オカノリの育て方

オカノリの育て方

オカノリの原産国は諸説ですが、中国が有力とみなされています。ある説ではヨーロッパが原産と考えられ、現在でもフランス料理でデザートとして使用されています。中国、日本を初めアジア諸国では食用として愛用されています。

オカノリの育てる環境について

オカノリは素人でも比較的育てやすい植物です。育て方の基本は日当りの良い場所を好み水分をきちんと補給していれば、自然と育っていきます。雑草として野生化しているものもあるほど育ちやすい植物です。耐暑性や耐寒性に優れており温暖地では戸外で越冬する場合があります。

食用として育てる場合は葉が堅くなるのを防ぐため、水分の補給は土壌が乾いたらこま目に行うようにしましょう。プランターや鉢でも育てる事が出来ますが、その際は深さ15cm以上の容器で栽培するようにしましょう。山野草として楽しむ場合は、放っておくと1〜2mにも成長するので適当な高さで先端を摘芯するようにします。

猛暑が続く日でもぐんぐんと成長しますが、水やりは朝夕と十分注意しましょう。適正な土壌phは6.5で比較的どんな土壌でも成長します。オカノリは葉が多く成長するので、株間は10~20cmほど開けるようにすると風通しも良くなりハダニなどの害虫防止にもなります。

花が咲き終わり9月頃に実を付けます。中国ではこの実を薬用として用いたりしますが、食用として栽培する場合は一年草であるため葉の収穫が終わると株ごと引き抜いてしまう場合もあります。種を収穫して翌年の栽培用として冷暗所に保管しておく事も出来ます。

摘芯は食用として栽培する場合は行うと良いでしょう。摘芯すると次々と脇芽が伸びてきて多くの葉を収穫する事が出来ます。収穫した葉は新鮮野菜として茹でたり炒めたりして頂きますが、乾燥させてふりかけとして使用することもできます。

種付けや水やり、肥料について

オカノリの種付け期間は長く農業栽培を行う際とても便利な野菜です。大体4月上旬〜9月中旬まで種まきが可能で、大きく成長するまでに先端を摘芯しつづけると長い期間柔らかい葉を収穫する事が出来ます。発芽適温は一般的に15~20度とされていますが、10度以下でも発芽します。

発芽用の土を小さいポッドに入れ5mmほどの深さで種つけを行います。発芽後本葉2~3枚になったら間引きを行い1箇所1本、15~20cm間隔で日当りの良い場所に植え付けます。発芽能力が高いため直接畑、庭蒔きすることも出来ます。

植え付けが完了するとぐんぐん成長しあっという間に1〜2mに成長するので、若いうちに先端を摘芯すると側枝が伸びてくるので柔らかい葉を沢山収穫する事が出来ます。山野草として観賞用とするのなら摘芯は特に必要ではありません。

オカノリは水を好む植物なので土壌が乾いたら水をあげるようにします。肥料は油かすや液体肥料を月1回の割合で補給します。草丈が15~20cmになり葉数が10枚前後に成長したら収穫を始められます。株ごと引き抜くか、葉を収穫した後先端を摘芯し側枝を促し側枝が、

15cm前後になったら枝先10cmほど摘み取って収穫し続けます。摘芯すると大体20日前後で側枝も摘み取れるようになります。そのまま栽培し続けると8月中旬ごろ直径1cmほどの小さな花を咲かせその後実とつけます。収穫期感が11月頃まで出来るのも大きな特徴です。

オカノリの増やし方や害虫について

オカノリは比較的栽培しやすい野菜として知られており、初心者でも簡単に栽培する事が出来ます。増やし方は、野菜として栽培した際の摘芯です。葉の収穫は10枚程度、15~20cm成長した時点で可能なので、若い頃から先端を摘芯し、側枝を促すようにします。

側枝は14~20日前後で多くの葉をつけるようになり収穫が可能です。摘芯すると脇芽が次々と伸びてくるので栽培を続けると秋まで収穫することが出来ます。オカノリは土壌を選ばず丈夫で比較的病害虫には強い植物として知られていますが、ハダニやナメクジによる害があります。

