キンギョソウの育て方

キンギョソウの種付け
種付けの時期は春まき・秋まきでも可能ですが、花つきよく丈夫に育てるには秋まきの方がおすすめです。春まきは夏の気温があまり上がらない寒冷地が適しています。株も大きく生育し、花もたくさん咲きます。以下では秋まきの育て方について説明します。種付け時期は9~10月が種付けに適しています。
受け皿のついたプランターや素焼鉢の8分目まで用土を入れ、平らに表面にならして、均一に種をばらまきます。用土は小粒赤玉土7に腐葉土3の割合で混ぜた土や市販の草花用培養土で栽培します。キンギョソウの種はとても細かく、光を好む性質のため、種付けの際は土をかぶせないようにします。
発芽の適温は20度前後です。キンギョソウの種は細かく、上から水やりをすると種が流れてしまうので、プランターや鉢の受け皿に水をいれ下から吸い上げる方法、もしくは霧吹きで水を与えます。また種に甘いに香りがあるので蟻が種を持ち去ってしまうこともあります。発芽するまでに1週間程度かかります。
発芽後は水やりを控えめにし、よく日光にあてます。根腐れをふせぐために、水はけのよい土に植え替えるようにします。植え替えは本葉が8枚の頃に、花壇やプランターに植えなおします。
キンギョソウの根は細く繊細なので、植え替えは根を切らないようにほぐしながら丁寧に抜くように注意します。直うえの場合は根詰まりを防ぐために苗同士の間隔を15~20cmに保ちます。植え替えは寒さや霜が寝付きの妨げになるので10月下旬から11月上旬までに終わらせるようにします。
キンギョソウの育て方
キンギョソウは日光を好みます。日当たりの良い所で栽培しましょう。また高温多湿に弱い植物です。真夏の直射日光をさけ、コンクリートの照り返しに注意します。風通しのよい涼しいところが栽培に適しています。寒さには強く、冬の間はマイナス5℃ぐらいまでは防寒しなくても問題はありませんが霜にあたらないようにしましょう。
育て方のコツは、雨に当たると花びらが腐りやすくなり病気が出やすくなるので、花がらはこまめに取りのぞくと花つきがよくなり長い期間花を楽しむことができます。枯れた花をそのままにしておくと種をとることもできますが、栄養が種に取られ、株自体が弱ってしまうこともあります。
水やりは根腐れを防ぐために土の表面が乾いたら与えるようにし、できるだけ乾き気味に育てるようにします。水やりで花に水が付くとそこから腐ってかびやすくなるので水滴が花びらにかからないように注意します。
キンギョソウの根は濃い濃度の肥料に弱いので通常の植物よりも、やや薄めの肥料をにします。土に混ぜ込むタイプの緩効性肥料を元肥として与え、追肥として、水で薄めるタイプの液体肥料を1000倍に薄め、水やり代わりにひと月に2~3回与えます。花が咲いている時期は1週間に1度あげてもよいでしょう。
夏の間は肥料をあげるのは控えましょう。背が高くなる品種の場合風の強い地域は必要に応じて支柱をたてます。キンギョソウは連作障害が出やすいので、路地植えの場合は翌年は同じ場所で栽培するのはひかえましょう。土壌の成分に作用して、病気になりやすくなったり、花色に影響が出たりします。
茎が伸び出して3~4節めで摘心すると、株張りがよくなり、こんもりとたくさん花がつくようになります。花が一通り終わったら6月頃に枯れた花茎を切り戻し、追肥をします。切戻しをすることで脇芽が出て次の花が咲きやすくなり、盛夏までに1~2度花を楽しむことができます。
キンギョソウは種まきのほかに挿し芽でも増やすことができます。挿し芽の適期は6月です。節から出てくるわき芽や茎を切り取って、30分ほど水揚げをします。切戻しをした茎を用土に挿すと、2~3週間で発根します。枝が混んできたり徒長して姿が乱れたものは、半分以下に刈り込みを行い、仕立て直しをします。
キンギョソウの病気
アブラムシやアオムシ、ヨトウムシがつきやすいので定期的に薬剤散布します。また花がらの放置で灰色かび病にかかりやすくなります。灰色かび病は梅雨時期や秋の長雨時期に発生しやすい病気で、茎葉や花が溶けるように腐り、さらに病気が進行すると灰色のカビに覆われます。
また株全体の生育が悪くなり、日中はしおれるようになる立ち枯れ病にかかることがあります。病気が進行すると下の方の葉から徐々に黄色くなり、やがて株全体がしおれて枯れてしまいます。土壌が菌に汚染されていると病気になるので植え付けの時は使いまわしをせずに、清潔な土で用土をつくりましょう。隣の茎との間隔をあけ、日光と風通しを確保することでこのような病気はある程度予防することができます。
キンギョソウの歴史
キンギョソウはゴマノハグサ科キンギョソウ属の多年草です。南ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸部が原産で水はけのよい肥沃な土壌を生息地としています。日本には明治時代に渡来しました。花が豪華で見栄えが良く、切り花として商品価値が高いため、国内で美しい大ぶりの花を咲かせるように今も品種改良が続けられています。
国内では南房総で切り花用として広く温室栽培され出荷されています。日本の「キンギョソウ」という呼び方は、花の形が金魚が群れて泳ぐ姿に似ていることに由来しています。学名の「アンテリナム(Antirrhinum)」は、ギリシア語で「鼻に似ている」という言葉がその語源になっており、英語では大きな口をあけた竜に例えて「スナップドラゴン(Snapdragon)」と呼ばれています。
ドイツでは「ライオンの口」、フランスでは「子牛の鼻」など各国でユニークな名前で呼ばれ親しまれています。またドイツにはこの花のもつ強い芳香が災厄を払うとして、魔除けとして玄関や子供部屋に吊るしたり、家畜小屋で燃やしたり、家畜にたべさせたりする風習があります。
キンギョソウの特徴
キンギョソウは花茎をまっすぐ上に向かって茎をのばし、その穂先にたくさんの花を咲かせます。近年はペンステモン咲きという、釣り鐘が上向きについたように咲く花形の品種が切り花を中心に人気があります。プランターや鉢などに植える20~30cmぐらいの小さめの品種や、花壇や庭などに植えて切り花に利用する1.5mにもなる高性種などさまざまな品種があります。
花の直径は3~6cmで、花穂は10~30cmぐらいです。花が終わるとその付け根のサヤが膨らみ、熟すとサヤが破裂して種子が遠くに飛ぶ性質があります。こぼれた種で自然に増殖することもある強い品種です。キンギョソウの魅力は何といってもその鮮やかな花にあります。赤や黄色、白や桃色など色とりどりの花色は、春から初夏の花壇を美しく彩ります。
金魚の形に似たかわいらしい花の形も人の目をひきます。また花は爽やかな甘い芳香があります。品種改良で果物のような香りに咲くものも開発されています。キンギョソウは観賞用として花壇に植えたり、切り花、鉢植えにします。エディブルフラワー専用の種から低農薬で育てられたものは、花びらもガクもやわらかく、味も香りも淡白な料理に彩りを添える食用花としてもちいられることもあります。
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