ブルンネラの育て方

ブルンネラの育て方

ブルンネラはユーラシア西部を原産とするムラサキ科の多年草です。ブルンネラという名前は、スイスの植物博士であるブルナーからつけられました。まだまだ流通量も少ないので、それほどメジャーな植物ではありません。

育てる環境について

ブルンネラは寒冷地が原産の植物ですので、冷涼な場所を好みます。春や秋には日が当たり、夏には日陰になる場所で栽培するのが良いでしょう。植木鉢やプランターで栽培するときは、時期に合わせて移動してあげましょう。庭植えにする場合は、夏場気温が上がりにくい、落葉樹の下などがお勧めです。

また、日除けなどを使って遮光してあげてもいいでしょう。乾燥が苦手で、強風に当たると葉が弱ってしまうことがありますのでマルチングなどをしてあげるのもお勧めです。用土は適度に水はけがよく、なおかつ乾燥しすぎないようにすることが重要です。

軽石(もしくは山砂)、鹿沼土、腐葉土を4:4:2で混ぜあわせたものを使用するとよいでしょう。市販の用土を使用する場合は、山野草用の用土を使用すれば大丈夫です。庭植えにする場合も、植え付ける際には腐葉土を混ぜ、保湿性を高めてしっかりと耕しておきましょう。

植え替えの適期は春か秋の涼しい時期になります。鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので毎年植え替えてあげるようにしましょう。古い用土軽くほぐして、新しい用土に植え付けます。その際に必要であれば株分けをしておくとよいでしょう。

庭植えの場合は数年は植え替える必要はありませんが、株が密集してきたら適宜株分けするようにします。ブルンネラはロックガーデンにも使える植物です。日陰のロックガーデンで育てて、しっかりと根を張ったものは夏越えもしやすくなりますのでお勧めです。

種付けや水やり、肥料について

ブルンネラは花が終わった頃に種子をつけます。生育が旺盛ですので、採取したタネを秋ごろに蒔いておくと翌年の春にはもう芽が出てきます。しかし残念ながら、斑入りの品種のタネを蒔いても斑色の株は出てきません。せっかくの特性を活かすならば、種まきよりも株分けの方がよいでしょう。

また、斑入りの種はたまに先祖返りを起こして緑色の葉をつけることがあります。これが増えてくるとどうしてもこちらの方が生命力が強いため、斑入りは負けてしまいます。斑入りを残したい場合は、生えてきた緑色の葉は早めに切り取っておきましょう。

ブルンネラは乾燥には弱いので、用土が乾いたらたっぷりと水を与えて下さい。しかしあまり頻繁にあげすぎると根腐れの原因になりますので、用土がまだ湿っている間は水やりは控えます。4月〜5月頃は特に生育旺盛になりますので、水切れには注意するようにします。

ブルンネラは夏の高温に弱い植物ですので、この時期に肥料分が残っていると枯れてしまうこともあります。その為、3月〜4月までに化成肥料を与えておき、夏の間はストップさせます。固形肥料だと夏まで残ってしまうことがありますので、春の間は液体肥料の方がお勧めです。

特にタネを採取しないのであれば、花が終わったら花茎はそのままにしておくと株が弱ってしまうことがありますので、切り取って冬に備えてあげましょう。10月〜11月にも肥料を与えます。この頃に与えるのは緩効性の固形肥料でも大丈夫です。

増やし方や害虫について

ブルンネラは種まき、根伏せ、株分けによって増やします。しかし、斑入りの品種だと種まきや根伏せで増やすと緑色の普通の葉になってしまいます。根伏せで増やす場合は、晩秋が適期です。根を3センチほどの長さに切り揃え、挿し木用の用土に寝せて、

乾燥しないよう水苔などを軽く被せて日陰で管理しておくと1ヶ月ほどで芽が出てきます。株分けで増やす場合は、植替えと同時に行うのをお勧めします。適期は早春と秋ごろです。大きく育った株を掘り起こし、2〜3株に切り分けます。同時に古い葉や傷んだ根は切り取っておきましょう。

