ツルハナナスの育て方

育てる環境について
ツルハナナスの栽培環境は、1つ目に日当たりの良い場所で育てます。日光が不足すると徒長しがちになり、花の数も減ってしまいます。花壇上では、半日かげの場所でも育ちます。2つ目に冬の時期は霜を当てないようにすることです。マイナスの環境で霜にあたってしまうとかれていますこともあるため、
霜よけなどを施すことで冬越しも可能となります。また、耐寒性はありますが、北風が強く当たる場所では乾燥してしまい枯れることがあるので、注意が必要です。3つ目に肥料を施すことで成長が高まります。生育力が値良い種類なので、肥料を施すことでどんどん成長してツルを伸ばしていきます。
4つ目に根詰まりを起こしやすいです。鉢植えなどで注意したいのが根詰まりです。根詰まりは成長を妨げる原因になるので、春になり暖かくなったらひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。鉢替えに使用する土は水はけの良いものを選びましょう。
5つ目に花が咲いた後は花柄を摘んで剪定します。伸びたツルをそのままにしておくと、近くで育てている植物たちにどんどん絡みついていき、場合によっては圧迫させて成長を妨げてしまうこともあります。そのために、伸びたツルは切り戻しておきましょう。
そうすることでツルハナナスの成長も良くなります。星形のかわいい花がたくさん付くので、日当たりの良いフェンスや柵などに絡ませたりすると、普段は殺風景なフェンスも、夏には紫から白へと花の色が変わる華やかな風景に変わります。
種付けや水やり、肥料について
ツルハナナスの育て方では、植え付けは3月から4月頃に園芸店などで苗を購入して植え付けます。植え付けにしようする土は、赤玉土の小粒を6、腐葉土を4として土を作り、植え付けの際には暖効性の化成肥料を施します。肥料は春から秋の成長する時期に、
チッソ・リン・カリウムの三要素が同量のものまたは、リン酸がやや多めの肥料を置き肥として規定量を施します。チッソが多くなると、葉ばかりがたくさん茂ってしまい花付きが悪くなってしまうので、チッソの与えすぎには十分に注意しましょう。
丈夫で育てやすいのが特徴である反面、育ち過ぎてどんどん成長していきます。そのため、少しチェックを怠ると手におえない程に成長していたということもあります。そういう場合には、剪定をして丈を低く保つようにしたり、フェンスやトレリスなどに誘引するようにしましょう。
また、肥料の量を減らすことによって成長を緩やかにすることもできるので、こまめにチェックして管理を行いましょう。水やりでは、比較的乾燥には強い性質を持っていますが、夏の暑い時期にはこまめな土のチェックをし、土が乾いていたら水やりをするようにしましょう。
鉢植えでは、土の表面が乾いたら水を与えるようにし、冬の時期は乾かし気味で育てます。逆に夏の晴天が続く日には毎日水を与えるようにしましょう。庭植えでは、梅雨や長雨が続く時期と冬の時期は水やりは控えるようにし、夏には土が乾燥した場合のみに水やりをするようにしましょう。
増やし方や害虫について
増やし方としては、鉢植えの場合には4月頃の暖かくなった時期にひとまわり大きな鉢に植え替えます。用意する土は、植え付け時に使用した土と同様のものを使います。根詰まりを嫌う種類なので、成長が衰えてきたと感じた際には、鉢の中の土と鉢の底をチェックして、根が密集しているようなら鉢替えをしましょう。
さし木での増やし方として、4月から9月頃にツルハナナスのやや硬くなっている部分の枝を5cm~7cm程切ってさし穂とします。今年伸びた枝の部分を利用することができます。さし木に使用する用土は、バーキュライトや鹿沼土、赤玉土などの清潔な土を使用します。
ツルハナナスに害虫が発生したら早めの対処をすることが重要です。この植物にはアブラムシやハダニなどの小さな害虫が大量に発生することがあるので、夏場の乾燥が気になる時期には、特に葉の裏側をこまめにチェックし、害虫が発生していたら株元に殺虫粒剤をまいて防除しましょう。
