ソブラリアの育て方
育てる環境について
栽培をしてく時の環境としてはどのようなところにするかですが、多年草で生育期は主に春から秋になります。そして夏辺りに花を咲かせます。一つ一つの花は1日程度でしぼんでしまうくらい短いですが、つぼみが沢山あればそれらが次々と花を咲かせます。そのことからうまく咲き続ければ1箇月くらいは別々の花同士で楽しめるとされます。
生育期に関しては戸外の日当たりの良い場所に置くようにします。直射日光が当たるようなところでも特に問題はありません。ただし真夏になると日射しが非常に強くなり、さすがに葉っぱが焼けてくることがあります。葉っぱに関しては1年を通して楽しめるくらい美しいですからあまり色がつくのは良くありません。
色を付けないためにも少し日射しが弱いところに置くようにします。半日陰のところにするか、30パーセントほどの遮光を施せるところに置くようにします。耐寒性としてはあまりありません。真冬において耐えられる温度としては10度ぐらいとされています。九州の南部でも最低温度は10度を下回ることがあるでしょうから冬に屋外で管理するのは難しいと考えておきます。
室内で育てることになるでしょう。室内において日当たりの良い所を選んで置くようにします。室内で日当たりにしないと自立できないことがあります。南米といいますと熱帯雨林のようなムシムシしたイメージがありますが、あまり湿気があるところを好む花ではありません。風通しを良くするように考えておきます。
種付けや水やり、肥料について
育て方において土をどのようにしていくかです。この花についてはラン用の土として知られるバークを使うことができます。プラスチック製の鉢に水はけの良い傷みにくいバークを置くようにします。バークでなくてもミズゴケを使っても育てることができます。水を与え続けて育てることになり、ミズゴケの場合には傷みやすい場合があります。
傷めばそのまま使うと株にも影響してくるので植え替えが必要になってきます。この花についてはあまり変化を好まないので、何度も植え替えをするのを嫌います。それは根が太いためです。植え替えをしようとしたときに太い根を傷つけてしまいやすく、そこから傷んでしまうことがあります。その点からはバークが適しているといえるでしょう。
バークもミズゴケもないような時、粗めの砂利をつかうことがあります。これに少し腐葉土を混ぜたものでも植え付けを行うことができます。乾燥した地域で生息していますが、適湿な環境を好む花になります。生育期に十分な水と肥料、日射しを与える必要があり、不足すると生育不足になってしまうことがあるので注意をします。
植木鉢での管理が多いですが、用土が乾いたら水をたっぷり与えるようにします。冬に関しては生長をしない時期になります。そのために生育期のように積極的に水を与える必要はありません。しかし全く生育していないわけではないので、湿る程度の水を与えるようにします。肥料は春から夏に固形肥料を多少与えます。
増やし方や害虫について
増やし方としては株分けがあります。この花は植え替えを余りしないほうがいいと言われるほど株、根の部分が敏感とされています。そのために傷がついてしまうとそこから傷んでしまってせっかくの株が衰えてしまうことがあります。どのように株分けをするかですが、手で分けるのはまず無理です。またはさみで着るのも無理です。
方法としてはのこぎりなどを使うと言われています。それくらい株元が固くなっています。1株が5本程度になるのを目安としてわけるようにします。分けた後は慎重に管理をしていくことになります。植え付けに関しては、大きめの植木鉢を利用するのを心がけるようにします。1度植え付けると3年から5年間はそのままにしておくと言われます。
そのこともあり、小さめの植木鉢だとすぐにいっぱいになってしまいます。そのたびに植え替えをするわけにもいかないので、最初から大きめのものに植えるようにしておきます。作業として行っておきたいのは支柱を立てることがあります。比較的しっかりした茎なので自立していますが、冬に日当たりが悪くなると株が弱ってくることがあります。
そうするとだらしなく下がってしまうことがあります。支柱を立てることによってだらしない状態を避ける事ができます。病気に関しては特にありません。寒さ対策をきちんと行います。害虫ではハダニとカイガラムシの発生があります。栄養をどんどん吸っていくので気をつけます。見つけたら退治をします。
ソブラリアの歴史
花といいますと1年に一時期しか楽しめないものがあります。日本で言えば桜などは1年のうちのほんの僅かな期間しか楽しめない花として知られています。1週間も咲いていればいいほうで、数日で散ってしまうこともあります。一方で1年間で何度も花を咲かせるタイプもあれば、桜以上に短い期間で終わってしまうものもあります。
日本においては少ない期間しか楽しめなくても、自然の生息地に行くと何日も、1年に何回も楽しめるようになっている花もあるようです。ソブラリアと呼ばれる花があります。こちらの花については日本においてははかない花の一つとして知られ、1年に1日咲いていればいい方と言われています。一方で原産地では1箇月近く咲くこともあるようです。
原産地は中央アメリカから南アメリカの北部です。赤道付近のまさに熱帯などの暖かい地域が生息地になっているようです。この花については特に和名などはなく、日本では海外で呼ばれているとおりに呼ばれています。名前の由来としてはスペイン人の学者の名前から来てるようです。
フランシスコソブラルの名前から来ているようです。種の小名においては黄白色の意味がついています。この花としてはいくつかの色が知られていますが、最も象徴的な色がこの色です。白でも無く黄色でもなく、なんとも薄くしい色の花をつけることで知られています。日本においてはあまり見ることができないとされていて、植物園などで見られることがあります。
ソブラリアの特徴
特徴としては、キジカクシ目、ラン科、セッコク亜科、アレサス連になります。園芸上においてはランに属します。ですから花屋さんでも購入できますが、ラン専門店に行ったほうが探しやすくなる品種になるでしょう。咲き方としては多年草になります。草の丈は50センチぐらいが一般的でしょうが、かなり高いものになると2メートル以上になるものもあります。
環境があえばかなり成長していきます。花が咲く時期としては5月から8月です。原産地は1年を通して温暖なこともあり、種によっては不定期に咲くようなこともあります。花の色としては小名にもありますが黄白がよく知られます。それ以外では純白とも言える真っ白なものから、ピンク色、赤紫などの大人っぽい色もあります。
熱帯地域で生息することで耐暑性についてはそれなりにありますが耐寒性については少し難しいので冬越がキーポイントになってくるといえるでしょう。常緑性なのでうまく過ごせば冬も葉っぱを楽しむことができます。この花の特徴としては、形がカトレアのような花を持つことです。非常に優雅です。
ただし咲いている期間は非常に短いとされ、1日ほどで枯れてしまうこともあります。茎においては棒状の直立したものを持っています。葉っぱは非常に細長いタイプになっています。ラン科といいますと幅広の葉をつけることが多いですが、その点では珍しいと言えます。花はラン科の花らしく総状花序、円錐花序をなしています。
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