ホオズキの育て方

ホオズキの育て方

ホオズキは、ナス科ホオズキ属の植物です。葉の脇に花径1~2センチ程度の白い五弁花を下向きにつけるのが特徴です。同じナス科の仲間のピーマンや唐辛子の花ともよく似ています。葉は、広卵形で互い違いに生える互生となっています。葉の縁には少数の鋸歯状の大きなぎざぎざあります。

育てる環境について

原産地ははっきりとはしていないのですが東南アジアであると言われています。ホオズキ属の植物の生息地は、南北米大陸に多く、一部は欧州中~南部、西アジアから日本にかけて100種ほどが分布しています。日本に古い時代に栽培用として渡来ホオズキは、赤いちょうちんがぶら下がったような姿が人気を呼んで、古くから親しまれてきました。

日本でも各地で栽培されているのですが、食用品種で有名な産地がいくつか存在しています。秋田県上小阿仁村では1998年から食用品種の栽培に取り組み、今では特産として安定した生産を行っており、「恋どろぼう」というブランドが知られています。その他、北海道、長野県「太陽の子」、愛知県の「ほおずきトマト」、その他沖縄、島根県、岩手県、山形県などが有名です。

食用品種はガクを広げると中にオレンジ色の実が入っているので、その実を食べます。実の皮は全く気にならない位薄く、口の中いっぱいに甘酸っぱい味が広がります。ただしホオズキには毒がホオズキは微量ながらも毒を含んでいて、堕胎効果があります。普通に食べた程度ではなんともありませんが、

体調の悪い人や妊婦の人は食べないようした方が良いでしょう。食用のホオズキとはいえ少量の毒を含んでいます。育てる場合には水はけがよく肥えた土が適しています。庭植えの場合には土にあらかじめ腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおくと良く育ちます。鉢植えの場合には赤玉土5:腐葉土3:川砂2の割合で混ぜた土が良いでしょう。

種付けや水やり、肥料について

育て方は簡単な部類です。耐寒性が強く初心者でも育てることが十分可能です。落葉性種や株分けで増やすことができます。基本的には日向を好みますが、半日陰でも十分育てられます。日光が好きと言っても真夏の直射日光は避けるようにしてください。元来性質が頑強なので、庭植えにする場合は特に手入れは不要です。

鉢植えの場合は、水やりさえ忘れなければ問題ありません。そもそも自生しているものも多く、雑草のように丈夫でたくましい植物です。鉢植えの場合の水は、湿り気のある土を好み、乾燥を嫌いますので夏場には、土を乾かし過ぎないよう注意してください。その他の季節は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるというペースで良いでしょう。

肥料については、地植えの場合、植える場所に堆肥などを混ぜ込んでおくと良いのですが、与えなくても構いません。鉢植えの場合には、ゆっくり効くタイプの粒状の肥料を混ぜ込んでおくとよいでしょう。追肥は春から花が咲く頃までです。目安として液体肥料なら2週間に1度、固形の肥料なら1ヶ月半に1度の割合で与えれば十分です。

地植えに注意することは、植える予定の場所です。ナス科の植物であるため連作障害があります。ホオズキを含むナス科の植物は、ピーマン、ペチュニア、トマト等のナス科植物を植えたあとは、そこに新たにホオズキを植えても病気が発生して育ちません。この場合は場所を変えるか鉢植えで育てるようにすると良いでしょう。

増やし方や害虫について

基本的には種まき株分けで増やしていきます。株分けをする場合には、地上部が枯れて休眠中の株を掘り出して、地下茎を3~4節で切り取り、6号鉢につき5~6本を目安にして植え付けます。庭植えにする場合は約20cm間隔で植え付けます。株分けの適期は3~4月頃となっています。害虫古くから天敵のカメムシが知られています。

このカメムシのことを「ホウ」ともいうのですが、ホウがよくつくことからホウズキと命名されたと言われるほどに、非常にカメムシが付きやすい植物です。このカメムシは茎部分について養分を吸って弱らせてきます。植物自体を枯らしてしまうこともあるので要注意な害虫です。発生する時期は、梅雨から夏にかけてです。

