グアバの育て方
グアバの育てる環境について
栽培環境ですが、熱帯地域でないと育たないという訳ではありませんが、最低でも関東以南の温暖地域にて鉢植えでの栽培が基本となります。また、品種選びですが、こちらはアメリカが原産であるため、最もポピュラーなストロベリーグアバと熱帯アジアでよく見られるバンジロウの種類が良いでしょう。
特にストロベリーグアバは耐寒性にも優れているため、温暖地域ではないエリアで育てるのであればこちらの種を選ぶ方が育てやすいです。また植える時期としては、春ごろ、つまり3月から4月の暖かくなること、多くの植物の植え付け時期と同様ですが、
鉢植えが基本なので鉢のサイズは8号程度の大きなものを選んでください。用土は赤玉土と腐葉土、川砂などをバランスよく配合することで水はけもよく、根への吸収にも良い環境が作れます。初心者の方には苗から始めることをお勧めします。
種からの栽培になると少なくとも4年から5年はかかるため、根気よく辛抱できる方でないとなかなか厳しいでしょう。鉢にて栽培するため、ベランダや庭など生育環境に制限がある方ならば、仕立ては樹形をなるべく低くするため、
主幹を切り返し主になる枝を3から4本で形成する形を取ることです。間引きや込入った枝、枯れた葉っぱやシナシナになった枝葉は早めにつむぎ取り養分が主幹に行き渡るようにして下さい。温度管理は平均で25度前後がベストですが、
冬はかなり下がるので日当たりの良い場所を確保すること、場合によってはビニールハウスなどの温暖環境を作ってあげる必要があります。夏場は水分が必要になるので、1日3回程度でたっぷり水を与えてよいのですあ、冬はあまり与えないように1日1回程度を目安にして下さい。
グアバの種付けや水やり、肥料について
次にもっとも大切となりますグアバの育て方ですが、先述したようにこの植物は非常に熱帯を好む植物で太陽の光や温かい気候が成長には欠かせません。そのため、年間を通じて平均気温が15度前後を保てる地域でないと生育は難しいと思います。
さらに多くの水分も必要とするため、年間雨量がこちらも豊富な土地でないといけません。しかしながら、この植物は非常に気まぐれなため、乾燥の時期になると逆に水を好まないという側面も持っています。そのため、冬にはなるべく水を控えめにし、
植物自身の実に自分で水分を貯蔵するような環境に持っていくことが重要になります。次に発育に欠かせない肥料ですが、好む肥料はリン、チッ素系のものをお勧めします。一般の園芸店でも簡単に手に入りますのであとは分量に気をつけながら適度に蒔いて下さい。
くれぐれもやりすぎには注意が必要です。また、この植物には非常に害虫が付きやすいので、カイガラムシ、アブラムシの寄生には注意して下さい。特に日当たりが悪い場所、日照時間が短い時期にはアブラムシが付きやすくなり、葉を根こそぎ食べる可能性があるので、
酢の成分を配合した樹木酢や害虫除去用のスプレーなどを蒔き、寄生を防ぐようにする必要があります。植える際にも20センチ以上は間隔をあけて養分の取り合いをしないようにします。ある程度の高さになるとさし木を行い、茎が風などで折れてしまわないように補助してあげると良いでしょう。
グアバの増やし方や害虫について
最後になりますが、この植物は基本、人工授粉の必要はない植物です。ただし、花がなかなか咲かないようであれば、花粉を取り出し受粉することで結実に繋げる可能性を高めることが出来ます。基本的には1本の枝、10葉につき一つの実がなると思ってください。
養分や日当たりの関係で形が小さいもの、変形してひょうたんのようになるものも出てきます。本来、木の高さとしては高いものでは10メートルにも成長することもある植物ですが、鉢植えにするため、高くても2メートル弱にしか成長しません。
樹脂は古くなると自然に剥げ落ちていく性質を持っているので、ある程度大きくなったら、水やり以外の世話はほとんど必要ありません。開花する時期はこちらも温暖エリアかどうかで変わってきますが、概ね、2月から6月で9月から秋口にかけて収穫が可能です。
