ダイコンドラ(ディコンドラ)の育て方
育てる環境について
ダイコンドラ(ディコンドラ)にはグリーンの葉色を持つレペンス、カロリネンシス、シルバーの葉色のセリケアなどの品種が多く栽培されています。レペンスは日本も原産とされる品種で、カロリネンシスはアメリカ原産、セリケアはウルグアイ原産の多年草となります。
常緑ですので冬越しを行う事も可能となりますが、葉の色が異なる事で性質も異なるため、性質を理解して育てる環境についても考慮する事が大切です。レペンス、カロリネンシスなどのようなグリーンの葉色を持つものは、半日は日当たりがよく、半日は日陰の場所を好み、多湿な条件で良く育ちます。
また、じめっとした湿気を持つ環境でも育ちますし、生育が早い事からも短期間でグランドカバーとして利用したい時などにも便利な植物です。尚、逆に言えばやや日当たりが悪い場所に適していると言う特徴もあります。シルバー色の葉を持つセリケアの場合は、日当たりが良く乾燥気味の場所を好みます。
これは緑色の葉とは異なる性質であり、湿気が多い場所、日陰の場所は嫌う性質が在ります。そのため、日当たりが良い場所でのグランドカバーに適している品種であり、葉が綺麗な事などからも、鉢植えなどで栽培をする人も少なくありません。
また、鉢植えにする事で葉は横方向に広がりますでの、鉢を吊るしておけば鉢から流れ出るように植物が伸びて行く効果も期待出来ます。また、庭植えで行う場合は、用土に腐葉土などを使って混ぜておくことで水はけを良くさせることが出来ます。
種付けや水やり、肥料について
ダイコンドラ(ディコンドラ)には緑色の葉とシルバーの葉の2つの種類が有り、緑色の葉の品種は半日日当たり、半日日陰の環境と湿気を好むと言う性質が在ります。一方、シルバーの葉はこれとは異なり、日当たりが良く水はけが良い環境を好むと同時に、
やや乾燥気味を好みますので、葉の色により育て方のポイントも変わってきます。しかしながら、どちらも丈夫な常緑の多年草であり、常にグランドカバーとして利用可能な植物です。鉢植えと庭植えの場合でも水やりなどの方法は異なりますが、基本的には土が乾燥した段階で適量の水を与えるようにし、
シルバーの葉の品種においては水やりの量を少なめにしておいた方が元気に育ちます。肥料については、植え付けを行う時に緩効性肥料を元肥として与えておき、追肥については鉢植え栽培の時にだけ行えば良いです。また、追肥を春や秋頃に液体肥料を薄めて与えてあげれば生育が旺盛になりますが、
肥料を施し過ぎたり、高濃度の液体肥料などの化成肥料を施してしまうと多肥になるので注意が必要です。用土については水はけが良いもの、通気性の高い物を選ぶ事が大切で市販されている草花用培養土を利用すると便利ですが、
赤玉土を6、腐葉土を3、パーライトを1の割合で配合して用土を作っても良いです。肥料や用土については葉の色に関係なく適量を施して与えたり、水はけなどが良い用土を利用して栽培をすれば良いのですが、水やりについては葉の色により性質が異なるので注意が必要です。
増やし方や害虫について
ダイコンドラ(ディコンドラ)の植え付けや植え替えは3月下旬頃から5月上旬頃に行いますが、種まきについては9月中旬から10月中旬頃に行います。また、植え替えを行うのは株が混み合ってきた場合であり、この時に株分けを行って上げれば増やす事が可能になります。
増やし方としては、植え替え時の株分けによる方法、挿し芽、種まきなどの何れかの方法で行えます。栽培をして最初の頃は、株もそれほど大きくならない場合などは、挿し芽や種まきがお勧めです。但し、ダイコンドラ(ディコンドラ)は成長が早い事や丈夫な植物と言う事からも、比較的短期間で増やす事も出来ます。
