モッコウバラの育て方
モッコウバラの特徴
花の中でも王様と呼ばれるほどバラに魅了される人は多いです。そのためガーデニングをはじめる際にバラを育ててみたいと思う人は多いですが、バラは肥料をまめに与えないあといけないとか、虫がつきやすいとか、技術がないと枯れてしまったり枝が伸び放題で、手におえないことになるなど、あまりに手間がかかるわりにうまく生育できないと、満足できる花が咲かないということでバラの栽培を断念してしまう人もいますが、そうした人におすすめのバラが、モッコウバラなのです。
モッコウバラはもともとは中国原産の植物です。日本に入ってきたのはおよそ江戸時代の中期に入ってきたのではないかといわれています。つる性のバラですが、つるにはとげがないために育てやすいということで日本全国に広がっていったのです。生息地はそんなに冬が寒くならないところだったら全国で育てられます。
モッコウバラには白と黄色の花をさかせるタイプの2種類がありますが、黄色が香りがないのに対して、白は香があります。花びらは一重のものもありますが八重のものもあります。どちらにもその花の良さがありますから好みで園芸店などで購入するといいのです。
モッコウバラが育てやすい理由
モッコウバラが日本でも育てている人が多いのはバラ科でありながら特別な技術がなくても育つということにつきます。モッコウバラは成長がとても早いということと初心者でも育てやすいことが大きな要因です。つるが長く伸びるということで、家の生垣につくられたりフェンスやアーチなどに誘引することもできます。
誘引も難しい技術がなくても誘引でき、1年か2年できれいな花が咲きだすということで重宝がられている植物なのです・。そのため公園などに植えられるケースも非常に多いのです。病気にも強く特別な世話も必要なく春になると白や黄色のかわいらしい花をつけるというとても便利な植物です。
モッコウバラの樹高は50センチから7メートルくらいにもなる場合があります。花は4月から5月くらいから咲かせることが多いです。販売時期は3月から5月くらいに売られることが多いので、モッコウバラを購入したいという人がいたらそのくらいに、苗を売っている販売店を回ってみるといいでしょう。
どの苗を買ったとしても、はずれはないのがこのバラですから、初心者が手に取りやすい植物といえるのです。またモッコウバラの根の部分は健胃薬として用いられることもありますが、いくら体にいいからといって素人が勝手に乾燥させて飲むということは避けたほうがいいでしょう。
モッコウバラの育て方
モッコウバラはバラ科ですが従来のバラと違って、とにかく育てやすいというのが特徴です。初心者がバラを育てるときはまずはこのモッコウバラから始めるとまず失敗はしません。でもいくら失敗しないからといってまったく手間をかけずにほったらかしにしてはきれいな花を咲かせることができないのです。
植物は土と肥料と太陽の光と風通しが必要というのはどの植物にも共通のことですから、ある程度のコツは必要になってくるのです。ではそのようなことに気を遣いながら育てていったらいいのでしょうか?
育て方の基本ですが、まずモッコウバラは日当たりを好みますが明るい反日蔭でも育つことができます。ただ、まったく日当たりの悪いところでは生育は悪くなってしまいますので、日当たりがそんなによくないという家は鉢で育てて、日光があたる場所に移動しながら育てるのがいいでしょう。
地植えをする場合は、買ってきた苗から出して植えるときには、元肥として堆肥と、糞、油粕配合肥料をよくまぜて土とよくまぜあわせておくことが必要です。そのうえで土を30センチほどくらい堀って配合した土の半分をいれて苗を植えます。
そのうえにさらに配合した土をかぶせていきますが肥料が根に直接触れないように、きをつけていくことが必要です。土壌は水ハケのよい土壌にしておくことが必要です。そもそもガーデニングをしようというときは土を掘った段階で一番下に砂や炭をいれて土の状態を良い状態にしておくことが基本です。
苗を植えたあとは、たっぷりと水はあげますが毎日はあげないほうがいいです。根が冷えすぎて苗が弱ってしまうことがありますし、根が腐る可能性もあるので乾いてきたら水を上げるという習慣をつけたほうがいいです。
モッコウバラの栽培過程での注意点
毎日のように手間を掛ける必要はありませんが、虫がついていないか葉の状態はどうなのかということは日々観察していったほうがいいでしょう。そうして春になると、花を咲かせてくれるようになります。植えてから始めの年は花付きが悪いかもしれませんが2年目以降になるとどんどん花が咲くようになります。
翌年に花をたくさん咲かせるための栽培するポイントは施肥です。花が終わったときはすべてのエネルギーを花に取られている状態ですから栄養分を補充しないといけないのです。花が終わったら骨粉と油粕を9月上旬まで月に2度くらい与えると、幹や根が元気になってくれます。
とくに9月というのが重要な時期になっているのですが9月にこの栄養分を上げるかあげないかで、花や芽が十分に育つかどうかで変わってしまいます。また肥料をついたくさんあげすぎてしまうことがありますが、肥料をあげすぎないということも育て方の注意点といえます。
さらにアーチやフェンスなどにするためには剪定も必要ですし誘引をしていくことも大事な育て方のポイントになっています。いくら育てやすいといっても自分勝手に人間の思い通りの形になってくれません、誘引は人間がやっていくしかないのです。
しかしモッコウバラの新芽はやわらかいということと、とげがないということで誘引のやり方はとてもやりやすく簡単とも言えます。購入してから樹高が3M以内でしたら剪定の必要がないですが、3年以上たってしまうとかなり木や枝が茂っている状態なのでぜひ剪定に挑戦してほしいです。
その場合、古くなった枝は落とし未熟な枝も切り落とすことが必要です。さらにいままでに花をさかせていない枝は残すということに気を付けるといいでしょう。また横向きに誘引された枝に花がつくとも言われているので誘引のやり方は横むきにしておくというのも気を付けていったほうがいいといえます。
モッコウバラのオススメの増やし方
さらに育て方が比較的に簡単なモッコウバラですので人からほしいといわれることもあります。そんなときはどのような種付けをしたほうがいいのでしょうか?モッコウバラの種付けは初心者に結構難しいことが多いです。
ですから種付けというよりも挿し木で増やしていったほうがいいのです。園芸店にいくと挿し木にふさわしい土が販売されているので、その土の中にモッコウバラの枝を切って挿し木にするといいです。すべての枝から根がでるものではないので、なるべくたくさんやってみて成功するものを選んでいくといいのです。
どうして、種付けをしたいときは園芸店の人に教えてもらったほうがいいでしょう。とにかくモッコウバラの栽培はほかの植物に比べて難しくはないです。栽培をためらっているくらいでしたらまずは、小さな木を買ってきて栽培をはじめてみたらいいと思います。
なんでもやってみていろいろ失敗しながら上手になっていくというのは、植物の栽培だけでなくいえることですから、やってみる精神をもっていくことが必要なのです。モッコウバラの栽培が上手にいったら今度こそ本格的なバラの栽培にも挑戦していくといいのです。多くのバラを育てている人もそのようにしてやっているはずです。
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