ガステリアの育て方
育てる環境について
ガステリアが地中深くにまで根を張る植物であるのは前述しましたが、これが意味するのは、もし種の時点から育て方を考えて育てようと考えた場合には、最終的には広い畑や土底の深い花壇などが必要になってくるという事です。最初の内は基本的に植木鉢の中に
少しの種植えをして芽が出るまで調整していくというやり方でも問題がありませんが、芽が出れば根が底深くに伸びていく段階ですので、花壇や畑などに移し変えていく必要性があります。そして、ガステリアはアフリカで生息していた植物でもあり、生命力はそれなりに高く、
放置していたら思った以上に大きく育ち、巨大なアロエみたいなのが畑の上に佇んでいる状況になってしまっていたりするので、注意が必要です。ただ、それでも現在の南アフリカでは、地球温暖化や、現地の動植物の凶暴化(グローバル化による外来生物などの生物競争の発生による
毒素保有の植物や動物に昆虫の進化による増加)などが原因の為か、絶滅危惧種IA種に指定されています。ですが、日本の環境でなら強靭に育ちやすく、元々が寒さにも暑さにも強い植物であるので、土の栄養が余程に悪いとかで無い限りは定期的に水やりなどを行うだけでも十二分に育っていきます。
ただ、ガステリアは葉の色が陽の強さと弱さで変節する傾向があり、綺麗な緑色に育てていく場合にはやや柔らかいぐらいの陽射しの下で育成していく方が好ましいとされています。その為、午前11時から午後1時ぐらいまでは陽射しの当たる配置がよく、午後2時以降はある程度は日陰に隠れるぐらいが丁度良いとされます。
種付けや水やり、肥料について
ガステリアを育てる上での土は、万全であれば好ましいのは当然ですが、ガステリアとは砂漠地帯などでもコロニー帯を作り生き延びる事もある種ですので、土の栄養は程々の最低限で試してみようとするのも一種のチャレンジとなるかもしれません。
まず、肥料においては液体肥料でも固形肥料でも問題がありません。ただし、ガステリアは葉の色が変色しやすい事があるので、肥料が合わない場合は緑色から紫色などに変色してしまう事もあります。もし、綺麗な緑色のアロエみたいなガステリアを育成したいのであれば、
複数のガステリアの植え口を用意して、どの肥料が合っているかを試していくのもいいかもしれません。ガステリアの種付けは、ある程度の感覚を置いて1つずつ撒くが良いとされます。多くても2つのみで、これは片方が蟻などの虫に食べられてしまった場合の
保険程度の意味になります。ガステリアの種は種類毎によって、種子繁殖と栄養繁殖のものがおり、それぞれのパターンに合わせて次世代分の種を回収してまた撒こうと考えているならば必要な処置をしていく必要性があります。
水やりにおいては、ガステリアは芽が出て根が深くなり始めた頃合いが茎と大きな葉の成り立ち頃ですので、この頃になると深く張る根が、地中深くの水分を摂取して必要な光合成などを行っていくので、毎日水やりするのではなく、
2~3日ぐらいのスパンで定期的に水やりをするのも勘案する必要があります。これは大雨が降った場合は3日から4日の合間を置いたり、日照りが強い日には翌日に水をやるという具合です。これがガステリアでは顕著な事柄となります。
増やし方や害虫について
増やし方については、種子繁殖と栄養繁殖により違いがあります。種子繁殖の場合は、自家不和合性があるので人工授粉によって結実させていく必要もあり、そこから採取した種子を新しく土にまいていく必要性もあります。栄養繁殖においては、無性生殖によって繁殖するので、
この時点では既に発根して根分けしなくてはいけない段階になっている事もあるので、ガーデニングが手馴れているならば自らで根分けのお世話をしてあげる必要があります。これ等は前述のウェルコーサ、ミニマ、バテシアーナなどで、
品種改良されたそれぞれの種により違いにバラつきがあるので、育てる時は細かく調べて育てていく必要があります。害虫に関しては、葉が大きくある程度の硬みがあるのでイモムシなどは基本的にあまり好まない傾向がありますし、
