ダイモンジナデシコの育て方

ダイモンジナデシコの育て方

ダイモンジナデシコの歴史や由来をたどってみると、ダイモンジナデシコはナデシコ科に属しますが、ナデシコはトコナツの異名をとります。このトコナツは万葉集でも数多く詠まれたり、物語などの作品の名前になったりと、昔から日本人に愛されてきた植物です。

育てる環境について

ダイモンジナデシコの育て方というのは、あまり難しくありません。日光だけ気をつければ問題ありません。安置場所としては、日当たりの良いところに置いてあげると、生育もよいですし、花もたくさんつきます。このように、きちんと育てたいのであれば、日当たりの良いところに置くことが最も大切なのですが、そうかといって寒さに弱いというわけではありません。

寒さにもある程度耐えることができる強い植物です。しかしながら、ずっと戸外に置いていると、葉が痛みます。そのため、冬になって寒さが厳しくなると、霜よけを行うことが重要です。しかしながら、室内で栽培する必要はありません。この植物の不思議なところは、冬になって室内の暖かいところで育成してしまうと、かえって花が咲かないですし、

茎も伸びません。そのため、冬の寒い季節であっても戸外で育てることをお勧めします。1月や2月になると寒さが非常に厳しくなりますが、5℃程度までは耐えることができます。それよりも低い温度になると、室内に入れることも検討するのもひとつの考えですが、基本的には強い植物なので、戸外で放置しておいても育成上問題ありません。

水やりを定期的に行って肥料を十分に与えていれば、自然と育ってくれる植物です。もともとナデシコ科は日本でも自生している植物なので、日本の気候にも対応できる植物です。そのため、あまり注意を払いすぎずに育てることが、むしろ大切な育成方法です。

種付けや水やり、肥料について

ダイモンジナデシコの栽培方法としては、次のように行うと良いでしょう。具体的には水やりについては、定期的にたっぷりと水をあげることがポイントです。ダイモンジナデシコはもともと乾燥状態の環境を好みますので、水のやりすぎには注意が必要です。水のやりすぎをしてしまうと弱くなってしまいます。

いわゆる根ぐされという現象が起きてしまいます。そのため、土の表面が乾燥気味だと気づいたときに、定期的に水やりを行うと良いでしょう。次に、肥料についていうと、カリを多く含んだ液体肥料を与えることが効果的です。植えた最初の月に早速あげることをお勧めしますが、回数としては毎月2回程度でかまいません。

これを年間を通じて与えると非常に生長します。肥料以外のものでいうと、土はできるだけ有機質に富んだ土を使うとより生長が促されます。もちろん、非常に強い植物なので、特別な土や肥料を使う必要性はありません。野菜に使う土でも全く問題ありません。きちんと生長してくれます。あとは、腐葉土を使うこともお勧めです。

腐葉土であれば、安価に販売されているので、コストパフォーマンスも高いです。自然に放置していると、種付けは自然に行われるので、種をたくさん取ることができます。そのため、あまり増やしたくない人は、花が枯れてきたら、種ができる前に摘み取ると良いでしょう。摘み取る時期は、葉の色で判断します。葉の色が黄色くなったら取り除く良いでしょう。

増やし方や害虫について

ダイモンジナデシコの害虫対策と増やし方をメインに述べていきます。まずは増やし方については、花の色が黄色くなって花が枯れてきたら、種を採取します。その後、秋に種を幅広く播きます。もちろん、春にまく場合もありますが、夏から秋にかけて種を播いたほうが花つきが、良い場合が非常に多いです。

やはり寒い時期よりも暑い時期に生長するので、暖かい8月や9月頃に播くと良いでしょう。しかしながら、暑さの絶頂期に播くことはお勧めしません。それというのも、発芽温度というものがあるからです。発芽温度が20℃前後なので、ある程度涼しくなってから、できるだけ風通しの良いところに播くことが重要です。

あと、種まきの際に注意することがあります。種まき用土を使用することが一般的ですが、種播きの前に十分に消毒するようにした方が良いです。なぜなら、種まき用土の中に病原菌が混入していることがあるからです。この病原菌が原因で生長していく過程で突然苗が枯れる病気を発生してしまいます。市販されているものの中には、無菌の種まき用土も販売されています。

これを使いましょう。最後に、害虫対策としてはヨトウムシがその典型例です。ヨトウムシは葉っぱを食べる害虫です。この害虫は夜行性のために昼間は土の中に潜んでいてなかなか見つけることが難しいです。ただし、同じ害虫であるカイガラムシとは異なり、殻を身に付けていないので、農薬をかけるとたちまち排除することができます。

ダイモンジナデシコの歴史

ダイモンジナデシコの歴史や由来をたどってみると、ダイモンジナデシコはナデシコ科に属しますが、ナデシコはトコナツの異名をとります。このトコナツは万葉集でも数多く詠まれたり、物語などの作品の名前になったりと、昔から日本人に愛されてきた植物です。なぜこのような名前がついたかというと、夏の期間にずっと咲くということから、

こういう異名がつけられました。ちなみに、ダイモンジナデシコときくと、「大和撫子」という表現が想起されますが、この表現の由来になった植物とは異なります。これはカワラナデシコに由来します。この種類のナデシコは日本原産のものですが、ダイモンジナデシコは中国原産の植物なので、原産地からして異なります。

原産地というと、フランスで栽培されていたナデシコが、現在、母の日のプレゼントとして贈られるカーネーションです。厳密に言うと、フランス原産のナデシコの改良版がカーネーションです。したがって、同じナデシコの仲間であります。ナデシコは世界中に分布しており、300種類も存在するといわれています。

日本でもカワラナデシコを代表として数種類生息しています。これだけ種類が多いのは、実は大量に品種改良されているからです。比較的、他の植物に比べて品種改良しやすい植物であるために、園芸品種として世界中の愛好家から愛されてきた植物です。ダイモンジナデシコもそうした品種改良の代表例であり、他にも有名なものとしては、アメリカナデシコやミカドナデシコが挙げられます

ダイモンジナデシコの特徴

ダイモンジナデシコの特徴としては、次のようなものがあります。種としてはセキチクとカーネーションの交配種です。花についてはセンチ2から3センチ程度の花を多数つけます。日当たりを好む性質があるので、日当たりの良いところに自生する植物です。そのため、水をあまり好まない性質があります。

水をやりすぎると、かえって葉が痛んだり根が腐るという現象が起きてしまいます。これは生育上、注意が必要です。種類が世界中で300種類以上あります。そのほとんどは、さまざまな種類のものを掛け合わせて作られた品種改良版と言っても過言ではありません。そのため、園芸品種の代表とされる植物です。原産地は基本的には欧州です。

もちろん、日本原産のものもありますが、野生のものが最も多い生息地は欧州です。育成上の特徴としては、非常に育てやすいという特徴があります。日当たりの良いところにおいて、定期的に水やりをすれば勝手にすくすくと育ちます。これは寒さにも強いという特徴があるからです。

他の植物であれば、寒さが厳しい冬になると、室内の暖かいところで一時的に生育する必要が出る場合もありますが、ダイモンジナデシコの場合はそうした心配が全く要りません。植物としての特徴については、1年草であることを挙げられます。

1年草ではありますが、もし花屋で苗を購入した場合は、植え付けには注意が必要です。それというのも、全住したように寒さに非常に強い植物なのですが、霜には弱いからです。霜に当たると葉にダメージを負いやすいです。そのため、できるだけ寒くなる時期の前に植え付けを行うことが肝要です。

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