果実の大きさは大きいものになると10センチを超え、重さも500グラム程度になります。元々、洋ナシに似た形で、割るとイチジクやザクロと似た様相を持っています。果肉は白や赤、ピンクなどが多く、熟してくると独特の香りを放ち、とてもジューシーになります。
食感は形からも想像できるように洋ナシと似た部分が多く、ザラザラした感触も持っています。もしも翌年以降も栽培にチャレンジしたいという方がいれば、果肉についた種を解して取り出し、そのまま元の鉢へ蒔くことも出来ます。用土には基本、湿度を保ち、乾燥して硬くならないように注意をして下さい。
発芽率が非常に高い植物のため、条件次第では2週間もすれば芽を出す可能性があります。出来た実は乾燥させて煎じたお茶として飲んでも良いでしょう。ミキサーで直接ジュースにしたり、アイスクリーム、ジャムなどにして楽しむ方もいます。
グアバの歴史
皆さんはグアバという果実をご存知ですか。あまり聞きなれない人も中にはいるかもしれませんが、最近では健康食品や女性の美容健康、便通にもいいとかで何かと話題になっている果物です。日本でブームにきたのはここ数年で、この果物はどちらかと言えば、
すりおろしたジュースや何かとミックスして飲むといった感じでフレッシュサーバーなどのジュース専門店、エキゾチックなアジアン料理店などで出されています。では、このグアバという果物、植物は一体どのようなところで生息し、何科の植物なのでしょうか。
グアバの生息地はオーストラリアやハワイ、グアムなどの熱帯地域で主に生息する熱帯果実で、実はアメリカでは紀元前より生息されていたことが証明されています。アメリカでは非常にポピュラーな果物で南の地区ではドリンクやジャム、タブレットとして多くの方が食しています。
紀元前から栽培されていると言いましたが、自生能力が非常に強く、ある程度の気候と水分などの条件が揃えば比較的簡単に育つという特性を持っています。グアバはかなり古くから栽培されており、ペルーでは豆やとうもろこしの栽培植物と一緒にグアバの種も保存されていたという記録があります。
その後、スペインを初めとするヨーロッパ人によって広められ、全世界へ広がっていったと伝えられています。ルートとしてはその後、ハワイを経て日本の沖縄へと上陸し、大正時代には栽培されていたことが分かっています。
グアバの特徴
次にグアバの特徴ですが、どのようなものがあるのでしょうか。何と言っても一番に挙げられるのはビタミンCを非常に多く含む果実の代表格であるということです。含有量はビタミンCの優等生である、みかん、レモン、キュウイ、イチゴなどと比べても突出しており、
くだものの中では二番目に多いとされています。そのため、ある程度の大きさのグワバを食べるとそれだけで一日に必要なビタミンCのほとんどを摂取することが出来ます。また、この果実には免疫力を高める効果も確認されており、風邪などの予防にも非常に有効です。
では、どうして免疫力が上がるのでしょうか、その理由は粘膜の免疫力を高めるため、ウィルスの進入により乾燥した粘膜に菌を増やそうする行為を止める働きがあるからなのです。そのため、冬に煎じたグアバでお茶にして飲み続けることで風邪を予防する方が増えています。
また、グアバの持つカロテンという物質には抗酸化作用があるため、がん予防や老化防止としても注目を浴びています。女性の中に多く服用する、愛飲する方が多いのもこの辺りが理由だと言われています。老化防止に役立つことはシミ、そばかすの発生も抑え肌の張りも良くします。
さらに、さらにグアバの葉にはインスリンの作用も含まれるため、血糖値上昇を抑える働きもあります。まさに万病に効く果実であると言えます。最近ではテレビやインターネットの影響もあり、健康志向の強い方々に大きな注目を集めています。
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