3月下旬から4月中旬に植え替えをする時に株を分けてあげれば増やせます。さし芽は茎伏せとも呼ばれている方法で、茎を好きな長さに切ってあげてから横にして軽く土をかけるだけで、節から発根が行われて活着してくれます。種まきについては、
20度から22度の発芽適温を満たす4月から6月や9月から10月に行います。種まきをした後は、1cm~2cmほどの覆土を行ってあげれば良いのですが、発芽するまでの間は乾燥しないように水やりをして管理をします。尚、ダイコンドラ(ディコンドラ)は
特別問題になる病気や害虫は有りませんので初心者にも簡単に栽培が出来ます。但し、葉の色など品種により水やりの方法が異なりますので、緑色の葉の場合はややや湿り気を好み、シルバーは乾燥気味を好むと言う事を理解して水やりを行う事が育て方のポイントとなります。
ダイコンドラ(ディコンドラ)の歴史
ダイコンドラ(ディコンドラ)は、アオイゴケ(ダイコンドラ・ミクランサ)と言った別名を持ち、ヒルガオ科のダイコンドラ属(アオイゴケ属)に分類される多年草の草花です。アメリカを初め、オーストラリア、ニュージーランド、東アジアなどが原産であり、
這うように生息する植物でもあり、花は咲きますが葉の付け根あたりに2~3mmの小さな花を咲かせるため、気が付かない事も多いと言われています。オーストラリア、ニュージーランドなどの南半球、アメリカ大陸や東アジアなどが主な生息地であり、
1年を通して生長する事からも冬を越して毎年生長が可能になります。尚、冬場は葉が傷んでしまって汚くなるケースも有りますが、生息地により枯れない状態で常緑となるため、グランドカバーとして使えます。因みに、ダイコンゴラ(ディコンドラ)には
グリーンの葉をつけるものと、シルバーの葉をつける2つの種類が有ります。グリーンの葉は日本国内にも分布しており、レペンスと呼ばれる品種になります。尚、レペンスは和名が「アオイゴケ」と呼ばれており、主にグランドカバーとして利用されており、
広い範囲の緑化用として園芸ショップなどでは大袋の種も流通されています。また、レペンスに似ているアメリカ原産の「カロリネンシス」、葉の表面が細かい毛のような感じになっていて、シルバーの葉を持つ「セリケア」などが流通されており、「セリケア」はウルグアイが原産となる品種です。
ダイコンドラ(ディコンドラ)の特徴
ダイコンドラ(ディコンドラ)の特徴は這い性を持つ多年草の植物であることで、地面を這うような形で広がるため、芝生などのようなグランドカバーとして利用することが出来る草花です。また、花の大きさは2~3mmと小さく、しかも葉の付け根に近い場所に
咲く事からも開花しても気が付かない事が多く、観賞として利用する場合は鉢植えがお勧めです。また、ダイコンドラ(ディコンドラ)の葉は丸い感じのハート形をしており、この形も魅力の一つと言えますが、グランドカバーとして使うことが出来る双子葉植物の中では珍しいものであり、
種での繁殖が容易に行うことが出来ます。「エメラルドフォールズ」、「シルバーフォールズ」、「ハートグリーン」と言った名前で種が流通されており、グリーンの葉を付け日本にも分布している「レペンス」、アメリカ産の「カロリネンシス」、
ウルグアイ産のシルバーの葉を付ける「セリケア」などの品種の種だと言われています。ダイコンドラ(ディコンドラ)の育てる環境は葉の種類などに応じて異なるといいますが、グリーンの葉を持つレペンスなどの場合は、日当たり~半日陰の場所、
シルバーの葉を持つセリケアなどの場合は日当たりの良い乾燥気味の場所と言われており、品種に応じて育て方も変わるのも特徴です。尚、この植物は多年草の常緑となるため、毎年花を咲かせますし、冬場も緑色もしくはシルバーの葉を持たせることが出来ます。耐寒性や耐暑性も平均的なものであり、丈夫な植物と言う特徴もあります。
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