ユーフォルビアの育て方
ユーフォルビアの栽培方法
ユーフォルビアは鉢で育てる事ができ、こまかい小さな花が咲くので鑑賞用には十分な植物です。育て方も比較的簡単ですが、よく熟知することによって花をもっとよりよく楽しむ事ができます。では、これからユーフォルビアの育て方・栽培方法・種付けについてお話していきます。
ユーフォルビアは花を咲かせる期間が長く、また直射日光にも比較的強い植物のため、あまり手入れの必要がなく、栽培しやすい植物です。しかし、茎を折ったり傷つけると出る白い汁には毒素があり、この白い汁に触れると皮膚に炎症が出て痒みがでる事が多いので、手入れを行う際は必ず手袋を着用するようにしてください。
次にユーフォルビアを栽培する上で必要な水やりについてお話します。ユーフォルビアの水やりは冬場は必要ないといっても過言ではありません。しかし、肥料土が乾いていた場合には水をしっかりと与えてください。春は二日に一回を目安に水やりを行ってください。逆に夏場は成長期でもあるため、忘れずに、毎日水を与えてください。
エチオピアが原産地であるユーフォルビアは、見た目よりも乾燥に強く、また多湿にはとても弱いので、水を必要以上に与え過ぎてしまうと根っこが腐ったり、葉っぱがぐずぐずに溶けてしまうことがあります。受け皿に水を貯めておくのは根っこが腐る主な原因になるのでやめてください。 他の植物とは少し育て方が違うのがおわかりいただけましたでしょうか。
では次は肥料についてお話していきます。ユーフォルビアは花の時期が長いため、栽培には肥料を必要とします。週に1回の液体肥料と、緩効性の固形肥料を根元に置くのが望ましいです。肥料が切れてしまうと、葉っぱが黄色く変色してしまいます。しかし、肥料が切れたからといってすぐに枯れる訳ではありません。ですが長くユーフォルビアを楽しむためには肥料を与えることは必要です。
ユーフォルビアの種付け
種付けは市販されている土を使用します。乾燥を好むユーフォルビアはとても蒸れに弱いので、種付けを行う土は、水はけのよいものが好ましく、例として赤玉土7:腐葉土3が望ましいとされています。しかし、だからと言ってそれが絶対という訳ではないため、それほど気にする必要はありません。
ですが日光はとてもよく好みますので、日当りのいい場所で管理します。日本は四季があるため、季節によって置き場を変えてあげてください。 ユーフォルビアは見た目は繊細ですが、乾燥に強く頑健なため、春は室外でも大丈夫です。
夏場は日当たりでも大丈夫ですが、あまりに暑い猛暑日の場合は傷んでしまうため、出来れば半日陰で管理してください。 秋は、また春と同様に日当たりで管理します。だんだん寒くなる時期なので、霜が降りる前には室内に取り込むかもしくは軒下に移動させてください。
冬場は霜の降りない暖地であれば戸外で越冬可能ですが、霜が降りる地域ならば、室内で管理するかもしくは軒下で管理すれば越冬して春からまた花を咲かせてくれます。 2010年の猛暑では直射日光に強く、暑さに強いはずのこのユーフォルビアも暖地では暑さに耐えられなかったという報告もあるため、あまりにも暑い日の場合は半日陰に移動させてください。
その他の育て方として、花を絶え間なく咲かせたい場合には、しぼんだ花を小まめに摘んであげるようにしてください。終わった花がいつまでもついているとユーフォルビアは種を作ろうと終わった花にも栄養を回すため、次の花が咲きづらくなります。
多肉植物状のユーフォルビアについて
ユーフォルビア・ホワイトゴーストはその名の通り、白い幽霊を連想させる不思議な形状をしています。美しい白い色をまとったフォルムで人気の植物です。育てるのはこちらも簡単なので初心者の方でも安心です。
お部屋のインテリアグリーンとしても人気が高い植物です。大変希少な種類であり、サボテンと同じように乾燥している環境を好みます。お店でユーフォルビア・ホワイトゴーストを選ぶ時は、色やフォルムが美しく、ピンとハリのあるものを選ぶといいでしょう。
特に人間がバンザイのポーズをとったような形をしたものが人気が高いです。日常的な手入れは室内の明るい場所での管理をしてあげましょう。やや乾燥気味なくらいがちょうど良いです。水はけをよくして、表面を湿らす程度の、適度な水やりを心がけてください。
鉢は、1年を通じて風通しがよく、やわからい光のあたる場所に置いてください。夏の直射日光は痛む原因になるので避けてください。寒さに弱く枯れる原因になるので5℃以下になる場所は避けてください。霜は厳禁です。水やりは、冬は月1回、それ以外の季節には月に2~3回を目安に水をあげてください。
肥料は植え替えの際に、サボテン用の肥料を少し混ぜ込むくらいで十分です。肥料の与えすぎも痛む原因になるので注意が必要です。土は過湿を避けるため、乾きやすい用土を使いましょう。サボテン向けの用土を利用しても良いです。また、ワタムシ・カイガラムシの被害にあうことがあるので、見つけたら早めの駆除をお願いします。
ユーフォルビアの歴史
ユーフォルビア、別名、ユーフォルビアダイヤモンドフロストは、トウダイグサ科ユーフォルビア属の植物です。生息地は世界の熱帯から温帯に広く分布されており、原産地はエチオピアとされています。
ユーフォルビアの語源は、ローマ時代の国王である、ヌミディア国王ユバ2世に仕えたギリシャ人医師エウポルボスに由来すると言われています。エウポルボスはユーフォルビアを強力な下剤薬であることを発見したとされています。
ユーフォルビアの特徴
ユーフォルビアの属するトウダイ草は約2000種の草本または低木からなる巨大な属であります。トウダイ草の語源はその名の通り、形が燈台に似ていることからきていて、日本では本州以南に広く分布しております。日当たりのよい畑や荒れ地などに生えていて、枯れずに冬を越す二年草です。
草の長さは約20 cmから30 cm程度であり、葉っぱのつきかたにも特徴があります。茎の真ん中あたりの葉はヘラ状の形をしていて、茎の一つの節にまるでヒマワリの様に1枚ずつ方向をたがえてついており、茎の頂部の葉は湾曲の強いヘラ状の葉を5枚ずつ輪を描くように生えています。茎の頂部からは放射状に花茎を伸ばしています。
花が咲く時期は4月から6月で、つぼみを包んでいた葉の中に黄色い花を複数つけます。つぼみを包んでいた葉はまるでお椀の様な形をしており、その中に黄色い花がある様が、燈火のお皿に見立ててトウダイ草という和名があります。
また、ユーフォルビアのみならずトウダイ草科の植物は、茎や葉を傷つけると白い乳液を出し、この中には有毒物質(ホルボールエステルやインゲノールエステル等)を含み、皮膚につくとかぶれることもあるため全草にわたり有毒です。花は散りやすく、おしべまたはめしべ1本だけからなります。
これらめしべ1個、おしべ数個が集まり、つぼみを包んでいた葉の中に囲まれた杯状花序という特有の花の並びを形成します。つぼみを包んでいた葉の中には蜜腺があり、花の並び全体が1つの花のように見えます。さらにユーフォルビアの仲間であるポインセチアなどでは花の並び近くのつぼみを包んでいた葉が赤・黄・白などに色が付いて目立つ形状になっています。
また形は砂漠から湿地まで様々な環境に適応できるよう進化したため形態的に多様であり、特に砂漠に生育するものでは、葉が退化してしまい、茎が多肉となってサボテンに似ているものもあります。
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