「オルトラン粒剤」などを使用すると良いでしょう。ツルハナナスはそれほど病害虫の心配はありませんが、病害虫にとって好条件がそろってしまうと大量発生を起こし、他の植物にも影響を与えてしまうので早めの対処が必要です。
また、害虫が発生する前の春先に、枝を選定して風通しを良くしておくと、株全体に日の光が当たって成長を良くすると共に、害虫が住み易い環境を作らせないことにも繋がります。このように、それほど管理に手間のかからない植物です。
ツルハナナスの歴史
ツルハナナスの原産地は南米で、生息地はアルゼンチンからパラグアイにかけてです。日本には、明治時代に観賞用として渡ってきたとされており、外来種の植物です。日本に自生するヤマホロシという種類があり、これらもまとめてツルハナナスとして区別されています。
ツルハナナスの名前の由来は、つる性の植物であるために「ツル」と、またナス科の仲間であるためその花は紫の綺麗な色をしていることから「ハナナス」と付けられました。学名は「Solanum jasminoides」で、Solanum はラテン語の「solamen=安静」に由来しており、
「jasminoides」は「ジャスミンのような」という意味を持ちます。しかし、この名前がちょっとした混乱を招いています。この植物が販売された当時は、園芸店では南米原産として「ツルハナナス」の名前で、ヤマホロシとは区別して販売されていましたが、1990年代後半ごろになると、
在来種のヤマホロシとよく似ていたため、まとめて「ヤマホロシ」として販売されるようになりました。その理由の一つと考えられているのが、その名前にあります。「ナス」という名前が付くことで、消費者が野菜の「なす」と勘違いして購入してしまい、
混乱を招く可能性があったからだと考えられています。この植物が日本に入ってくる以前の江戸時代頃までは、ツルハナナスの仲間の「ヒヨドリジョウゴ」が「ホロシ=保呂之」と呼ばれていたとされていますが、
この「ホロシ」の由来がどこから来たのかについては、詳しいことは分かっていません。当時は、ツルハナナスはそれほど知られた植物ではなかったのか、古来の有名詩歌や文芸などには登場してくることはありませんでした。
ツルハナナスの特徴
ツルハナナスは漢字では「蔓花茄子」と書き、別名「ヤマホロシ」などとも呼ばれている、ナス科で半耐寒性の常緑つる性低木です。原産が南米であるため、熱帯植物に分類されます。高さは約花1m程にまで成長し、6月から8月頃にかけて小さな花が密集しながら、
クレマチスの様に柵などに絡みついて咲きます。その花は可愛らしい星形をしており、時の経過とともに初めは紫、その後ラベンダー色に、最終的には白色へと変化していきます。ツルの丈はおよそ2m程にまで延び、葉は小さく光沢のあり、葉の先が三角状の楕円形をしています。
ナス科の植物ですが、つるにトゲはなく、果実はほとんどの種類で出来ることはありません。 寒さにも比較的強いので、海沿いの霜が降りない暖地では戸外でも冬越しが可能です。日本の在来種であるヤマホロシは、「ソラナム・ジャポネーゼ」の和名で、多年草に属しつる状になります。
下部にある葉には3~5か所ほど裂れ込みが入り、ツヤが無いのが特徴です。また、花は通常はラベンダーのような淡い紫色で、たまに白色に近いものもあります。ツルハナナスとの違いは、ヤマホロシは果実が実り7mm程までに成長します。そして秋になると、赤く熟します。
ツルハナナスの仲間は、どの種類も神経毒成分が含まれていることが多いので、幼児などがいる家庭は特に注意が必要です。この神経性毒成分は鎮痛剤の代わりとなることから、学名の「Solanum」はラテン語のsolamen=安静に由来しているといわれています。
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