ハナモモの育て方

ハナモモの育て方

ハナモモというのは、中国が原産地で鑑賞をするために改良がなされたモモですが、庭木などにも広く利用されいます。日本へ入って来たのは弥生時代頃ではないかと考えられています。

植え付けや水やり、肥料について

ハナモモの種付け、植え付けをおこなうのに適しているシーズンは、11月から12月頃だとされています。寒さがとても厳しい時期はできるだけ避けて、2月や3月頃にもおこなわれることがあります。成長が早いですので苗木を植えてからわりとすぐに成長していきます。

植え付け方や育て方のポイントとして、日陰ではなくてできるだけ日当りのよいスペースで栽培するようにしましょう。日当りの悪い場所で育てていると、花が咲かなかったり枝の成長が悪くなってしまう可能性があります。耐寒性が強い植物ですので、冬の寒いシーズンでも特別な対策を施す必要はありません。

鉢植えの場合で少しずつ大きな鉢へ植え替えをおこなっていく場合は、一回り大きな鉢を選ぶようにしてくだいさい。寒さに強いためハナモモは育てる難易度はそれほど高くありませんので初心者でも育てやすいですが、水やりに関しても活着すれば頻繁におこなう必要はありません。

夏の暑いシーズンは気温が高くなり乾燥しやすいですので雨天の日がなく乾燥が続くような場合には水をあげるようにしましょう。水やりをする場合には、朝方や夕方などのような涼しい時間帯におこなうことがおすすめされています。肥料をあげるタイミングは、落葉期に入る2月や3月頃がよく、

寒肥として緩効性の化成肥料を株の周りの土にまいていくようにします。8月や9月頃にも同じようにあげると効果的です。開花後におこなう追肥の場合は、油かすをあげることが好ましいです。乾燥君気味の土壌を好みますので水はけが悪くて湿っぽい場所では育ちにくいため注意するようにしましょう。

剪定やふやし方について

ハナモモの花を多く咲かせるためや樹形を整えたり、木をあまり大きくしないようにするために剪定をおこなう必要があります。枝がよく伸びて長くなっていきますので、育てている庭に合わせて剪定をおこない樹形を整えていきましょう。

剪定をおこなうタイミングは、開花が終わった時期で新しく梢が伸び始める前が好ましいので3月4月頃におこないます。あまり遅くならないように注意する必要があります。剪定をする時期が遅くなってしまうと、新梢の育ちが悪くなってしまいますので花芽が付かないケースも出てきます。

ハナモモは花が枝にたくさん咲きますので、長く伸び過ぎてしまったような枝を切っていきます。花芽の部分を誤って切ってしまうなど分かりにくいという場合には、開花後にすみやかにおこなうことがおすすめされています。

また、短い枝で細いものや込み入って伸びているような箇所は、風通しが悪くなってしまいますので調整していきましょう。落葉期におこなう剪定は、枯れた枝などが重なり合っているような部分を取り除いていきます。時期としては12月頃から2月頃におこないます。

ハナモモを育て始めて2年目くらいまでは、太い枝を切ってしまっても新芽が出てきますので枝の三分の一くらいに切り戻します。2年目以降は少しずつ芽吹きも弱くなっていきますので、剪定を控えるようにしていきましょう。

増やしたいという場合は、3月下旬頃に接ぎ木で増やす方法が用いられていることが多いです。この接ぎ木という方法は、二つの木を接いで一つにするというやり方で枝と枝を接ぎます。この接ぎ木によって増やす方法は、花木の他にも野菜苗などでも用いられています。

害虫や病気について

ハナモモを育てる際には、カイガラムシやアブラムシ、コスカシバの幼虫などが発生してしまうことがあります。専用の殺虫剤を散布して対策をしましょう。枝折病と呼ばれている病気は、カビの一種なのですが枝部分からドロドロとしたヤニが出てきます。

このような場合には、病気になってしまっている部分を切り取って切り口部分に殺菌剤を塗っておくようにしてください。殺菌をしなかった場合は、翌年にもまた枝折病になってしまう可能性があります。縮葉病と呼ばれているのもカビの一種で、病気が悪化してしまうと若い葉が縮れて枯れてしまいます。

低い温度で発生する病気ですので夏前くらいには気にならなくなりますが、カビの胞子が枝などに付いてしまったままにならないように殺虫剤を使用して対処しておくことが大切です。うどんこ病とはウドンカビ科に属している子嚢菌のことを言います。

うどんこ病の症状は全体が白っぽくなり、うどん粉をかけたような状態になってしまいます。広がっていくと分生子を形成していきますので、一カ所だったのが離れている箇所にも感染をしていってしまいます。うどんこ病になってしまうと、光合成や葉の生育を妨げしまいますので十分に注意するようにしましょう。

この病気はモモ以外にもバラやブドウ、イチゴやトマト、キュウリなどにも発生しやすいとされています。予防対策としては、株や葉の間隔を少し開けて風通しをよくすることや、土壌が湿っぽくなり過ぎないように注意することが挙げられます。

ハナモモの歴史

ハナモモというのは、中国が原産地で鑑賞をするために改良がなされたモモですが、庭木などにも広く利用されいます。日本へ入って来たのは弥生時代頃ではないかと考えられています。現在でも桃の節句のお祝いなどがおこなわれていますが、この行事は平安時代にはすでにおこなわれていたお祝いです。

日本国内で鑑賞をするために改良が始まったのは江戸時代に入ってからだとされています。園芸などで用いられている多くの品種は江戸時代のものが多いです。現在では日本国内にも多くの生息地があります。モモと聞くと食用の実モモをイメージします。

しかし、これはバラ科モモ族の落葉小高木の果実の方で、ハナモモは実を食べるのではなく花を楽しむことが目的ですので実はとても小さく食用には適していません。モモの種類には八重咲きの矢口や、白い花で早咲きの関白などがあります。庭植えとして用いられることが多い品種の源平桃は紅白に咲きます。

菊桃は濃いピンク色の花が咲き、名前にあるように菊の花に似ています。中国などでは、古来からハナモモは災いを除いたり、福を招くというような言い伝えがあります。古事記にも鬼にモモを投げつけたというような内容が記載されているように、モモは古い時代から栽培されてきたのだと考えられています。

ハナモモの特徴

ハナモモの樹高は、およそ100メートルから700メートルほどにまで成長します。花が開花する時期は3月から4月頃で、赤色や桃色、白色などさまざまな種類が品種によって咲きます。品種によって異なりますが樹形は立性で、枝垂れ性やホウキ立ち性、矮性などのような種類があります。

照手桃と呼ばれている品種は、花の色もカラーバリエーションがあり、ホウキを逆さまにしたような形に育つという特徴を持っています。一重咲きのもの八重先のものなど花の咲き方にも違いがあります。品種によってそれぞれ特徴を持っていることから、

狭いスペースで育てていくような場合にはホウキ立ちを選んだり、広いスペースで育てることができるような場合には、立性や枝垂れの品種を選ぶことができます。菊桃は比較的小型の品種ですので、狭いスペースで育てるのに適しています。

ハナモモは一般的にサクラが咲くシーズンに前後して開花最盛期を迎えます。耐寒性が強いという特性がありますので、植物を育てるのは初心者だという方の場合でも育てやすい部類に入ります。ご自身の育てる環境に合わせて品種を選んでみてください。

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