もし害虫を見つけたらすぐに液体駆除剤を薄めたものを散布し駆除するようにします。葉を食用として育てる場合は、水をスプレーにいれ吹き付け害虫を吹き飛ばすようにすると良いでしょう。オカノリは葉がたくさん茂らせる植物なので収穫をこま目にしないと害虫の発生を促すことになります。

プランターや鉢植え栽培の時は、株の間隔を10cm以上開けるようにします。それ以上短い間隔で植えると成長に伴い葉と葉の間の風通しが悪くなってしまったり根が十分成長出来ない場合があります。定期的な追肥と水やりが柔らかく美味しい葉を成長させるポイントとなります。

長く収穫したい場合は摘芯を行う事を心掛けましょう。オカノリの摘芯は先端部を若いうちに行うことで比較的簡単です。摘芯によって植物が枯れてしまう事はあまりないので思い切って摘芯しましょう。

オカノリの歴史

オカノリの原産国は諸説ですが、中国が有力とみなされています。ある説ではヨーロッパが原産と考えられ、現在でもフランス料理でデザートとして使用されています。中国、日本を初めアジア諸国では食用として愛用されています。

日本へは18世紀ごろ伝わってきたと言われています。現在中国で茶や薬用植物として栽培されているフユアオイの変種と言われ、日本では江戸時代からこの時期に収穫する葉物が少ないことから食用として重宝されています。

オカノリと呼ばれる由来は、乾燥して火であぶると海苔のような風味と香ばしさがあるとされた事から「陸(オカ)ノリ」と呼ばれるようになりました。また葉を自然に乾燥させて手でもんでノリのように食べます。オカノリは山野草として観賞用としても親しまれ、8月頃に小さなピンクの花を咲かせ9月頃に実をつけます。

時々海岸地などで野生化したオカノリを見つけるほど丈夫で育ちやすい植物です。収穫もしやすいため、世界各地で栽培が盛んに行われている植物です。中国では種子を利尿剤として薬用することもありますが、日本では葉を主に野菜として栽培することがほとんどです。

また、日本では千葉県、三重県、群馬県などが生息地の代表として挙げられます。現在新鮮野菜の他、乾燥させたものをふりかけのようにパックとして販売されています。原種であるフユアオイの「葵」という名は、「仰ぐ日」の意味で葉に向日性があるためと言われています。

オカノリの特徴

オカノリの特徴として、その食用性が挙げられます。オカノリはアオイ科の一年草で日本では柔らかい若い葉を食用としています。中国では茶や、種を薬用として用いる事があります。「陸のノリ」として乾燥させたものをふりかけのように使用したり、またあぶるとその焼き海苔に似た香ばしさがあり様々な用途で食卓を潤しています。

味にくせがなくおひたしや炒め物、みそ汁の具として重宝されています。また、茹でるとモロヘイヤのようなぬめりが出るので夏場の食欲がない時期の惣菜に使われます。元々、冬葵の変種として生まれた植物で原種と似ており、葉はなみを打ちしわがあります。

栄養価も高くオカノリの葉はほうれん草の約2倍のカルシウムを含んでいる事やビタミンを豊富に含んでいます。またオカノリの葉は、5月〜11 月頃までと長期間により収穫できるので葉物が少ない夏場には農家にとっての貴重な植物として栽培されています。

種まき期間も長く4月中旬から9月上旬と長いにも特徴です。成長し続けると草丈は1m以上にもなりますが、食用としては草丈が15cmぐらいになったころから収穫が可能です。8〜9月頃になると小さな白やピンクの愛らしい5弁花を咲かせます。

開花時期になると側枝は伸びなくなります。食用の際には、アク抜きが必要で葉と茎を一緒に茹でて水にさらします。全体にほぼ無毛で、茎はやや多肉質で葉とともに食料として用いられます。水分や肥料が足りないと葉が堅くなる性質があります。

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