キンシウリの育て方

キンシウリの育てる環境について
ウリ科の植物なので、基本的には熱帯〜温帯が栽培には適しています。日本の名産地は中能登地方ですから、これよりも以南ならば問題なく育てられるでしょう。これよりも以北の東北や北海道では冬場の管理に気をつけます。キンシウリは限定された土地でしか育てられない野菜ではありません。
中国地方〜東北まで各地で栽培されています。流通量自体が少ないので栽培されているのを見かけることが少ないだけです。岡山県ではキンシウリを素麺のつゆにつけて食べる方法も県民の間で流行っているくらいです。日当たり、風通し、水はけ、水もちの良い肥沃な土壌が栽培に適しています。
過湿には弱いため、水はけの悪い畑には工夫が必要です。工夫として、高畝にするという方法があります。根をしっかり張らせるためには、完熟堆肥などを有機物の肥料を与えて、積極的に耕すようにします。土作りが肝心な野菜です。発芽する温度は25〜30℃のやや高温です。
発芽後には昼間は23℃くらい、夜は15℃くらいまで下げて、徒長してしまわないように管理します。株間を1mたっぷり取れば、基本的には放任栽培が可能です。耐暑性、耐寒性があるので、比較的育てやすいです。根が深く伸び、着果も容易です。
春に種まきを行い、夏に収穫されますから、夏場の管理さえ間違わなければ丈夫に育ちます。また、収穫してからの保存期間も長く、7〜8月に収穫したものであれば、12月頃まで美味しく食べられると言われています。
種付けや水やり、肥料について
種まきの時期は、寒冷地では4〜5月頃、温暖地では3〜5月頃、暖地では2〜5月頃に行うようにします。植え付けは本葉が4〜5枚ほどついたら行います。植えるときには浅く植えつけるようにして定植させます。雨の跳ね返りで果実が汚れてしまわないように、株元にワラを敷いてあげると良いです。
本葉が5〜10枚ほど出てきたら、摘芯(頂芽を摘み取る作業)を行います。勢いの良いつるだけを3〜4本だけ残して、あとは摘み取ってしまいます。子づるを3本仕立てにして育てるようにします。肥料は植え付けの2〜3週間前に1平方メートルあたり、
苦土石灰100~120gと堆肥2~3kgを混ぜ合わせたものを使い、土全体に散布してよく耕しておきます。その後は化成肥料を1平方メートルあたり80gほどまき、再び耕して畝を作ります。水はけが極端に悪い土地では、畝を高めにすると良いです。
植え付けの7〜10日前になったらマルチング(土を藁やビニールで覆う)作業を行い、土の温度が逃げないようにしておきます。植えつけるときには素早く活着させるように気をつけます。株と株の間は約60cmほど離して植えつけるようにします。
水やりに関しては、基本的には降雨に任せて放任してOKです。全く雨が降らないで土が乾燥しているときには与えますが、それ以外は降雨任せでも育ちます。追肥には1平方メートルあたり40gほど化成肥料を与えればOKです。敷き藁をしてあげると、畝の乾燥防止と果実汚れの予防になります。
増やし方や害虫について
カボチャ類は、どれも害虫に強いという特徴があり、作りやすいです。ただし、果実肥大から収穫の時期にかけて、葉っぱに白い粉状のカビがつく「うどんこ病」にかかることがあります。原因となるのは株間を詰めて植えてしまう密植が多いです。
また、葉を成長させる効果の高い窒素分が多い肥料を与え過ぎてしまうと、かかりやすくなります。予防するには、窒素過多を避け、日当たりと風通しを良くしてあげましょう。水はけを良くするには、高畝にすることが育て方のポイントです。
ウリ科の植物は連作を嫌うので、毎年同じ場所でキンシウリを栽培するのは避けましょう。また、病気になってしまった葉は切り取って持ち出し処分にします。増やし方は果実から採った種で増やします。収穫時期は寒冷地では8〜9月、温暖地では7〜9月、暖地では6〜8月が目安です。
開花して40日ほどで果実が灰白色から黄色に変化するので、その頃が収穫時期です。中に種が入っていますが、自家栽培したものは育てる種としてはあまり適していません。同じキンシウリの種でも、栽培用に作られたものでないと、徒長したり、果実の形が変わってしまうことも多いです。
自分で採取した種から増やすことは不可能ではありませんが、綺麗な実を育てるのは難しいでしょう。受粉に関してですが、ミツバチが活動している場所では、受粉してもらえます。しかし、朝8〜9時になってもミツバチが活動していないようであれば、人工授粉してあげないと増やすことが出来ません。
キンシウリの歴史
キンシウリは19世紀末期に中国、朝鮮半島から日本に伝わった覚糸ウリ(かくしうり)が訛って、呼び名がついたと言われています。日本ではこの頃に栽培が始まったとされています。能登(今の石川県)の中部あたりに入ってきて、報恩講料理(仏事料理)として古くから地域で栽培されていたと言われています。
