ビャクシンの仲間の育て方
育てる環境について
ビャクシンの仲間の育て方としては、日当りと水はけのよい場所を選んで栽培していくことがおすすめされています。カイヅカイブキは、砂地など水はけのよい場所が適しています。低温には弱い性質を持っているのですが、排気ガスには比較的強いことから
公園の生け垣などにも用いられています。日陰はあまり好みませんので日当りのよい場所で管理していきましょう。ハイビャクシンは、ビャクシンの自然変種で、陽樹で、やや乾燥ぎみで水はけのよい肥沃地を好みます。石灰質の土地や砂地でも生育していくことができます。
ミヤマビャクシンは、海風や耐寒性に強いという性質を持っています。幹は匍匐して屈曲するという特徴があり、よく分枝して密に茂ります。他の種類と同じように日当りのよい場所を好み、比較的強健な植物ですので十分な日照が必要になります。砂地や山腹の土砂固定に適し、
樹勢は強いですので幹が腐朽して空洞化しても生きています。寿命はとても長いことから、寺社などでは樹齢1000年を超えるものなどがあります。風当たりのよい場所で育てていると特に葉が密に付きますが、風当たりの弱いような場所で栽培している場合には
密度がやや低くなります。また風当たりの弱い場所では、枝はやや高く伸び上がることがあります。ビャクシンは異なった環境に長い間生育している間に、変化が生じて自然変種をしたものも存在しています。比較的栽培変種を作りやすいとされています。
種付けや水やり、肥料について
ビャクシンは鉢植えをして育てている場合や庭植えをしている場合でも、植え付けをおこなってから2年くらいまでは土の票権が乾いてきたらたっぷりと水を与えてあげることが大切です。庭植えをして育てている場合で植え付けをおこなってから2年以上経つ株には
特に頻繁に水やりをする必要はありません。ビャクシンの仲間で特に葉色が黄色の品種の場合は、日当たりがよいほうがきれいに発色しますので日当りのよさを保つようにしてあげてください。肥料のやり方についてですが、庭植えをして育てているような場合は
1月くらいに元肥として有機質肥料を株元の周辺に埋めておくことがおすすめされています。鉢植えをして育てている場合には、3月頃に化成肥料を株元に追肥してあげるようにしてください。栽培をする場合に使用する用土には、赤玉土2に完熟腐葉または
樹皮堆肥1くらいの割合で混ぜたものがおすすめです。その他にも市販をされているような培養土でも大丈夫です。植え付けをするタイミングですが、最近ではポットなどで生産されているものが普及されていますので、このようば場合には根を切り取るする
必要がありませんので植え付けをする時期を選びません。根を切り取って植え付けをおこなっていく場合には、庭植えでも鉢植えでも11月頃から3月頃や梅雨のシーズンにおこなうことが最適だとされています。植え穴や鉢土の底などに有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておくとよいでしょう。
増やし方や害虫について
ビャクシンの仲間を増やしていく方法は、挿し木が用いられています。挿し木をおこなう場合は、2月頃から3月頃が適しています。挿し木は前年に伸びた枝の先端部分からおよそ10センチメートルくらいの長さを採取して、切り口はカッターナイフなどを利用して斜めに切り整えます。
切り取った枝はおよそ2時間くらい水あげをしておくことがおすすめされています。その後鉢に入れた用土に挿していきましょう。挿し木をした後は、できるだけ乾燥させてしまわないように鉢ごと透明なビニール袋に入れて密閉しておきます。管理する場所は、
直射日光があたらないような明るい場所が好ましいです。カイヅカイブキはナシと近接して植えると赤星病を媒介するため、主なナシの産地には赤星病防止条例があり、植栽規制と除去命令が制定されています。さび病は、2月ごろ葉に赤褐色の冬胞子層があらわれて、
