コンロンカの育て方
育てる環境について
育て方の基本は、まず日当たりの良い場所を選びます。光を好む植物ですから、日光の強い場所を選ぶのが良いです。光の弱いところでも育ち、1日に3時間から4時間くらいしか光の当たらないところでも開花しますが、やはり花の付きはあまり良くありません。
大奥の花を咲かせたいのであれば、日当たりの良いところにおくのが良いです。鉢植えの場合には日当たりの良いところへ動かすことができますが、庭植えの場合には、そのシーズンは移動させられませんから、場所は慎重に選びましょう。日当たりとともに考えておかなければならないのが風です。
開花しているときに強い風が当たると痛みやすい傾向があります。ですから、できることなら風の直接当たらない場所に植えるようにしましょう。どうしても風の強いところしかないのなら、開花期には風よけを設置すると良いです。基本的には寒さに弱い植物ですから、
屋外で冬越しをすることはできないと考えておいた方が良いです。鉢植えの場合には取り込むことができますが、庭植えにした場合には掘り上げて室内で管理することが必要となります。植える場所の土壌については、水はけの良い場所を好みます。
加湿にならない異様に気をつけます。赤玉土7割に対して腐葉土3割くらいの配合で土壌を作ると良いです。庭植えの場合にも、土壌が加湿にならないように注意した方が良いです。どちらかというと乾き気味の場所を選んだほうが根が生育しやすい傾向があります。
種付けや水やり、肥料について
苗の状態で購入してくることが多いと思います。庭植えする場合には、適度な穴を掘って植え付けます。植え付けた後には水をしっかりやることを心がけましょう。購入した鉢のままで育てることもできますが、この場合、根詰まりが起こることもありますから注意が必要です。
そのままに放置しておくと根詰まりすると生育が悪くなります。ですから、2年に1回くらいの割合で植え替えを行うのが良いです。5月から6月頃が適しています。放つ気が悪くなってきたと思ったら、根詰まりを起こしていないかどうか確認してみましょう。
水やりは時期によって違います。まず春から秋の生育する時期には、表面が乾けば与えるのが良いです。特に開花しているときには水分を必要としますから、水やりはこまめにします。夏の晴れた日などには毎日水を与えるようにします。
庭植えをした場合には、基本的には水やりは不要ですが、根付くまではこまめに水やりをした方が良いです。植え付けてからしばらくの間は水やりをします。また、夏に晴れた日が1週間以上続くと、水分が不足してしまうこともあります。このような場合には水やりをして水分を与えるようにしましょう。
冬になると、水分はあまり必要としません。ですから、少し乾かし気味にすると良いです。肥料は成長期に与えるのが良いです。リンの多い肥料を置き肥として与えると良いです。5月から9月くらいは肥料を必要としますが、10月以降は必要ありません。
増やし方や害虫について
増やし方については、基本的には挿し木で増やします。コンロンカは暖かい時期には生命力が強いですから、この時期に成長するよう挿し木を行います。挿し木をするのに適しているのが6月から8月です。その年に伸びた枝を、節を2つくらい残して切り取ります。
そして、清潔な用土に指しておくと根が張ります。どの枝でも良いというわけではなく、良く成長している枝の先端を用いると良いです。あまりにも成長の良い枝は、樹形全体を悪くすることがありますから、剪定の時期には除去されてしまうものです。
ですから、早めに剪定をすると考えれば良いでしょう。なお、枝を切りすぎると花が咲かなくなりますから、伸びすぎた枝だけにしておいた方が良いです。清潔な土壌に植えておくと発根します。発根すれば通常の土壌に植え替えて育てると良いです。
害虫については、アブラムシやカイガラムシ、ハダニなどが尽きます。新芽が出てくる時期にはアブラムシが発生しやすいです。枝が混み合ってきて風通しが悪くなってくるとカイガラムシが発生することがあります。花が終われば剪定をして風通しを良くするように心がけましょう。
ハダニは乾燥が続くと発生しやすい傾向があります。コンロンカは水をかけることに対しては問題がありませんから、水やりをするときには葉にかけるようにしていくと良いです。こうすることによってはだにの発生を予防できます。どの場合も早めに見つけて防除しましょう。
コンロンカの歴史
コンロンカは、亜熱帯の地域に育つ植物です。日本では鹿児島の種子島から沖縄に自生していて、海外では中国の南部や台湾などを生息地とする植物です。アカネ科の植物で、日本に長く根付いている植物です。栽培種として用いられているものも、日本が原産のものが多いです。