現在では能登野菜の一つとして認定されています。現在では自家用の野菜として中能登の風土に根付いており、地産地消の動きも広まっています。園児による体験農園や、アイデア料理コンクールが開かれるなど、地域の活性化に重要な役割を果たしている野菜です。
名前の由来は、煮て冷やすと繊維が糸状にほぐれて素麺のような形状になることからです。日本で食用に用いられているカボチャは、主に日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャ、の3つです。このうち、ペポカボチャの一種がキンシウリです。ズッキーニなどもペポカボチャの一種です。
見た目は淡い黄色い俵型で、茹でると果肉の繊維質が素麺のようになることから、ソウメンカボチャやイトカボチャとも呼ばれています。観賞用ではなく、もっぱら食用の野菜として扱われています。あまり多くは出回っていませんが、
暑気払いとして産地の中能登ではよく食べられているようです。キンシウリは中国や朝鮮半島から日本に伝わってきたとされていますが、本来の原産地は北米の南部であったとも言われています。古くから栽培されてきた伝統的な野菜です。
キンシウリの特徴
キンシウリはウリ科のかぼちゃの仲間で、漢字では金糸瓜と書きます。別名にはソウメンカボチャやイトカボチャという呼びかたもあります。煮て冷やすと果肉部分の繊維が崩れて、素麺のような細い糸状にほぐれるという変わった特徴があります。
ソウメンカボチャと言われますが、実際には鹹水を施した中華麺のような色に見えます。収穫は開花後40日ほど経った完熟果を採ります。歯ごたえはシャキシャキとしており、歯切れが良いです。主な調理方法として、三杯酢などで和えるさっぱり系の食べ方があります。
ウリ科の野菜は基本的に熱帯〜温帯まで広く分布しています。キンシウリも同様にこの地域を生息地としているため、生育環境には高温と日当たりの良い場所を選んであげるようにします。つる性、雌雄異花同株(しゆういかどうしゅしょくぶつ)植物という特徴があります。
雌雄異花同株植物というのは、一つの花に対して雌花と雄花の両方がつく植物です。園芸分類では野菜に分類されており、7月上旬〜9月上旬にかけてが収穫期になっています。日本では中能登のあたりで広く栽培され、地域の活性化にも一役買っている野菜です。
全国的には流通量は多くありませんが、時期によっては丸ごと一つの実が売られていることもあります。キュウリ以外のウリ科の植物は、雄花の花粉が雌花につかないと受粉せず、身ができないので基本的に人工授粉で増やします。花粉を運んでくれる虫がいないならば、人工授粉が必要です。
-
-
フッキソウの育て方
フッキソウは日本原産のツゲ科の植物です。北海道から九州まで日本のどこでも見つけることができます。フッキソウは半低木で、そ...
-
-
コウリンカの育て方
コウリンカはキク科の山野草で、50センチくらいに成長し、7月から9月頃には、開花時期を迎えます。2007年に環境省のレッ...
-
-
イースターカクタスの育て方
ブラジル原産の多肉性植物で、4月初旬の頃のイースター(春分後の最初の満月の後の日曜日)に開花するカクタス(サボテン科)で...
-
-
キャッサバ(マニホット)の育て方
キャッサバ(マニホット)はブラジル南部からパラグアイの辺りを原産地とする植物であり、茎の根元に付く芋は良質な食料となるた...
-
-
バラ(ブッシュ・ローズ)の育て方
ブッシュローズは低木として育つものを差します。ヨーロッパにももともとあったそうですが、現在園芸品種として出回っているもの...
-
-
カラタチバナの育て方
カラタチバナの原産地は日本、台湾、中国です。日本では本州、四国、九州、沖縄などを主な生息地としています。日本では江戸時代...
-
-
チューリップの育て方
チューリップといえば、オランダというイメージがありますが、実はオランダが原産国ではありません。チューリップは、トルコから...
-
-
ノースポールの育て方
ノースポールは別名クリサンセマム・パルドーサムとも呼ばれる花です。北アフリカに自生しているレウカンセマム・パルドーサムを...
-
-
モミジバアサガオの育て方
モミジバアサガオは和名をモミジヒルガオといい、日本で古くから親しまれてきたアサガオの仲間です。日本へ伝来したのは今から1...
-
-
鉢植え植物を上手に育てるポイント
鉢花は花が咲いているものやつぼみの時期に購入するとその時から観賞することができ、苗から栽培するのと比べると誰でも簡単に楽...
キンシウリは19世紀末期に中国、朝鮮半島から日本に伝わった覚糸ウリ(かくしうり)が訛って、呼び名がついたと言われています。日本ではこの頃に栽培が始まったとされています。