ニオイバンマツリの育て方
育てる環境について
育てる環境は秋から春にかけては太陽の日差しがよく当たる場所に置くことで元気の生育させることができるのですが、強い日差しには弱いので夏の暑い時期には半日陰の場所に置く必要があります。庭植えをする場合にはある程度の湿り気がある場所が適していて、
冷たく乾燥している北風などがなるべく当たらない場所に植えることが大切です。冷たい風などに当てないように気をつけておくと庭植えでも冬を越せることがあります。南米が原産地なのである程度の乾燥や暑い気温には強いのですが、日本の夏は温度がかなり高くなることがあるので、
耐えられない可能性があるので、なるべく室内での鉢植えで育てるようにすると美しい花を楽しむことができます。開花期が春から夏の初めなので、この時期が生育期なので肥料や水などを十分に与える必要があるのですが、乾燥を嫌う植物なので夏の暑い時期には
乾燥させないように毎日水を与える必要があります。また花が咲いている時期もかなりの水分を必要とするので、水切れが起きないようにこまめに水分を補給する必要があります。庭植えにした場合には基本的には放置しておいても生育するのですが、
雨が少ない場合には土壌が乾燥してしまうので、水やりを行う必要があります。土に関しては水はけの良い用土が適していて、赤玉土と腐葉土を配合した土などを使うと十分に生育をしていくのですが、市販の配合済みの土でも十分に育てることができる植物です。
種付けや水やり、肥料について
水やりの方法は鉢植えの場合には表面の土が乾いてから水分を補給する程度で良く、乾燥を嫌う性質がありますが、水分が多すぎてもコンディションが悪くなることがあります。日本の夏は30度以上の気温の日が長く続くので熱帯夜が続いている期間は毎日乾燥を防ぐために
こまめに水やりをする必要があります。水切れを起こしてしまうとせっかつ咲いた花が枯れてしまったり、しおれることがあるので、とくに開花している期間は水を欠かさないようにしなければなりません。庭植えにしている場合には基本的には土壌が湿っていることが多いので
水やりの必要がないのですが、夏の暑い時期に天気の良い日が続いていると地面が極度の乾燥状態になるので、これを防ぐために水やりをする必要があります。水やりはホースの先端にシャワーをつけるなどした、庭植えされているニオイバンマツリに全体的に水をかけます。
肥料に関しては春から秋の生育が著しい時期に緩効性の化成肥料を置き肥として与えるだけで良いのですが、庭植えの場合にはなくても十分育つことができます。鉢植えの場合は土の養分が限られているので必ず置き肥をしないと養分が不足してしまうので、
花が少なくなってしまうことがあります。植え付けや植え替えは1年から2年で行う必要があるのですが、春に行わないと開花をしない場合があるので、開花をする前の時期に植え替えを行って、コンディションをしっかりと整えて開花期を迎えるのが理想となっています。
増やし方や害虫について
増やし方は基本的には4月から9月までの挿し木で行うことが多いのですが、方法としては枝を5センチから7センチほど切って、バーミキュライトや鹿沼土などの清潔な用土に挿して育てます。ナス科の植物は病気には強いのであまり心配がないのですが、
カイガラムシが発生することがあるので、とくに庭植えをしている場合には注意が必要です。また葉の裏側にハダニが繁殖してしまうこともあるのですが、たくさんの花が咲くので葉の部分が食べられてもあまり問題になりません。しかしあまりに多く発生している場合には
栄養不足で花の数が減るなどの影響があるので、水を葉の裏側にかけるなどして駆除することが必要になります。カイガラムシは見つけたら、歯ブラシなどを使ってこそげ落とすことができます。また花があまり咲かないことがあるのですが、
原因としては枝を切り詰めすぎてしまって、地面からの養分の吸収が少なくなってしまったり、葉の数が少ないことで体力が衰えていることがあるので、枝の部分を切り過ぎないようにすることが重要です。この植物は横に成長するので同じ場所にたくさん植えてしまうと
絡み合ってしまって風通しが悪くなるので、なるべく1本ずつ栽培することが良いとされているのですが、他の花と一緒に栽培をする場合には葉の質感が似ているものを選ぶと同時に育てることができます。ニオイバンマツリは1本で育てても大きく広がるので非常に見栄えが良い植物です。
ニオイバンマツリの歴史
ニオイバンマツリはナス科の植物で南アメリカが原産となっています。生息地はブラジルやアルゼンチンなどの南米の国々となっていて、紫から白への花の色が変化するので人気となっている品種で日本でも多くの愛好家が栽培している品種です。
また芳香も爽やかなので、育て方が成功すると花が沢山つくので鉢物としても市販されていますが、暖かい地域では戸外でも栽培されていることがあります。開花期は4月から7月なので、寒さには多少弱い面があるのですが、耐暑性はあるので、夏の時期にしっかりと
生育させておけば十分に冬を越すことができます。常緑性の品種なのですが、低木なので花が沢山つくと葉の部分はあまり見えなくなります。ナス科の植物は2500種もあるのですが、日本人にとって馴染みの深いじゃがいもやトマトなどもナス科に属しています。
熱帯から温帯にかけて分布している植物が多く、日本では14種類が自生しています。ほとんどの植物が一年草もしくは多年草で低木のものが多いのが特徴です。ニオイバンマツリやペチュニアなどの観賞用に栽培されている植物も多く、利用されている植物の用途は非常に幅広いのですが、
一般的には特有のアルカロイドを含んでいることが多いので薬用として栽培されたり、香辛料として使用されることもあります。また観葉植物や食用にするために品種改良が繰り返されたものがありますが、じゃがいもの芽の部分やトマトの茎の部分のように有毒な部分もあります。
ニオイバンマツリの特徴
ニオイバンマツリは香りがある外国から輸入されてきたジャスミンという意味があるのですが、ジャスミンとは全く違う種類の植物です。花の色に特徴があって、最初は薄い紫色をしているのですが、散り際になると白色の花に変わっていくのでその移り変わりを楽しむ愛好家が多くいます。
また強い芳香があるので、庭に自生させると開花期には良い匂いが庭に漂うので、庭植えの植物としても人気があります。この植物の最盛期には2色咲きしているような感じになるので、とても美しい景観を楽しむことができます。この品種の株はじゃがいもやナスのように本来は大きく育ってしまうのですが、
園芸用として育てる場合には30センチから60センチ程度の低木に仕上げることで見栄えを良くすることができます。熱帯性の植物なのですが、冬の寒さにもある程度耐えることができるので、南関東よりも南の地域では霜よけをするだけで冬を越すことができます。
しかし冬まで生育をしていたとしても紅葉したり落葉するので、美しいままの姿を保つことはできません。栽培の難易度はこの植物が比較的丈夫なので、低いとされています。太陽の光が当たる場所で育てるのが良いとされているのですが、
夏の直射日光が当たると葉の部分が変色したり、花が枯れることがあるので、夏の間だけ遮光をしておく必要があります。基本的には鉢植えで育てて、寒い時期や暑い季節には室内で育てるのが一般的ですが、庭植えも可能となっています。
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