カルセオラリアの育て方
育てる環境について
カルセオラリアの原産地はメキシコ、チリ、ニュージーランドなどがあります。生息地としても同じような地域が中心となります。品種改良されてより美しい花が生み出される商品としての植物つぃて栽培が盛んに行われており、育て方を知れば日本国内での栽培も可能になります。
10センチ程度から大きなもので1メートルくらいの大きさにまでは成長します。暑さには弱く、寒さにもあまり強いとは言えない性質がありますので育てるのであればその性質を良く理解して世話をすることが求められるでしょう。このカルセオラリアは秋口に種をまいて、
春先に花を咲かせて楽しむのが基本的な楽しみ方です。しかし室内を利用する等温室の様な環境で育てると2月には花をつける場合もあります。楽しみ方は色々ですので自由に楽しむとよいでしょう。室内から出して花壇で育てるのであれば、
開花時期よりも前に花壇に植え替える必要がありますのでその点は注意が必要です。食用ではなく観賞用ですので自分好みの環境で育てていくことが出来ればそれで十分であるとも考えられますが、病気に対しては相応の注意をするようにしておく必要があると言えるでしょう。
主な病気としては灰色かび病があります。この病気は湿度の高い環境で風通しが悪いとなりやすい病気であり、室内において水を与える場合には葉の上から水をかけるのではなく、根元にかけるようにすることで最低限の予防をすることが出来る様になるでしょう。
種付けや水やり、肥料について
カルセオラリアを育てるのであれば戸外の花壇やコンテナを利用するのが一つの方法です。霜が降りなくなる3月から4月にかけてが適切な時期であると言えるでしょう。5月になっても植え付けそのものは可能ですので軽く根っこをほぐして深く植えすぎないように注意しましょう。
土壌に関しては水はけのよいものであることが重要になります。そのためサボテン用の土壌を流用することも可能です。目安としては赤玉土4に対して鹿沼土3、腐葉土3という割合で配合するとよいでしょう。一般の草花様の培養度を利用する場合には、
小粒の鹿沼土屋軽石などを2~3割ほど混ぜると水はけのよい土が出来上がりますのでお勧めできます。カルセオラリアの特徴の一つとして茎や葉が茂る一方で根っこはあまり発育しないというものがあります。根の量が少ないので水はけを良くして置きながらも、
乾燥しないように注意しておく必要があります。土が乾き始めて葉が少し萎れるようになってきたら根元にたっぷりの水が必要になります。あまり水を地中から吸い取る力に優れていないという特性がありますのでこの辺りには注意が必要であると言えるでしょう。
肥料は薄めた液体肥料を回数を多くに分けて使用するのが良いでしょう。濃度は思い切り薄めたもので問題なく、逆に濃い状態のものを使用すると根を傷めてしまう原因となります。種をまいて発芽し、葉が開いたら規定よりも薄い液体肥料を週に一回ほど施すとよいでしょう。
増やし方や害虫について
カルセオラリアの増やし方としては通常は秋に種をまくのが良いでしょう。発芽のための適温は20℃くらいであり、細かい種を土で覆うことなる撒いておくだけで十分です。好光性なので上に土を盛らずに底面から水分を吸収させるようにするとよいでしょう。
その後発芽したら本葉4~6枚くらいで鉢植えに移し替えて育てるとよいでしょう。苗を育てている最中は出来るだけ日の光に当てて風雨や寒さに晒さないように注意して育てる必要があります。一方で高温にも弱いため、最低気温が20℃以上になると発芽しないので注意しなくてはなりません。
カルセオラリアの増やし方としては以上の様な種まきからの苗を育てると言うのが一般的流れとなります。しかし園芸品種の多くは一代行は胃の品種であることが殆どであるため、種から育てたとしても親と同じ花が咲くわけではありません。その点には注意しておく必要があるでしょう。
一方でさし芽で増やすという方法も可能ではあります。低木状に育つ品種の場合にはさし芽という選択肢が出てきますので必要に応じて検討することが可能です。その場合の最適気は10月頃になりますので、行うのであればこの時期を目安に実施するとよいでしょう。
害虫はハダニやアブラムシが付く可能性があります。これらは汁を吸うことで弱らせてしまうという悪影響を及ぼしますので、あまりに数が多い場合には何らかの対策を打つ必要があります。場合によっては薬を使用した方が良い場合もあるでしょう。
カルセオラリアの歴史
カルセオラリアはゴマノハグサ科の多年草です。原産は南アメリカであり、一般的には温室で観賞用として栽培する品種として現在に引き継がれています。茎は高さ30センチメートルほどになり、やわらかい毛に覆われている種としても知られています。
