グロッバの育て方

育てる環境について
育て方・栽培する環境に関して、グロッパは熱帯植物のため暑さには強く元気に育ちますが、強い日射しを嫌い、強い直射日光に当て続けると葉焼けをおこすことがあります。しかし、他の草木や壁に隠れる日陰など、暗すぎる場所では花つきが悪くなり、
茎葉も軟弱に育ってしまうため、生育中は夏の強い日射しを避けつつも、明るい日陰で育てるようにしましょう。グロッパは高温多湿を好み、寒さに弱いという習性があります。越冬の際、通常は休眠状態に入りますが、冬でも成長させたい場合は、15℃~16℃の気温下に保管してあげましょう。
日本の気温環境下では、たいがい晩秋の寒さで地上部が枯れてしまい、地下の根茎の状態で休眠するので、水をやらず休眠状態のまま室内で翌年の5月まで保管しましょう。5月ごろに再び暖かくなりはじめると休眠からさめ、再び芽を出しますので水をやりはじめましょう。
栽培する環境は鉢植えがおすすめです。鉢植えに使用する土に関しては、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で配合された水はけのよい用土が適しています。通常に生育する場合は乾燥を嫌いますが、植え付ける場合は植え付けてから芽が出るまでの間はやや乾かし気味にしましょう。
庭植えする際は、腐葉土や堆肥などの有機物を十分混ぜ込みましょう。寒さに弱く、根茎も戸外では冬越しできないので10月中に掘り上げ、バーミキュライトなどに埋めて、凍らないように室内に移動させて保管するようにしましょう。
種付けや水やり、肥料について
植え付けに関しては、適切な時期は春先の充分暖かくなった、5月中旬以降が適期となっています。これより早く植えると失敗しやすいため、あまり早めに植えないようにしてください。植え付けの際には、水もちと水はけ両方が整った土が必要となります。
植える鉢の大きさは6号鉢(直径18cm)ぐらいが適しており、ひとつの鉢に2〜3球が、植え付けの目安です。地表からは3〜5cmほどの深さに植え付けます。生育中は乾燥を嫌いますが、植え付けてから芽が出るまではやや乾かし気味程度にしておきましょう。
また、植え替えに関しても同じく5月ごろが適しています。水やりに関しては、鉢の表土が乾いてから与えるようにします。乾燥に弱い性質があるので、葉が出て生育している期間の水切れには十分注意してください。特に夏場は乾きやすいので、気をつけて管理しましょう。
晩秋〜冬場にかけての低温(15℃以下)の環境下では、成長が鈍って根も十分に水を吸うことができないため、過湿には気をつけましょう。いずれにしても用土の表面が乾いていたら、たっぷりと与えるようにするとよいでしょう。
肥料に関しては、春から秋にかけての生育期に、三要素が等量に配合されたものか、リン酸分がやや多めに配合された化成肥料を置き肥として規定量施すようにしましょう。ただし、成育中とはいえ、多湿・多肥にすると草木自体枯れてしまうことがあるため、与え過ぎには十分注意してください。
増やし方や害虫について
増やし方に関しては、主な方法として株分け(分球)が挙げられます。ただし、数をたくさん作りたいからと言って、小さく分けすぎるとその後の成長が遅くなるのであまり小分けにしないよう注意してください。かかりやすい病気は特になく、強い植物です。
害虫に関しては、ナメクジの食害を受けることがあります。こまめに監視して、見つけたらすぐに取り除くようにしてください。マイキラーなど薬剤を使用すれば、まいた上を這ったナメクジも駆除できるため、夕方噴霧器でまいておくと翌朝に大量に駆除することができます。
他に誘殺剤やビールなどを使用する方法もあります。もし薬剤を使用するのに抵抗があれば、塩をまくか、ピンセットなどで取り除き塩を水にとかしたバケツに放り込めば処分できます。また、「サポニン」という天然の殺虫成分が含まれている椿油粕を使用すれば、
サポニン成分でナメクジを死滅させることができます。わずかながら、肥料成分も含まれており、また天然の殺虫成分で土にも影響がないため、安心して使えるのでおすすめです。椿油粕を土にまいて、その上から水をまけばすぐに効きます。栽培・管理する上で施す作業としては、まず越冬の対策があります。
晩秋になると地上部分が枯れて休眠に入るので、球根(根茎)を掘り上げて極端に乾燥させないようにピートモスやバーミキュライトに埋めて室内で、春まで保管します。休眠した状態でも寒さが厳しいと枯死してしまいます。他に、花茎切りがあります。花がらが枯れ始めたら、邪魔になったり生育の妨げになるため切り取りましょう。
グロッバの歴史
グロッバ/学名・Globba/ショウガ科・グロッバ属です。グロッパは、東南アジアやインドが原産地・生息地とされ、70種ほどの種類が分布している熱帯植物・球根植物に分類される多年草です。英名では「ダンシング・レディーズ・ジンジャー」と呼ばれ、日本では「シャムの舞姫」とも呼ばれています。
グロッパの仲間として、同じくグロッパ属の植物でよく栽培されているのは大きく分けて2種(ウィニティーとその園芸品種、ションバーキー)があります。タイ原産である「ウィニティー(G. winitti)」は、苞(ほう)と呼ばれる葉の一部が赤紫色に色づいて非常に美しく、
グロッパの中でもよく栽培されている種であるため、一般的に広く知られています。また、苞が赤紫色ではなく白色に色づく園芸品種もあります。ウィニティーのように苞は目立ちませんが、黄色い花が人目を惹く「ショーンバーキー(G. schomburgkii)」という種も比較的多く栽培されています。
ショウガ科の植物としては、グロッパのほかに、乾燥させた種子がスパイスとして利用されている「カルダモン」、花が美しくジンジャエールなど飲料やさまざまなものに使用されることでもお馴染みの「ジンジャー」、
地下茎(根茎)がスパイスや染料として用いられ、何よりカレーに使用されることでお馴染みな「ターメリック」など、花が美しかったりスパイスや香料として用いられるのが多い種族であることもポイントです。
グロッバの特徴
グロッバは、その科に属することもあってかショウガに似た草姿の多年草です。インドネシアの島の俗名がそのまま広まったものであり、日本では比較的新しい草花です。草丈は70~80cm程度まで伸び、「スコンブリゲニアーナ(ホワイトドラゴンの名前でも流通)」という種がグロッパの原種とされています。
春に植えつけを施す春植えの球根として扱われます。白・桃・黄色などの花色がある花は、その小花が葉先に集まって付き10cm程の細長い花序を作り、茎の先に穂状に垂れ下がって咲き、根には地下茎(根茎)ができます。主に広く栽培されている品種としては、
グロッバ・ウィニティー(Globba winitii)が多く一般的です。ピンク色の美しい部分は苞で、その先についている黄色い部分が花です。また、苞と花色の両方が黄色である、グロッバ・ショーンバーキー(G. schomburgkii)もまた多く栽培されています。ウィニティー・ショーンバーキーのどちらも、
最低温度を15℃以上に保てば常緑のまま冬越しすることができます。ただし熱帯植物のため寒さには弱いので、庭植えにするよりは移動が容易な鉢植えにするのが一般的です。越冬の際には断水して、株を保存しましょう。
高温多湿の環境を好むので、通常の気温下で栽培し、特に寒い地方では室内・温室で栽培されることが多いです。冬期は日光に当て、温度を保ち、夏期は遮光して日陰で栽培するとよいでしょう。
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