ソープワートの育て方

育てる環境について
丈夫で育てやすいソープワートは、日当りと水はけがよければ場所を選ばず育ち、道路脇やアスファルトの隙間で育っているのを見かけるほどです。耐寒性が強く、耐暑性は強い〜普通程度で、蒸れに弱いものもあります。半常緑性で、ロックガーデンなどに向いており、
ハーブとしても石けんや洗剤として利用することが可能です。育て方は、日なたや半日陰の肥沃な湿り気のある土地を好み耐寒性があるため防寒は必要ありません。半日陰でも良く育ちますが、花つきは悪くなります。生育が旺盛で茎は枝分かれしながら横にはって、
大きくなるため地植えが適しています。横に広がるため、花壇などが占領されることがあるため、枠植えなどにする必要があります。生育が旺盛なため、良く根をはり大きな株になるため、基本的には地植えが良い方法ですが、鉢植えでも育てることは可能です。
鉢植えの場合は、深めの鉢を使用して、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えます。上部が直立して約20cm〜90cmの株立ちになります。花茎が倒れやすいため、支柱を立てる必要があります。地下茎で増え過ぎる場合は、秋の株分けで整理します。花後に刈り込むと、再び花を付けます。
庭植えの場合は、数年間は植えっぱなしでも育てることができます。地下茎が長く伸びて広がらないようにすると管理が楽になります。鉢植えの場合は、根詰まりしたり、芽数が増えて混み合ってしまうなら、株分けして植え直すことが必要になります。
種付けや水やり、肥料について
4月頃、日当りの良い場所に植えつけをします。中性〜アルカリ性の土が適しており、植えつけの2週間までに苦土石灰を与えて耕しておきます。1週間前に暖効性化成肥料などを元肥として施します。根鉢を崩さないようにに植えつけ、株元にたっぷり土を寄せて軽くおさえ、水をたっぷりと与えます。
鉢植えは、深めの鉢を用意して、土の表面が乾いたらたっぷりの水を与えます。特に真夏は乾きやすいため水やりを忘れないようにします。ソープワートは、やや湿り気のある土を好みますが、乾燥に強く、庭植えではほとんど水やりは気を使うことがありません。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与える程度で問題はありません。水はけが悪いと高温期に根腐れしやすくなるため、気をつけます。やせ地で良く育つため、肥料は庭植えでは殆ど不要です。鉢植えは、早春と秋に緩効性化成肥料を施すことで花つきが良くなります。
しかし高温期には肥料を与えない方が安全です。肥料を多くすると徒長して倒れやすくなるため、肥料は控えめにして、追肥は成長をみながら、時々液体肥料を水の代わりに与える程度で大丈夫です。冬は地上部が枯れて根だけの状態とります。この状態で冬越しします。
耐寒性が強いため、マイナス15度程度までは耐えられるため、特に防寒対策は必要ありません。土質は選ばないですが、水はけが良いものが適しています。一般の草花用培養土を使用する場合は、鹿沼土や軽石などを2割程度混ぜます。
増やし方や害虫について
実生のほか、株分けや挿し木、種で増やすことができます。株分けの適期は、新芽が伸びてくる4月中旬頃か花後の9月頃です。掘り上げた株は分けた時にあまり小さくならないように気をつけます。株を掘り上げたら傷んだ根を取り除き、芽をつけるように注意して切り分けてから植えつけます。
挿し木の適期は、生長期の5月から花の咲く前の7月までで、花の咲く前の元気な枝を先端から10cm程度の長さに切り土に指します。種まきでも増やすことは可能で、4月〜9月に行ないます。発芽するまでは土を乾燥させないように注意が必要です。
5月〜11月頃に必要があれば茎や葉などを切り取って収穫します。大量に収穫する場合は、株ごとに彫り上げ、茎葉と共に根茎も収穫します。種を取らない時は、咲き終わった花を切ります。広がり過ぎた地下茎は抜き取ることが必要です。病気や害虫は特に心配はいりませんが、
