イキシアの育て方
イキシアの育てる環境について
イキシアの中でもヴィリディフロラやマクラータ、カンパヌラタ、パニクラータなどは流通されている種類が多い品種です。これらの品種は、様々な種類を掛け合わせた交配種であり、園芸用として販売されているものとなります。因みに、ヴィリディフロラは花の中心が黒色に近い紫色をしており、
花弁はひすい色の品種で、ヴィリディフロラと言うのは、「緑色の花」と言った意味を持ちます。マクラータは、オレンジ色で中心には赤褐色の目のような模様が有るのが特徴です。カンパヌラタは深紅色の花を咲かせ、パニクラータは湿り気を好むもので、淡いクリーム色の花を咲かせます。
尚、イキシアの育て方のポイントですが、この植物は冬期が温暖な気候であり、日照量の多い気候を好む事や、半耐寒性であることからも、育てる環境に適しているのは、関東地方以西の太平洋側と言われています。但し、それ以外の地域や、寒冷地や多雪地などでも栽培は可能であり、
保温の施設などを設けることで毎年花を咲かせることが出来ます。尚、イキシアは球根植物であり、夏場は球根は休眠状態になります。日本の気候は雨が多いのが特徴でもあり、夏の長雨などは球根を腐らせてしまったり、病気になってしまう事も有ります。
そのため、夏場などは球根を堀り上げておいて、秋になるまでの間は乾燥貯蔵をしておくのがお勧めです。但し、雨が比較的少ない地域などにおいては、掘り上げる必要もなく、そのまま植えた状態で管理をしてくことも可能になります。
イキシアの種付けや水やり、肥料について
イキシアは日当たりが良く、水はけが良い環境を好みますので、草花用培養土を利用したり、赤玉土や腐葉土、パーライトなどを適量配合して用土を作ることで水はけが良い土壌を作り出すことが出来ます。肥料については多肥となると、球根が腐り易くなりますので注意が必要で、少なめにしておくのが安心です。
また、葉が伸び出した段階から開花時期までの間に、月に1度ほど液体肥料を施してあげれば良いです。植え付けを10月頃に行うと、開花が4月から5月の中旬頃になり、肥料は12月から3月頃に施してあげます。尚、球根の植え付けと言うのは、10月中旬以降の涼しい季節になった段階で行うのが良く、
深さを3㎝から4cm、植え付ける間隔は4㎝から5cmぐらいが目安とします。イキシアは縦方向には良く伸びますが、横方向には広がらないので間隔をこのように狭めても構いませんし、寧ろ、間隔を狭めた方が優雅さを楽しめるなどのメリットも有ります。
また、鉢植えで栽培する場合の鉢の大きさの目安としては、4号鉢の場合は3球ぐらいが適量です。水やりは、生育期の中では極端に土が乾燥しないように管理をしていく事が大切で、葉が伸びて来た時から開花までの間は、用土が乾き始め時点で水をあげて下さい。
また、開花後については徐々に水やりの回数を少なくしていき、葉が枯れ始めたら段階で水やりをやめて球根を乾かしてあげます。多肥や多湿は球根に病気を発生させたり、腐らせる要因になるので注意が必要です。
イキシアの増やし方や害虫について
イキシアは南アフリカ原産であり、冬の寒さには強く有りません。しかし、寒さに対して注意を行えば、初心者の人でも育てやすいのが特徴で、球根も良く増えてくるので、毎年管理をきちんと行えば、徐々に増やせると言う魅力も有ります。
栽培する地域にもよりますが、夏の暑さは球根を腐らせる要因になるため、夏場は球根を堀上ておいて乾燥をさせておき、秋になって植え付け事で毎年花を咲かせることが出来ますし、球根を増やせます。尚、イクシアには色々な色の花の品種が有りますので、
単色のみミックスで栽培をするなど、群生させることで優雅さを得ることも可能であり、コンテナなどを使って寄せ植えを行う場合も、草姿や草丈などの特徴を活かし、丈が低い物を選んでこんもり繁るようなものを組み合わせるのがポイントです。
尚、増やし方は球根による方法になりますが、球根は自然に分球しますので、必要に応じて球根を堀り上げて管理をしておけば増やせます。また、小さな木子は1年から2年ほど養成させてあげれば開花球になりまし、種を利用して増やす事も出来ます。尚、種を使って増やすと異なる花が咲く可能性もあり、これも楽しみの一つでもあるのです。
イクシアにおける害虫と言うのは殆ど有りませんが、病気においては球根が腐ってしまうなどが起こり得る可能性が有ります。高温期の多肥多湿、連作による障害なども有るので注意が必要で、庭植えで行う場合などでは2年から3年ごとに栽培する場所を変えるのもコツです。
イキシアの歴史
イキシアはアヤメ科の植物で、原産地は南アフリカになります。また、別名として「ヤリズイセン(槍水仙)」、「コーン・リリー」とも言いますが、「コーン・リリー」と言うのは、自生地の中ではトウモロコシ畑に自生する事が多い事からもこのような呼び名で呼ばれていると言れており、生息地の中で多いのがトウモロコシ畑になるわけです。
