シャスタデージーの育て方

育てる環境について
シャスタデージーの育て方で、環境に気を配ってあげたいのは、日のよく当たる場所であることです。学校の花壇で咲いている姿を見ても、公園の花壇で見るときも、暖かい太陽の日差しを、たっぷりと浴びて、イキイキと花を咲かせている姿は印象的です。
さらに栽培環境で適しているのは、水はけが良いところです。つまり、シャスタデージーに栽培環境として最もよいのは、太陽の光がよくあたって、水はけも良い場所ということになります。土にもこだわりを見せるのであれば粘土質の場合だったら、堆肥やパーライトといった、
有機物をたっぷりとプラスして、改良をしてみるのも良い方法です。暖かな日差しは好きですが、夏場の西日は若干苦手な傾向にあります。それでも元気に咲いてはくれますが、鉢植えで栽培するのであれば、真夏の太陽には気をつけながら移動をしてあげると良いでしょう。
真夏の鉢植えの場所は、半日陰においてあげることで、鉢植えのシャスタデージーにとっては、快適な環境となります。庭に植えている場合も、真夏の西日はそれほど得意とは言えないため、草丈が高めの植物たちの影になるようなポジションを見つけて、最初に植え付けをするとよいでしょう。
水はけがよくて日当たりの良い場所が基本であり、冬の寒さにも割と強めな花です。真夏の西日対策はしてあげるものの、全く日差しが当たらないのは、花にとってもよくありません。真夏の日差しには気をつけますが、春や秋には、暖かなお日様の光を、たっぷりと浴びせてあげることです。
種付けや水やり、肥料について
植え付けをする時期は、ポカポカと暖かくなる春のシーズンか、過ごしやすくなる秋の時期に行います。30cmから50cmくらい株間を空けて、植え付け作業を行います。株分け方法と植え方については、毎年植え替えをするのがベストですが、遅くなっても2年目には作業を行います。
秋は9月下旬くらいです。寒いいい気であれば、春のシーズンがよいでしょう。夏の初めに咲いた花の茎より、苗が分かれて葉を付けています。鉢植えであれば、これを20cm感覚で1本植えましょう。庭の花壇に植えるのであれば、3本を40cmの円に、10cm感覚で植えていきます。地下茎が土の中に深めに埋めましょう。葉っぱの部分は地表に出しておきます。
根元部分は、埋めたらよく押さえましょう。株植えや植え替えをする時も、適切な場所は、水はけがよくて日当たりの良い場所です。ボリュームがあるタイプですから、庭の花壇に植えるには最適です。鉢植えでも、もちろん存在感が出ます。
6号サイズの鉢に、本数としては3本も植えれば、かなり豪華に存在感を出してくれます。水やりは、土の表面が乾いているかをチェックしましょう。表面の部分が乾いてきたら、十分に水をあげることです。これは、鉢植えであっても、庭に植えた場合でも同じです。
花の植え付けの時に、緩効性化成肥料を本肥として、用土に混ぜます。春が来て3月になれば、また成長再開期を迎えます。その時期になったら、同じように緩効性化成肥料を本肥にして、肥料を追肥してあげると良いです。
増やし方や害虫について
シャスタデージーを栽培するうえで、気をつけたい害虫は、アブラムシの存在です。特に陽気がよくなる暖かい春のシーズンと、日差しも優しくなって涼しい心地よい風の吹き始める秋のシーズンには、アブラムシが多発する時期になります。
人間が活動しやすくなる時期には、アブラムシも活動がしやすくなるという、植物にとっては困った話です。アブラムシは、放っておくと増えていく可能性がありますから、早めの対策を行うことも必要です。植物の栄養を運ぶための液汁をすってしまうため、成長もダウンさせる原因になります。
アブラムシの排泄物も問題で、すす病などの要因ともなります。見つけた時には、さまざまな方法で対処します。手っ取り早く出来て、安全性が高めの方法では、牛乳スプレーも有名な方法です。空のスプレー容器に牛乳を入れて、直接アブラムシに吹きかけます。