既に根が付いている状態ですので、親株と同じ用土を使用しても大丈夫です。暫くの間はしおれがちになってしまいますので葉水を与えながら日陰で管理しておくようにします。どうしても多湿の場所で育てるので、ナメクジが発生することがあります。

食害を起こしますので、見つけ次第すぐに駆除するようにします。ナメクジは本体を駆除しても落ち葉の下などに卵を産んでいることがありますので、ナメクジは専用の駆除剤を使用するのが確実です。枯れた葉や、周りの雑草などはマメに取り除き、卵を産ませないようにしておくこともポイントです。

また、飲みかけのビールを深皿に入れて株の近くにおいておくと、ナメクジはそちらに誘引されてその中で溺死してしまいますので、このビールトラップもお勧めです。たまにアブラムシも発生しますので、こちらも見つけ次第、早めに薬剤などで駆除するようにしましょう。

ブルンネラの歴史

ブルンネラはユーラシア西部を原産とするムラサキ科の多年草です。ブルンネラという名前は、スイスの植物博士であるブルナーからつけられました。まだまだ流通量も少ないので、それほどメジャーな植物ではありません。しかしハート型で葉脈がはっきりとした葉に、

小さくて可愛らしい花を咲かせるので、見た目がとても美しくて観賞価値も高いので、人気を博してきました。そのため栽培するだけでなく、切り花として使用されることもあります。最近ではインターネット通販などでも各種ブルンネラが取り扱われるようになってきたので、比較的入手しやすくなりました。

病気や害虫にも強く、育て方も簡単ですのでガーデニング初心者の方にもお勧めの植物です。耐寒性のある植物ですので、よほどの極寒地でなければ屋外で栽培することが可能です。鉢植えにしても、庭に地植えをしても育てることが出来ます。寒冷地を主な生息地としているものの、暖地でも育てることは可能です。

庭植えにする場合は日陰で育てますのでシェードガーデンとして人気があります。お庭の日当たりがあまり良くないからと、花の栽培を諦めていた方にはお勧めの植物といえるでしょう。4月〜6月の開花時には青くて美しい花を観賞し、

それ以外の時期にはカラーリーフとしてグランドカバーにして観賞することが出来ます。宿根草ですので、毎年種をまいたり植え直したりする必要もなく、あまり手間が掛からないのも嬉しいポイントです。

ブルンネラの特徴

ブルンネラは特に葉の部分が特徴的です。表面は細かい産毛に覆われており、そのため白い粉をまぶしたように見えます。花に比べて大きめで光沢はあまりなく、触り心地もザラザラしています。ブルンネラ属には3種類あり、主に栽培されているのはブルンネラ・マクロフィラと呼ばれる品種です。

網目のような葉脈がくっきりとしたハート型の葉が互生しており、背丈はおよそ40センチほどです。ワスレナグサによく似た青い小さな花を咲かせます。大きな葉の上に柔らかそうな花がたくさん咲く様子はとても趣があります。その他にもドーソンズホワイトや、

ルッキング・グラスなど、20種類ほどの園芸品種もあります。特にジャック・フロストは葉が銀白色になり、それをベースに緑色のはっきりとした葉脈が入り、非常に美しい品種です。インパクトがあって他の植物にはない色合いを見せるため、とても人気があります。

様々な種類の草花が植えられているところでも一際目を引くことでしょう。ジャック・フロストは青い花をつけますが、ミスターモースという品種はジャック・フロストと似た特徴のある葉を持っていて、白い花を咲かせます。ブルンネラは総じてアレンジのしがいがある植物です。

冬の間は葉の数は減ってしまいますが、常緑性はそのまま保たれます。基本的には一年中観賞できる植物です。宿根草ですので、冬の間に地上部が枯れてしまったように見えても、春になって暖かくなってきたらまたそこから新芽を伸ばします。

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