また、イキシアと言う名前は、ギリシャ語のイクオス(とりもちと言う意味)、イキシア(著名な植物と言う意味)などに由来していると言われており、イキシアのアルファベット表記は「Ixia」の読み方次第では、「イクシア」と呼ばれることもあれば、「イクシャ」と呼ばれることも有ります。
この植物は、針金のように細い、そしてしなやかな茎を持ち、優美な花を所狭しとして咲かせるのが特徴で、夜間や雨天の時は花は閉じていますが、太陽の光が当たる事で大きく開くと言う特徴も有ります。原種としては南アフリカに40種類から50種類ほど存在しているのですが、自然交雑種も存在していると言われており、
その種類の数は不明であり、園芸品種としては50種類以上が存在していると言います。花は茎の下部分から上方向に向かって順番に咲く一重咲きになるのが特徴でもあり、品種により花の大きさや色が様々で、花色としては白色、赤色、ピンク色、オレンジ色、黄色、紫色、複色など複数の色を併せて栽培を行えば、栽培を行う楽しみも増えていきます。
イキシアの特徴
イキシアは、アヤメ科の南アフリカが原産の球根植物です。草丈は30cmから80cm程の大きさに成長し、多年草ですので毎年綺麗な花を咲かせます。この植物の花は、一つに茎に対して複数の花を咲かせること、そしてその花は1本の茎にびっしりと花を咲かせるなどの特徴が有ります。
花は茎の下部分から徐々に咲いていき、先端へと花は開花していくのが特徴で、全ての花が咲くことで優雅さが有るなどからも、人気が高い園芸用植物でもあるのです。また、イキシアの花と言うのは夜間や雨の時は閉じていて、太陽が出て来ると同時に花が開くと言う特徴も有ります。
尚、この植物は球根植物であり、その球根の径は1㎝から2㎝ほどのサイズで、扁平をした球形をしており、球根の表皮は繊維状の網目になっていて、球根を見るとクロッカス、グラジオラスのものに似ているのも特徴です。球根を植え付けると、
発芽した時にはレイピアに類似した細長い剣状の葉が伸びて来て、4月頃になるとそれが針金のような細長い花茎になり、じょうご状の花を穂状に付けて行きます。尚、草丈は30㎝から80㎝ほどの大きさになりますが、横方向には広がらないため、
栽培する時などはそれほど間隔を考えなくても良いと言う利点も有ります。花色は色々な物が有り、白色、ピンク色、赤色、紫色、ヒスイ色、オレンジ色、黄色、紫色、複色などが有るのも特徴です。尚、球根は秋に植え付ければ、翌年の春に花を咲かせてくれます。
花の育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:クロコスミアの育て方
タイトル:トリトニアの育て方
タイトル:イトラッキョウの育て方
タイトル:イチリンソウの育て方
-
サフランの育て方
サフランは、西南アジアを原産とするアヤメ科に属する多年草です。香料、染料、薬、調味料など、古くから幅広く活用されている、...
-
ネリネの育て方
ネリネという名前の由来はギリシア神話の海の女神であるネレイデスにちなんだものです。花びらに金粉やラメをちりばめたようなき...
-
柑橘類(交雑品種)の育て方
柑橘類は遡ること3000万年という、はるか昔の頃から、インド東北部を生息地として存在していたものです。中国においては、4...
-
ルナリアの育て方
別名にゴウダソウやギンセンソウの名を持つルナリアは、学名Lunariaannuaで他にマネープラントという名を持つ二年草...
-
マムシグサの育て方
マムシグサは、サトイモ科テンナンショウ属です。サトイモ科に属するので、毒性はあるものの、用途としては、毒を取り除いて食用...
-
ツワブキの育て方
ツワブキは海沿いの草原や崖、林の縁などを生息地としている常緑の多年草です。原産は日本・中国・台湾・朝鮮半島で、日本国内で...
-
エキザカムの育て方
エキザカムはリンドウ科の植物で、別名でベニヒメリンドウ、エクサクムと呼ばれることもあります。 属名の Exacum は、...
-
ヒメノカリスの育て方
ヒメノカリスはヒガンバナ科の植物で原産地は北アメリカ南部や南アメリカで、日本では一般的には球根を春に植えると夏には白く美...
-
ボリジの育て方
この花については、シソ目、ムラサキ科、ルリジサ科に属するとされています。一年草なので1年で枯れてしまいます。高さとしては...
-
チョロギの育て方
チョロギはシソ科の植物です。中国が原産の植物です、日本には江戸時代に伝わった植物です。その名の由来は、朝鮮語の”ミミズ”...
イキシアはアヤメ科の植物で、原産地は南アフリカになります。また、別名として「ヤリズイセン(槍水仙)」、「コーン・リリー」とも言いますが、「コーン・リリー」と言うのは、自生地の中ではトウモロコシ畑に自生する事が多い事からもこのような呼び名で呼ばれていると言れており、生息地の中で多いのがトウモロコシ畑になるわけです。