4月頃雨にあたってオレンジ色のゼリー状になります。4月から5月頃にナシやリンゴ、ボケ、カイドウなどのバラ科の樹木にさび病菌が移って被害をもたらすことがありますので注意するようにしてください。主な害虫には、イブキチビキバガ、スギドクガなどがあります。
イブキチビキバガはごく小さな幼虫が葉の中に入って食害してしまいます。発生すると葉の先が茶色くなって枯れてしまうことがあります。スギドクガの幼虫は、4月から6月、7月から8月の年2回食害を受けることがありますので、食害を受けやすい時期は株元にふんが落ちていないか注意してください。
ビャクシンの仲間の歴史
ビャクシンはヒノキ科の常緑高木で、日本の本州から沖縄県で栽培されています。その他の原産地には朝鮮半島や中国などが挙げられます。ビャクシン属は主に北半球の広範囲におよそ50種類ほどが分布しています。本州の太平洋岸と瀬戸内海地方には特に多く見られ、
生息地は岩の上や石灰岩の上などが挙げられます。東京付近では、伊豆半島大瀬埼の自生地が天然記念物に指定されています。ビャクシン属は、葉が針のように細長いマツやスギなどの裸子植物球果植物門の樹木の針葉樹の1属です。ネズミサシ属と呼ばれることもあります。
ビャクシンの仲間には、イブキ、ミヤマネズ、ハイネズ、ハイビャクシン、ネズ、シマムロなどがあり日本国内にも存在しています。ハイネズのような低木からイブキのうな高木までさまざまな種類がありますので、草丈はおよそ1メートルくらいのものから
15メートルくらいにまで生育するものなどもあります。普通の茎は直立するのですが、横に這う特別な茎を持つ匍匐性などのような品種もあります。常緑性で生け垣などににもおすすめされています。昔から庭木とし栽培されたり、神社などにも多く植栽されている他、
盆栽にもよく使われています。ビャクシンの心材は暗紅褐色の均一で重硬、緻密で良い匂いがあるのが特徴となっています。ビャクシンの仲間は香りの良いものが多く存在しているため、世界中でその香りのよい葉が神事や祭事などに利用されています。抗菌、殺虫、殺ダニなどの効果があるトロポロン化合物を含みます。
ビャクシンの仲間の特徴
ビャクシンの仲間のカイヅカイブキは、枝が巻き上がるように幹を中心にらせん状に上方に伸びていきます。日本で最も多く植栽されているビャクシン属の園芸品種で、漢名は龍柏と言い中国では山東省以南の各都市で広く植樹されています。対馬、壱岐、沖島に分布している
ハイビャクシンは、ヒノキ科ビャクシン属イブキの変種で別名としてソナレ、イワダレネズと呼ばれることもあります。日本原産の匍匐性の低木で、枝を四方に伸ばすことからグランドカバーによく利用されています。樹皮は赤褐色で葉の大部分は長さが
およそ6ミリメートルから8ミリメートルくらいの針葉形でです。観賞用として庭園の斜面に這うようにして植えています。セイヨウネズは、全ての樹木の中で最も広い分布域を持つものの1つで北半球の寒い地域全域に分布しています。低木ではありますが、
およそ10メートルくらいにまで生育することがあります。常緑の針状の葉は螺旋状について雄花と雌花は別の木に咲きます。直径がおよそ4ミリメートルから12ミリメートルくらいの球果は少し肉質の漿果状となり緑色をしているのですが、18ヶ月くらいで熟していきます。
球果の1つあたりに通常は3つから6つくらいの種子を持っています。球果2ミリメートルから3ミリメートルくらいで黄色く3月頃から4月頃までの間に花粉を飛ばします。ミヤマビャクシンは幹が地面をはう性質を持ち、庭に植栽されたり盆栽として利用されています。
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ビャクシンはヒノキ科の常緑高木で、日本の本州から沖縄県で栽培されています。その他の原産地には朝鮮半島や中国などが挙げられます。ビャクシン属は主に北半球の広範囲におよそ50種類ほどが分布しています。