クウシンサイの育て方
クウシンサイの種付け
まずクウシンサイの種付け時期ですが、東南アジアで生息しているため寒さに非常に弱く、10℃以下になると枯れてしまいます。日本では、5月から7月頃までに種付けます。種付けしてから1ヶ月後には収穫可能なため、11月頃まで楽しむ事ができます。乾燥を嫌う野菜なので、日本では6~7月の梅雨シーズンに植えて置くのがベストだと言えます。
植付けですが、クウシンサイは葉が横へ広がりやすくなるので、苗と苗の間は30~50センチ空けるようにします。芽が出てきたら、間引きします。もし芽が出なかったところがあれば、間引きした苗をそこに植えると発芽してきます。
クウシンサイの育て方
クウシンサイの育て方ですが、乾燥をとても嫌うので、特に芽がでるまでは乾燥しないように水分を十分に与えることです。プランターでの育て方は、プランターの底の穴を塞いで水が溜まるようにします。芽が出るまでは毎日かかさず水分をやります。もともと湿地帯で育っているので、芽が10センチ以上に成長したら、水分をひたひたになるまでやります。
約1ヶ月程になると20センチくらいに伸びるので、そうなれば収穫時期になります。クウシンサイの育て方としては、種から巻く方法と苗を植える方法があり、田畑や水田のような所やプランターで育てることもできます。家庭栽培として育てる場合は、後者の方が気軽に栽培できるでしょう。
クウシンサイの収穫
クウシンサの収穫するタイミングですが、クウシンサイの背丈が20~30センチになったら収穫時期となり、一番下の茎から5センチくらいの所で切って収穫します。収穫する際は、一気に切らずに少しずつ収穫していきます。株を大きくしたい場合はそのままでも良いですが、そうでなければ根づいた部分を引きはがして太い茎を切り、株全体を一回り小さくすることおすすめします。
かたい茎や根は取り除いて、やわらかい部分を食用とします。一番良いのは、こまめに収穫してコンパクトな形を維持することです。クウシンサイは脇芽が増えてどんどんお大きくなるので、少しずつ切ることで株もどんどん育っていき、長い間収穫ができるようになります。
また収穫したクウシンサイを水につけておくと、ねぎの様に簡単に増えていきます。気軽に増やしたい場合は、容器に入れた水につけておくと増えますし、料理にも手軽に利用できます。
クウシンサイを栽培するにあたっての注意点
まず一つ目は、クウシンサイは温かいところを好むため、日光のよく当たるところで育てるのが良いです。栽培するときは、たくさん光にあてることで、害虫もつきにくくなります。生育温度は25℃から30℃が一番適している温度になります。温かいところで育っているため、とにかく寒さにはとても弱いので、気温が低いと育ちません。
なので、芽が出ないばあい気温を一度確認する必要があります。まずは気温に十分注意しましょう。二つ目は、種は古いものを使用しないということです。前年の種をまいてしまうと、発芽する確立はかなりに下がります。どの種でも言えることですが、買った種はその年に使い切るのが重要です。
もったいないから、去年使用したものが余っているからと言って植付けるのはやめたほうが良いです。せっかく蒔いた種も芽がでないとなにもならないので、注意しましょう。
三つ目は、東南アジアではイカダの上で水面に茎をはって育てるくらい水分が好きな野菜なので、水分が少ない所で植えつけてしまった場合、ほとんど発芽しません。
クウシンサイにとって水分は一番重要なので、水分が足らないと芽が出ず、芽が出ない場合の一番の理由になります。特に種まきをしてから発芽するまでは水を枯らさないように、種まき後に敷き藁などをしいて水分が蒸発しづらくするのが良いです。また、種まきの前日に種を水に浸けておくのも発芽率が安定するのでおすすめです。
ポリマルチを敷かない場合は、保湿や雑草防除のために枯れ草やわらなどでマルチをするとよいです。四つ目は、害虫についてですが、無農薬で十分栽培可能な野菜です。ハダニが発生した場合は殺虫殺菌をかけると良いです。ホームセンターなどで簡単に購入することができます。害虫がつきにくい野菜は、家庭栽培としてはとても扱いやすいものです。
クウシンサイは特に家庭で栽培するにはとても育てやすい野菜になります。強い夏の日光に当てていても大丈夫ですし、基本は農薬も要らず、途中で肥料をたしたりと栽培中に細かい手入れなども不要です。ただ一番気をつけたいのが、水分です。特に発芽するまでの間は、一日も欠かさずに水をやること。
発芽してからはプランラーの場合、ひたひたになるくらい水を与えることです。逆を言えば、水分にさえ注意しておけばちゃんと育つ野菜なのです。また種を巻くまたは苗を植える時期を、霜が下りない時期、温度が10℃以下にならない時期を選ばなければ、育てるのは難しくはないでしょう。
クウシンサイの歴史
クウシンサイは中華料理やタイ料理などで使われる野菜で、主に炒め物やおひたし・天ぷらなどの料理として食べられています。その歴史は、熱帯地方である東南アジアが原産国で、もともとの生息地はタイやフィリピンでした。今では、中国南部や東南アジアで栽培されるようになり、日本でも沖縄や九州など暖かく多湿の地域で育てられています。
クウシンサイの特徴
クウシンサイという名前は、漢字で「空芯菜」と現し、茎の中が空洞なっている青菜という意味から名付けられました。茎の中が空洞になっているのは、水分や栄養素を吸収しやすくするためです。またクウシンサイという名前は中国で呼ばれている名前で、日本名は、朝顔のような花をさかせるので「アオガオナ」や「エンサイ」「ヨウサイ」という名前がつけられています。
また沖縄では、「ウンチェーバー」「ウンチェ」と呼ばれており、名前がたくさんある野菜としても知られています。シンクウサイは、高温多湿の所で生息しやすいため、沼地や水田などで育てられています。また、クセがなく食べやすいためハウスなどの室内でも栽培されたり、スプラウトも最近では出回っています。お手軽に栽培が可能な野菜なので、家庭栽培としても人気の野菜です。
この野菜の茎と葉は、さつまいもと似ているため、ヒルガオ科サツマイモ属に属しています。もともとの生息地が東南アジアの暖かい国のため、暑さに強く栄養素が高い夏野菜です。クウシンサイには、ガン予防や免疫力アップの効果があるβカロチン、疲労回復効果が期待されるビタミンB1・B2などをたくさん含んでいます。熱帯地方で生息されている野菜なので、夏バテ防止にも有効な野菜と言えます。
また、カルシウムも豊富でカルシウムを体内に吸収しやすくするビタミンKもたくさん含んでいます。さらに、造血作用の役割を担っている葉酸も含まれているので、貧血防止にもなります。特に女性のや妊娠中の方には、積極的に取り入れてもらいたい野菜です。
クウシンサイを選ぶときの注意点ですが、新鮮なクウシンサイは鮮やかな濃い緑色をしていて、ハリがあって水々しいです。
シャキシャキの食感が特徴なので、しなびた物や鮮度が悪いものは選ぶのを避けたほうが良いです。保存する際は、濡らしたキッチンペーパーなどで巻いたり、新聞紙に包んで保存すると乾燥しにくくなります。多湿のところで育っているため、乾燥しやすいため十分気をつけたほうが良いです。
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