葉は卵型で大きなものが多く、花は実に様々な形のものが品種改良によって生まれています。これだけの種類があるということは、原種の存在する地域において非常に人気のある花であることが分かります。日本においてはそのうちの一部が園芸用の植物として持ち込まれています。
中央アメリカから南アメリカが原産であるため、それらの地域では非常に多くの品種改良が行われており、一般に流通しているのはその過程で生まれた改良種であることが多くなっています。この地域においては複数年を生きる多年草として分類されていますが、
日本においては一年草として扱われています。これは日本に気候では夏を越すことが出来ないためにその様な扱いとなるのです。そのため日本において定着したのは比較的近年であり、街角で見かけるようになったのは品種改良によって観賞用の花の栽培が盛んに行われるようになってきたことに影響を受けています。
この花の歴史自体は非常に長いものがありますが、日本におけるカルセオラリアの歴史に関してはまだ始まって間もないものであると言えるでしょう。植木鉢に植えられて綺麗に飾り付けられているのが日本におけるカルセオラリアの主な姿になっています。
カルセオラリアの特徴
カルセオラリアは別名をキンチャクソウと言い、袋状の形をした花がユニークな形をしていて愛されている植物です。学名は古代のギリシャ語においてスリッパを意味する言葉であるカルセオラスに由来していると考えられており、スリッパフラワーと言う呼ばれ方もしています。
いずれにしても少し変わった形の花をつける観賞用の花として知られています。このカルセオラリアの仲間には約400種類ほどの花があり、種類によって大きさや形状、そして色は様々なものが存在しています。花の形も実に多岐にわたるバリエーションに恵まれており、
丸い球場になるものもあれば扁平な形のものもあります。長い穂の様な形状になるもの、傘状の物、よく枝分かれしてこんもり咲くものなど変化に富んでいるのが特徴になっています。現在鉢物として流通している物としてはヘルビオヒブリダが有名です。
これは交配種であり、チリを原産とするコリンポサとクレナティフロラを中心として育成されたもので、観賞用として多数の品種が生み出されています。大きな花をつけるので人気が高いのです。またフルティコヒブリダグループと呼ばれる品種はインテグリフォリアを中心に品種改良されたものであり、
小さな多くの花が咲くのが特徴です。同じカルセオラリアでも様々な形状と色彩に富んだ種類がありますので中々同じ仲間であるということが分かりにくいのですが、切り花として利用されたり花壇を彩る花として用いられたりと様々な顔を見せてくれます。
花の育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:カルミアの育て方
-
クロガネモチの育て方
クロガネモチの原産地は、日本の本州中部から沖縄、朝鮮半島南部、台湾、中国中南部、ベトナムなどです。もともと日本に自生して...
-
トウヒの仲間の育て方
トウヒはマツ科に属する樹木であり、漢字で表すと唐檜と書き表されます。漢字の由来から日本には、飛鳥時代~平安時代現在の中国...
-
アガパンサスの育て方
生息地の南アフリカから明治時代の中ごろに日本に伝わりました。最初に伝わったのはアフリカヌスという品種だと言われています。...
-
タイムの育て方について
タイムはインド、北アフリカ、アジアを原産とするシソ科のハーブで、たくさんの品種があります。主に料理用に使われるコモンタイ...
-
ベゴニア・センパフローレンスの育て方
ベゴニア・センパフローレンスはシュウカイドウ科ベゴニア(シュカイドウ)属に分類される常緑多年草です。ベゴニアはとても種類...
-
ムシトリスミレの仲間の育て方
この花については、キク亜綱、ゴマノハグサ目、タヌキモ科となっています。その他の名前としてはピンギキュラと言われていて、ピ...
-
エゾギク(アスター)の育て方
中国や朝鮮が原産の”アスター”。和名で「エゾギク(蝦夷菊)」と呼ばれている花になります。半耐寒性一年草で、草の高さは3c...
-
カネノナルキの育て方
多年草であるカネノナルキは、大変日光を好む植物です。しかし、日陰で育てても特に枯れるわけではありません。非常に生命力溢れ...
-
植物の育て方について述べる
世の中に動物を家で飼っている人は多くいます。犬や猫、爬虫類などを飼って家族と同然の扱いをして、愛情深く飼育している場合が...
-
キツリフネの育て方
特徴として、被子植物、双子葉植物綱、フウロソウ目、ツリフネソウ科、ツリフネソウ属になっています。属性までツリフネソウと同...
カルセオラリアはゴマノハグサ科の多年草です。原産は南アメリカであり、一般的には温室で観賞用として栽培する品種として現在に引き継がれています。茎は高さ30センチメートルほどになり、やわらかい毛に覆われている種としても知られています。