コンロンカという名前の由来は、中国の「崑崙」です。崑崙は中央アジア地域にある山脈で、標高6,000メートル以上の山が連なっています。中国の西部でチベットの北部に当たる部分です。この山に積もる雪のように見えることからコンロンカと呼ばれるようになったと言われています。
この白く見える部分は葉です。白い葉がつくというのは特徴的なことの一つだと言えるでしょう。これが目立つために、花の名前として用いられるようになったのです。コンロンカはアカネ科の植物で、近縁種として、アフリカが原産のサマーポインセチアやフィリピンが原産のフィリピカなどがあります。
かなり近縁種で、コンロンカとの交雑はできます。これらとの交雑種もコンロンカと呼ぶことがあります。交雑が進んだことによって新たな品種が作られています。元々亜熱帯地域に育つ植物と言うこともあって、
温帯地域で地植えするのは少し難しいです。日本でも沖縄であれば庭植えして楽しむことができますが、東京くらいでは温度が低いために、庭植えをして冬越しをするのは難しいです。どちらかというと鉢植えにして楽しむことが多い植物です。
コンロンカの特徴
コンロンカは鉢植えにして楽しむのが基本で、少し大きめの鉢に入れて育てることが多いです。白やピンク、赤などの花を咲かせます。暖かい地域であれば枯れることはありません。特に熱帯知己で育てると一年中か課するという特徴があり、庭木といて良く育てられています。
基本的には暖かい地域の植物ですから低温になる地域では育てるのが難しいでしょう。日本では沖縄くらいの暖かさがないと、庭植えにして楽しむことはできません。鉢植えにして、冬の寒い時期には屋内で育てるといった工夫が必要となります。
開花時期は暖かくなる7月から9月頃です。植え付けや植え替えを5月中旬から6月くらいにすれば、7月から9月くらいには花を楽しむことができるでしょう。そのままにしていると大きな樹木のように育ってきますから、剪定をすることは必要です。
大きくなってからバサッと剪定すると一気に木が弱ってしまうこともありますから、毎年大きくならないように剪定していきます。枝が込み入ってくると風通しが悪くなり、虫がつくことがあります。枝を透かしていく感じで毎年剪定をしていくと良いです。
冬を越えることはできませんから、冬になると鉢ごと室内へ取り込むというのが基本です。庭植えの場合には10月の中頃から掘り上げて、暖かいところで育てるようにします。冬だけが難しい植物で、暖かくなれば非常に生命力が高くなり、たとえば挿し木で増やすことができるくらい元気になります。
-
バジルの育て方
原産国や生息地はインド地方といわれ、ヒンドゥー教の神に捧げる高価な植物だったのです。人々の幸福を願う意味が込められ、寺院...
-
パセリの育て方
その歴史は古く、紀元前にまでさかのぼります。特徴的な香りにより、薬用や香味野菜として使われてきました。日本には、鎖国時代...
-
センリョウの育て方
センリョウは日本や中国、台湾、朝鮮半島、インド、マレーシアなどが原産の、センリョウ科センリョウ属の常緑性の低木です。 ...
-
アリウムの育て方
原産地は北アフリカやアメリカ北部、ヨーロッパ、アジアなど世界中です。アリウムは聞きなれない植物かもしれません。しかし、野...
-
インドゴムノキ(Ficus elastica)の育て方
日本でも一部の温暖な地域では戸外で育ちますが、寒冷地では鉢植えで育てます。ミニサイズの鉢から大型のものまで、様々な趣のあ...
-
ハツユキカズラの育て方
ハツユキカズラはキョウチクトウ科テイカズラ属で、日本の本州以南と朝鮮半島が原産の植物になります。名前の由来は、葉に入った...
-
小かぶの育て方
原産地を示す説はアジア系とヨーロッパ系に分かれており定かにはなっておりません。諸説ある中でも地中海沿岸と西アジアのアフガ...
-
ワックスフラワーの育て方
花についてはフトモモ科、チャメラウキウム属になります。園芸上の分類としては庭木であったり花木としてになります。草丈に関し...
-
アキノキリンソウの育て方
アキノキリンソウは、古くから日本にありました。キク科植物は世界中にありますが、その歴史は非常に古いです。約5千年前に南米...
-
ビタミンCの豊富な夏野菜ピーマンの育て方
次々と実を付け霜の降りる頃まで長く楽しめるピーマンの育て方を紹介します。ピーマンは放置しててもそれなりに収穫できるのです...
コンロンカの科名は、アカネ科で属名は、コンロンカ属となります。また、その他の名前は、ムッサエンダなどと呼ばれます。コンロンカは、亜熱帯の地域に育つ植物です。日本では鹿児島の種子島から沖縄に自生していて、海外では中国の南部や台湾などを生息地とする植物です。