わざとある程度乾燥させて根の深い所で必要最低限の水分摂取に任せておけば、ナメクジなどが湿り気を求めて纏わり付くなども自然と防げる事があります。ですが、多肉植物ですので害虫に限らず、現代の日本で言えば外来種のアライグマなどがそうなのですが、
害獣などが食べ物代わりに近寄ってきて食べようとするパターンもありえるので、害虫対策に限らず、唐辛子スプレーみたいな害獣駆除グッズなども、栽培したりする人の居住地次第では必要となってくるかもしれません。
これは田舎などの山が近い所に住んでいる人なども当てはまるでしょう。観葉植物として用いる方も時には居られて、山が少し近いだけの街中なのに変な害獣が食べている、みたいな事例もありえますので注意して下さい。
ガステリアの歴史
ガステリアとは、小型の多肉植物です。日本ではマイナーな植物であり、和名が「臥牛」という、英語名でcow-tongue cactusという名前の植物になります。そのマイナーさから、日本での外来の歴史はいつかという明確な資料や文献などは少なく、
諸説としては南蛮貿易時代の渡来なのか、明治以降の渡来なのか、それとも近代に入っての物流のグローバル化が発生してからなのかは定かとはなかっていません。ただ、ガステリアとは正式にはススキノ科かアロエ科かユリ科の分類の内のガステリア属という品種の多肉植物になり、
その原産地と生息地は南アフリカ共和国東ケープ州が原産地でもあるので、南アフリカの品物が日本に入り込んできたのは大航海時代以前か以降かも、植物に関しては正確な資料も多くない為、直の事不確かな植物でもあります。
元々、アフリカ圏とは奴隷植民地時代が長く続いた暗い過去の背景のある土地でもあり、日本の様に紙媒体に記録を残す文化が無い土地柄でもあるのが原因かもしれません。加えてガステリアはガステリアという頭文字が付いた上でウェルコーサやミニマやバテシアーナと色々な名前の分類する種類が多くあり、
これも定かな歴史資料の埋没を引き寄せている背景があるとも言われています。ただ、少なくとも大航海時代以前のアフリカ圏でも生息していた可能性は高く、十数世紀以前の頃からはその土地で生息がされていた植物である可能性は高いものとして考えられています。日本への伝来は定かではないというのが実情です。
ガステリアの特徴
ガステリアの特徴とは、その観葉植物として利用される姿にあります。その姿は花とかとは観葉植物として使われる形としては基本違う植物で、肉々しい大きめの葉っぱを実らせる、いわばアロエみたいな姿を持つ点が特徴的で、現代では色々な品種配合によりその葉の大きさの変節を持ちえています。
ただ、ガステリアは花を実らせるのですが、この花も特徴的で、ピンク色に近い蕾みたいなものを真っ直ぐ伸びた茎の左右前後などから大量に生やした形になります。そしてそれは花弁が開いた植物などではなく、先っぽがぎりぎり花の様になっているのであって、
花の全身像は蕾みたいな形をしているのが特徴的です。そして、その花を咲かす前の葉の場合は、短葉・中葉・大葉とい具合に、尚且つ複数枚の重ね葉から、ニ葉などの種類があります。南アフリカの様な暑い土地で生息している植物ですので、水分を得る進化をしてきた特徴があります。
その根は長く伸びて地中深くの水分を摂取するようになっています。その為、もし成熟したガステリアの場合は根がとても深く、茎は高く伸びて蕾を成していくので、長いもので全体像が1メートルを越す長さになる個体の物も居ます。
ただ、観葉植物として使われるのは葉だけがアロエの様に茂っているタイプですので、花まで実らせたものを観葉植物として植木鉢に入れて配置するというのは稀でもあります。それは植木鉢の長さだと根が底に直ぐについて成長性が少し停滞するからでもあります。
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ガステリアは、ススキノキ科、ガステリア属になります。小型の多肉植物です。日本ではマイナーな植物であり、和名が「臥牛」という、英語名でcow-tongue cactusという名前の植物になります。そのマイナーさから、日本での外来の歴史はいつかという明確な資料や文献などは少なく、