白と黄色かもしれません。水仙などにおいても白と黄色のことがあります。花びらが白で、真ん中の部分が黄色になっています。そこから緑の茎が伸びている状態です。優雅にも見えますし、可愛らしく見えることもあります。そのような花の一つとしてあるのがマルバストラムと呼ばれる花になります。
こちらについては原産地は南米とされています。アルゼンチン、ウルグアイ、ペルーといったところが原産として知られています。では日本の歴史においてはどのようになっているかです。日本においては和名が付けられています。エノキあおいとの名前になっています。7月22日の誕生花で、花言葉としては素敵な恋などが設定されています。
確かに花を見るとそのようなイメージも湧いてきます。マルバストラムはラテン語から来ている名前とされています。アオイ属を意味するのがマルバで、似ているを意味するのがアストラムになります。アオイ属に似ている花なのでこのような名前がついたとされています。見方によればなんとなく似ているような気もします。和名もアオイがついています。
マルバストラムの特徴
特徴としてどのような属性になっているかです。名前としてはアオイに似ているとなっていますが、種類としては同じと考えられます。アオイ科になります。日本名においてはエノキアオイの他に枝垂れ芙蓉の名前がついています。多年草なので、枯れずに咲かせ続けることができます。
葵や芙蓉なども非常に強い花ですから、それに似た性質があるのでしょう。草の丈としては30センチぐらいになります。つるの長さとしては1メートルぐらいに達することもあります。花が咲くのは主に初夏です。5月ぐらいから7月にかけて咲くようになります。花の色としてはいくつかのパターンがありますが、
白っぽい色、薄いオレンジ色、薄い桃色などがあります。濃い目の黄色の花が咲くこともあります。生息地で耐暑性につてはあるとされていますが、耐寒性についてはあまり寒すぎるところは好みません。マイナス5度が寒さの下限とされているので、北海道や東北などになると少し寒すぎるかもしれません。
常緑性の花で、葉っぱについては常にある状態になっています。花びらについては5枚ついています。それぞれの花びらの大きさは同じです。花びらの開き方が花によって異なります。きれいに反るように開いたり伸びたりするのではなく、ある花びらは反っていたり、ある花びらは少しシワが寄っていたりします。かと言って花の形はそれなりに整っているので、鑑賞するには特に問題はありません。葉っぱは3つに先がわかれたものが付きます。
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