水はけが悪いと、高温期に根腐れしたり、白網病にかかりやすくなる可能性があります。害虫はアブラムシやマメコガネに注意します。アブラムシは見つけ次第早めに防除します。マメコガネ類が花を食害する可能性があり、特に八重咲きのタイプは注意が必要です。
マメコガネの成虫をみたら取り除きます。また防除薬は専用のものを散布します。成虫の姿をみたら付近に卵を産みつけている可能性が高いため、防除専用の錠剤などを植物の周りの土に混ぜます。毎年発生する場合は、春先に苗を植えつける前に始めから土に混ぜておくことが必要です。
ソープワートの歴史
ソープワートは、ナデシコ科サポンソウ属で別名をシャボンソウやサボンソウで、学名はSaponaria officinalisです。原産地はヨーロッパや西アジアで、日本には明治時代に入ってきました。日本に入って来た当初は薬用植物として扱われていました。
根を乾燥させたものはサポナリア根と呼ばれており、かつてはヨーロッパで石けんや薬として活用されていました。現在でも洗剤やシャンプーとして使用されることがあります。属名はサポナリアで、ラテン語のサポ(石けん)に由来しており和名のサボンソウも同じ由来で、
ソープワートは葉に配糖体サポナリンが含まれており、汁が出るくらいもむと石けんのような泡がでるところから名付けられています。根を液体にしたものは、古い貴重な繊維を鮮やかに蘇らせるため、現代では博物館で織物の洗浄用にも使用されています。
ソープワートの主な成分には有毒な成分も含まれています。洗剤やシャンプーとして使用するには問題がある毒性はありませんが、洗剤で使用する際は、シャボン玉遊びなどで子供などが飲み込まないよう注意が必要です。同様の理由で根から成分が染出すことが考えられるため、魚の池のそばなどには植えない方が良いです。
ソープワートのサポナリア属は地中海沿岸を生息地としており、地中海沿岸を中心に約30種が分布しています。花言葉は賢明な行動、友の思い出、清らかな二人、優しさで、誕生花は7/30、2/28、8/24で、八重咲きのソープワートの花言葉は清い仲、誕生花は7/23です。
ソープワートの特徴
ソープワートは、多年草で原産地がヨーロッパや西アジアで、主な開花期は初夏の7月〜秋の9月です。草丈は約50cm〜90cmで、地下茎を伸ばして年々外側へ広がっていきます。園芸品種に濃いピンクや赤、八重咲きのものがあります。花が美しく、花壇用宿根草としても良く植えられます。
ソープワートは育てて観賞するだけではなく、ソープワートという名前の通り、葉、茎、根などを約30分程度煮出した液を、石けんやシャンプーとして利用することが可能です。煎液は湿疹などの皮膚疾患の薬としても使用されます。根にはサポブラニン、葉にはサポナリンを含んでおり、去痰や発汗薬などに使用します。
洗剤を作るには、根茎または葉を刈り取り水洗いします。ひたひたの水で約30分煮出し、そのまま冷まします。こし取った液体をかき混ぜると細かい泡がたちます。泡立て器などで強くかき混ぜるとさらに泡立ちがよくなります。デリケートな衣類を洗ったり、
シャンプーとして利用できますが、煎液に色がついているため淡い色の服には使用は避け、作った洗剤は冷蔵して3〜4日で使い切ります。ソープワートには一重と八重の花があります。花の色は一重も八重も淡いピンク色ですが、季節や栽培条件、個体差などによっては色が濃くなったり、薄くなったりします。
古く日本に入ってきた一重咲きのものは、日本でも各地で野生化しているほど性質が強いです。背が高くなると倒れやすくなるため、支柱などで支えると安心できますが、倒れかけたままのワイルドなソープワートもワイルドな風情があります。
ソープワートの香りは、香りのよいカーネーションと似ており、クローブのような上品な芳香があります。花が咲く期間が長く、花が少なくなる7月〜8月に花が咲き続けるため、庭や花壇の彩りに重宝します。
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