ブラサボラの育て方
育てる環境について
育てる環境としては日当たりの良い場所を非常に好む植物なので、一年を通して日がよく当たる場所で栽培をする必要があるのですが、4月から10月くらいまでの期間は戸外に置いて栽培をすることができます。冬の終わりから春の初めにかけて日に当てながら育てることで、
日焼けをお越しにくくなるのですが、30%くらいの遮光ネットを使って栽培をすると花が長持ちします。冬の間は室内で育てるのが一般的で日光がよく当たる窓辺において育てるとコンディションの良い状態で春まで生育することができます。ブラサボラの育て方としては鉢植えが多いのですが、
この場合には2年に1度程度の頻度で植え替えを行うようにします。またバルブ数が10本以上になった場合には株分けをすることが可能なのですが、あまり細かく分けてしまうと育ちが悪くなるので、株の大きさに注意をする必要があります。コルクなどに着生させて栽培をすると植え替える必要がなく、
そのままの状態で10年程度の栽培が可能になります。必要な作業としては花がら摘みがあり、ブラサボラの開花が終わりかける時期には花がら摘みをしておくと株の姿がよく見えるので、観賞用の場合には見栄えが非常に良くなります。
花がら摘みというのは花を長く楽しむためには非常に大切な作業で、この作業を怠ってしまうと花が見を付け始めてしまうので栄養分が実の方にも取られることになります。それによって全体の花の付き方が悪くなってしまいます。
種付けや水やり、肥料について
肥料に関しては春の半ばから有機質の固形肥料を株元に置いて、同時に液体肥料を秋の成長期が終わるまで継続的に週1回のペースで与え続けます。樹木などに着生する植物なので用土などは特に必要としないのですが、コルクなどを使うと栽培するときの手間がかからなくなるので、
非常に楽に育てることができるようになります。水やりに関しては春から秋にかけての生長が著しい時期には比較的水分を必要とするので十分に与えるようにします。秋の半ばから春までの期間は乾燥気味でもあまり問題はありません。しかし蕾ができはじめると
生長が始まるので水切れを起こさないように管理をする必要があります。水やりの基本としてはブラサボラが開花時期に備えて生長をしている時期には十分な水分を与え続けて、開花時期が終わって休眠している期間には水分をあまり必要としていないので、乾燥状態でもかまいません。
芽が出始めると生育が再び始まるので、十分な水分を与えておかないと翌年の花つきなどにも影響を及ぼしてしまいます。常緑性で香りが良いことで人気の植物なのですが、寒さに弱いので日本で栽培をする場合には北風が吹いている時期には室内の明るい場所を選んで
育てることで開花時期にしっかりと花をつけ始めます。花が少ない場合などには株に何らかの問題が発生している可能性があるので、害虫や病気などについてブラサボラを全体的に観察をする必要があります。虫などが原因の場合は物理的な方法で駆除したり、薬剤を用いて駆除を行います。
増やし方や害虫について
ブラサボラは株分けをすることによって数を増やしていく植物なのですが、あまり細かく株を分けてしまうと生長を阻害してしまうことがあるので、適度な大きさに分ける必要があります。一般的には1株にバルブが5本以上付いている状態で分けることを心がけておくと、
開花時期になって小さな白い花をたくさん咲かせます。ブラサボラなどの洋ランやカトレアの仲間には病気は少ないので、あまり心配がないのですが、水やりのタイミングや量を間違えてしまうと、根の部分が腐食するなどの悪い状態になることがあります。
あまり生育していない時期に水や肥料などを与えすぎてしまうと、植物が吸収できないので余ったものが根や茎を傷める原因になることがあります。また花がら摘みをしっかりと行わないと栄養分が実の部分に吸収されてしまうので、花に使われるはずの栄養素が実の部分に集中してしまって、
花の数が少なくなってしまったり、全体的に元気のない状態になるので、必ず花がら摘みを行わなければなりません。害虫としてはカイガラムシが寄生することがあるのですが、鉢の間隔を開けておくと風通しが良くなるのでカイガラムシが付きにくくなります。
カイガラムシが大量に発生すると白い塊になるので、その場合には小さな歯ブラシなどでこする簡単に落とすことができます。カイガラムシは葉の部分に寄生をして、養分を吸い取ってしまうので、放置してしまうと植物の生長が悪くなったり、花を付けなくなったりしてしまいます。
ブラサボラの歴史
ブラサボラはカトレアに近い仲間でカトレア属やレリア属などの交配にも使われる植物で原産地は中央アメリカやカリブ海沿岸、南アメリカなどで着生植物なので森林が生息地となります。非常に大きな花を見ることができるので洋ランの中でも代表的な品種として扱われています。
現在ではカトレアなどとの交配種が多くなっていて、盛んに栽培されています。また切り花として利用されることが多いので、特別な記念日などで高級感を演出するためにも使用されています。もともとは植物の梱包材として利用されていたのですが、
着生植物に興味を持った愛好家が栽培をした時に見事な花をつけたことから世界中に広められたのがカトレアなどの洋ランの仲間です。ブラサボラなどのカトレア属に近い品種は現在でも洋ランの代名詞となっていて、日本でも様々な場所で栽培されています。
またカトレアはコスタリカの国花として定まられているなど高貴な印象が持たれている植物です。育て方を考える場合には分布している中南米のコロンビアやベネズエラ、ブラジル、エクアドルなどの気候などを考えると栽培の方法がわかりやすくなります。
また基本的には標高100メートルから1500メートルくらいの森林地帯に自生していて、木の樹皮に付着しながら生きている植物です。日本でも人気のある植物なのですが、特に白やピンクの花をつけるものが人気で、非常に華やかで美しいことから、記念の品として切り花を送ることもあります。
ブラサボラの特徴
ブラサボラの特徴は棒状の細長い葉の部分とバルブが一体のように見える株の形で、短く直立するものやバルブ状の葉の部分が垂れ下がるものの2種類があります。1本の花茎に細い花弁の小さな花がたくさん咲くので人気となっています。また洋ランのカトレアに近い仲間などで
属間交配などにも利用されています。基本的には強い日差しを好んでいて、かなり強い日差しても十分に生育できる体力のある植物で、直射日光を浴びたとしても日焼けしにくいことが最大の特徴となっています。また日当たりがあまり良くない場合には花のつきが悪くなるので、
見栄えがあまり良くない状態になります。ブラサボラなどの品種は一般的なホームセンターなどの店舗では流通していないので、洋ランの専門店などで購入をすることになります。多年生の植物なのでしっかりと管理をしていると翌年も花を楽しむことができます。
開花の時期は12月から1月と4月から6月、9月から10月などで花の色は白と緑があります。初心者が栽培をするには少し難易度が高いので洋ランの専門店などでアドバイスをもらいながら栽培をすると上手に育てることができるようになります。夏の暑さや陽の光には強いのですが、
冬の寒さには非常に弱いので、北風などが当たらないように場所を選ばなければなりません。一般的には室内で観賞用に育てられる事が多く、場合によっては切り花として利用されることもあります。また独特の良い香りがあるので、日本でも愛好家が非常にたくさん存在します。
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