決して薄めないで、そのままをかけましょう。自然に乾いていき、アブラムシは牛乳の膜に覆われ窒息していきます。晴れた日に行うのがポイントで、乾いたら水をかけて洗い流すと良いです。増やし方ですが、さし芽や株分けで増やしていくことができます。
株分けをするのに適した時期は、秋に入り始める9月の時期です。それ以外では、暖かくなり始める、3月半ばから4月にかけて行うとよいでしょう。さし芽の場合は、春や秋ではなく、雨の多くなる梅雨のシーズンに作業を行います。その時期に切り戻した枝を使います。
シャスタデージーの歴史
シャスタデージーの可憐な花は、アメリカの育種家である、ルーサー・バーバンクによって作り出されました。ルーサー・バーバンクは、アメリカの植物学者であり、育種家で園芸家でもあります。植物の品種改良を、いくつも手がけている学者であり、
サボテンやジャガイモの改良においては、とても有名で知られています。花ではやはり、シャスタデージーが代表的です。原産は交雑種であり、主な生息地は日当たりの良い場所です。学校の花壇や公園、芝生のある庭などにも咲くことのできる花です。
この花を誕生させたルーサー・バーバンクは、普通はトゲがあるサボテンを改良し、トゲなしのサボテンをつくっています。また、バーバンク種というジャガイモも、品種改良により生み出しています。1849年にマサチューセッツ州で生まれ、農場で育ちました。
兄弟は15人いて、彼はその13番目の子供です。教育は小学校程度までしか受けることができなかったものの、広い庭を母が所有していたため、植物は身近なものでした。成人してから、マサチューセッツ州に土地を購入して、そこでジャガイモの改良品種をつくり有名になっていきました。
その後、カリフォルニア州のサンタローザへ移ることになり、もっと広い農園を持ち、温室を持ち、果樹や野菜など、たくさんの品種改良を行いました。様々な植物を育てる中で、今では身近によく見られる花となった、ホワイトカラーもキュートなシャスタデージーも、世に生み出されることとなりました。
シャスタデージーの特徴
シャスタデージーの真っ白な花びらは、花経が10cmもありますから、存在感があるというのも特徴的です。株立ちもかなりしっかりしていて、同様に葉っぱも茎もしっかりとしています。葉や茎のカラーは、濃い目のグリーンです。アメリカの育種家である、ルーサー・バーバンクが品種改良をし、
シャスタデージーを誕生させたのは、1901年のことです。ヨーロッパ原産のいくつかの品種を掛け合わせ誕生した花です。純白の花びらに、中心部はイエローカラーといった、サイズも大きめな花です。純白の花びらは印象的です。アメリカのカリフォルニア州には、シャスタ山があります。
その山には、万年雪が残ります。その雪にちなんで名付けられたのが、シャスターデージーの花です。可憐でイキイキとしたシャスターデージーには、花言葉があります。希望と平和、そして美人です。花の形はマーガレットに似ています。
時期的にも、マーガレットの花が咲き終える時期から、シャスタデージーの花が咲き始めます。ちょうど重なる時期もありますから、両方の花を楽しめる時期も出てきます。そうなると花壇などは、両方の真っ白な花でいっぱいになるので、ホワイトカラーの庭を楽しむこともできます。
花の形は一重を見る機会が多いですが、八重咲もありますし、丁子咲きなどもあります。常緑であり、耐寒性もありますから、少し寒くなった時期も、花壇は植物明るさを保つことができます。冬でも花壇を見るのが楽しくなります。
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シャスタデージーの可憐な花は、アメリカの育種家である、ルーサー・バーバンクによって作り出されました。ルーサー・バーバンクは、アメリカの植物学者であり、育種家で園芸家でもあります。植物の品種改良を、いくつも手がけている学者であり、サボテンやジャガイモの改良においては、とても有名で知られています。