あらかじめ殺虫剤を散布するなどして予防に努めるようにしましょう。家庭で育てる場合には、健康に良い栄養素も多く含まれている食用品種にチャレンジしてみるのも良いでしょう。食用品種には、ビタミンBの一種のイノシトールが含まれています。このイノシトールは体内の脂肪が肝臓に蓄積しないようにコントロールする働きを持っており、

抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれています。他にも活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病に良いとされているビタミンAがたっぷり含まれています。また特に女性において不足となりがちな鉄分も多く含まれています。食べる際には、ピューレ状にしてゼリーやムース、アイスクリームなどのスウィーツにしたり、またジャムにしても美味しいです。

ホオズキの歴史

花よりも果実の部分が有名なホオズキは、夏の風物詩として人気があります。あの鮮やかなオレンジ色をした六角形の袋は萼(ガク)が変化したもので、本当の果実はガクの中にあります。古くから夏の風物詩として、下町の人々に親しまれてきましたが、その中でも代表的なのは、浅草寺のほおずき市でしょう。

うちわを片手に浴衣姿でほおずきを買い求める姿が、毎年のようにニュース等で報じられています。7月10日になると、境内にたくさんのお店が並び、鉢植えのものが竹籠に入れられ、風鈴と一緒に売られます。この縁日は浅草観音の四万六千日(しまんろくせんにち)に当たっているとされ、この日にお参りするとなんと4万6千日分もお参りしたことになると言われています。

このホオズキ市は、その由来を辿ると源頼朝が、奥州征伐の帰り道に、浅草で部隊を休ませていたときに、日射病で倒れていた兵士たちにほおずきを食べさせたところ、たちまち元気になったという逸話から始まったそうです。夏の風物詩と言われていますが、その季語は秋のものとなっています。実際に実の部分に色がつきだすのも、立秋を過ぎて、ちょうどお盆の頃だからでしょう。

漢字で「鬼灯」と書きますが、これは実をちょうちんに見立てて、ご先祖さまが、迷わずにお家やお墓に帰って来られるためと言われています。昔は、その萼の中の実を使ってホオズキ笛を作り、特に女の子たちによく遊ばれていました。口の中でギュッギュッと鳴らものですが、この遊びは、平安時代の歴史物語である『栄花物語』にも出てくるほど古くからありました。

ホオズキの特徴

ホオズキは、ナス科ホオズキ属の植物です。葉の脇に花径1~2センチ程度の白い五弁花を下向きにつけるのが特徴です。同じナス科の仲間のピーマンや唐辛子の花ともよく似ています。葉は、広卵形で互い違いに生える互生となっています。葉の縁には少数の鋸歯状の大きなぎざぎざあります。花の後にできる実は、袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出します)で、萼が著しく大きくなって袋状に実を包みます。

生薬名は酸漿(さんしょう)といい、漢方薬として利用されることがあります。浅草のホオズキ市では、果実は解熱薬になるセンナリホオズキが売られていますが、これはもともと夏の病気に備えるという習わしがあったためでした。根の部分に鎮咳・利尿薬があるとされています。果実の中には、小さな種子が多数あり、これは食べると苦味があります。

生食は出来ませんが、茹でて苦みをとれば食用にすることも可能です。またヨーロッパには、食用として改良された品種もあります。食用として作られた果実の中には、ほどよい酸味で甘いフルーツのような味のする品種もあります。食用のものは日本でも販売されています。

選ぶ際には、中の実の表面が傷みやすいのでガクを付けたままの物を選ぶようにします。また、実の表面に傷などが無いもの、そして綺麗なオレンジ色に熟した物を選ぶようにしましょう。持ち帰った時には水気が付かないように袋に入れて冷蔵庫で保管します。ホオズキは湿気に弱く、濡れると傷みやすくなので要注意です。

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