アキレアの育て方
アキレアの育てる環境について
日当たりが良くて水はけの良い乾燥気味の場所を好みます。高温多湿には弱い傾向がありますから注意が必要です。高温だけなら良いですが、これに多湿が加わると弱りやすくなります。湿気の少ないところを選んだ方が良く育ちます。そのためには、水はけの良い土壌を選びます。
庭植えする場合には、普通の土壌で問題はありません。あえて何かしなければならないわけではなく、一般的な庭に植えれば問題はないでしょう。周りに色々な植物が生えていたり、あるいは建物のすぐ近くであったりするのは良くありません。
湿気を嫌いますから、風通しの良い場所を選びます。地下茎で繁殖することが多いですから、広い場所に植える方が良いでしょう。地植えの場合、手間はほとんどかかりません。やせた土地でも増えていきますから、何もしなくても良いです。
鉢植えの場合には水やりや肥料など、こまめに手を加えてやらなければなりません。環境としては風通しが良くて日当たりの良い場所においておけば特に問題はないでしょう。肥沃な土壌よりもやせた土壌を好みます。肥沃な土壌では植物が弱ってしまうこともありますから注意が必要です。
高温多湿を嫌いますから、梅雨の時期には注意が必要です。西日が強烈に当たる場所では少し弱ることがあります。暑さに弱いと言うほどでもありませんが、強くはありません。特に鉢植えにする場合には中が必要で、夏の暑い時期には西日が当たらないようにしましょう。午後になれば日陰に移動させると良いです。
アキレアの種付けや水やり、肥料について
種から育てたい場合には3月から9月頃が種付けの季節です。種は一晩だけ水につけて給水させておきます。それからポットに蒔いたり箱まきにしたりします。種が隠れるくらいに軽く土をかぶせておけば良いです。箱まきした場合、葉が2枚から3枚くらい出てきた時期にポットへ移してやります。
苗として植える場合には3月から4月、あるいは10月頃が適しています。この時期に苗が流通して店頭にも並ぶでしょう。乾燥には比較的強う畏敬校があり、湿気には弱い傾向があります。庭に植える場合、何もしなくても育つ場所もありますが、暑くて乾燥する時期には定期的に水やりをした方が良いでしょう。
水やりをするときに注意しておかなければならないことが一つあります。それは花に水をかけないことです。花に水をかけると花がすぐにしぼんでしまいます。長く花を楽しみたいのなら水をかけないようにしましょう。葉には水をかけても問題はありません。
やせた土地でも育ちますから管理は簡単なのですが、逆に肥沃な土地は適していません。肥沃な土地では徒長して見た目が悪くなることもありますし、花が咲かなくなることもあります。ポット苗などから植え付けた場合、ポットの土壌には肥料が入っていることが多いですから、
そのシーズンは肥料をやる必要はありません。基本的には肥料をやらなくても良いですが、やるときにはアキレアの状態をよく観察してからにしましょう。弱っているときに肥料をやると逆効果になることもあります。
アキレアの増やし方や害虫について
アキレアの増やし方としては、種まきと株分けが基本です。種を採取して蒔けば比較的簡単に増やすことができます。3月から9月に蒔きます。ただ、種で増やすと同じものができない可能性がありますから注意が必要です。同じ花を増やしたいというのであれば株分けが適しています。
株分けに適した時期は3月と9月です。鉢で育てている場合には植え替えをしなければなりませんが、この時期に同時に株分けをすると良いでしょう。株分けをすれば全く同じ花を咲かせます。さし芽で増やすこともできます。新しく伸びた芽のある部分を10センチくらい切り取って植え付けます。
根が出ない場合には発根促進剤などを用いるちょいです。市販されているものを使うと良いです。行基としてはうどんこ病や灰色カビ病などにかかることがあります。高温多湿の状態が続いたり、雨が長く続いたりすると弱ってこのような病気になることがありますから注意が必要です。
品種によっては弱いものもあります。風通しを良くすることによってこのような病気を防ぐことができます。葉や茎が込み入ってきたら間引くようにして風通しを良くするか、あるいはのびた部分をすべて刈るのも良いです。
害虫はどちらかというとつきにくい傾向がありますから、この点では育てやすい植物だと言えるでしょう。まれにアブラムシがつくことがあります。もしもアブラムシが発生した場合には市販されている薬剤で対処すると問題なく退治できます。
アキレアの歴史
アキレアは西洋ノコギリソウとも言われ、ヨーロッパを原産とするキク科の植物です。イギリスを始めとしたヨーロッパの各地が生息地で、色々なところに自生しています。ヨーロッパから広まり、イギリスの繁栄とともに世界へ分布していきます。
具体的にはアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどに自生するようになります。別名として「兵士の傷薬」とも言われています。アキレアという名前は、古代ギリシャの英雄アキレスに由来していて、戦争で負傷した兵士たちにこの草の薬効を説明したことから、
このような名前がついているのです。栽培の歴史は古く、5世紀頃にはイギリスで栽培が始まっていたとも考えられています。そのときの目的もやけどや切り傷への薬として作られていました。中世くらいには悪魔を遠ざける力があると信じられていたこともあります。
他にもアイルランドの祭司が占いに用いていたとも言われています。ヨーロッパでは有名な花で、ヨーロッパの文化に根ざした植物だとも言えるでしょう。このように色々なものに用いられた理由は、やはり生命力の強さが影響していると考えられます。
生命力が強いために人々を魅了したのでしょう。繁殖力についても非常に強いという特徴があり、持ち込まれた地域で一気に広まるという特徴があります。日本へ持ち込まれたのは明治時代ですが、この時期に持ち込まれたものは日本でも繁殖し、本州や北海道で野生化しているものもあります。
アキレアの特徴
ヨーロッパ原産ですが、日本でも栽培されています。育て方は特に難しいものではありませんから、日本でも観賞用として好まれています。開花する時期は7月から9月頃で、白やピンクなどの美しい花をつけます。大きさは60センチくらいで、あまり大きくはなりません。
アキレアは西洋ノコギリソウと言われることもありますが、これは葉がのこぎり状になっているからです。生命力が強いですから栽培は難しくなく、逆に増えすぎて困ることもあるそうです。増やしやすく育てやすいと言うことから人気もあり、園芸品種としても色々なものが開発されています。
たとえば、背丈が1メートルにもなるものもありますし、20センチくらいのものもあります。有名なものとしては、黄色い花を咲かせるキバナノコギリソウや、ピンク色の花を咲かせるピンクヤロウなどがあります。葉の形はノコギリソウと言われるくらいでぎざぎざしているものが多いのですが、
そうではなく、少し丸みを帯びたものもあります。日本の気候には適していますから、あまり細かい温度管理が必要ありません。土壌を選ばないという特徴もあります。多年生植物で、高温多湿にはあまり強くはありませんが、
耐寒性を持つことから冬越えもできます。多湿には弱く、乾燥には強い傾向があります。特徴はいろいろありますが、管理はそれほど難しいものではありませんから、ガーデニングを始めたばかりの人でも花を楽しむことができるでしょう。
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