リアトリスの育て方
育てる環境について
リアトリスは日向を好む植物です。日光が不足してしまうと花付きが悪くなってしまうので注意が必要です。また茎が間延びしてしまい弱くなってしまうので良く日光があたる場所で育てていきましょう。出来るだけ日があたる場所で育てましょう。また水は控えめにあげるようにしましょう。また、水はけの良い土を好みます。
土壌はそんなに選びませんが、粘土質が強い場合は川砂など混ぜて水はけの良い状態を作ってあげると良いでしょう。リアトリスは株が密生してしまうと蒸れてしまう傾向があります。蒸れてしまうと枯れてしまうので、庭に植えている場合は2年から3年に一度は株分けをして風通しの良い環境を作ってあげると良いでしょう。
また、リアトリスは連作障害を起こすので、同じ場所に植えるのは避けましょう。連作してしまうと生育不良が害虫が付きやすくなってしまうので注意が必要です。暑さには比較的強いので、夏場でも日除けをしなくても大丈夫です。冬は地上に出ている部分が枯れてしまいますが、地下茎の状態で冬を越す事が出来ます。
春になるとそこから新芽が出てきます。寒さには強い植物なので何をしなくても大丈夫です。また、直射日光にあたっても葉焼けをしたりしません。過度の過湿には注意が必要です。春になったら弱い芽は間引きをする事で花をきれいに咲かせる事が出来ます。それほど環境に気を使って育てる必要がないので、とても育てやすい植物です。是非きれいな花を咲かせてみましょう。
種付けや水やり、肥料について
春に種蒔きをした場合は春から夏にかけて株がぐんぐん成長していき、秋になると地上部が枯れて冬を越します。その翌年の春に新芽が出て、夏にかけてきれいな花を咲かせてくれます。その為、種から育てた場合は花を見るまでに少々時間がかかってしまいます。植えつけに適している時期は3月か10月頃です。あまり深植えにならないようにしましょう。
庭植えにする場合は、水はけのよい場所で育てます。土壌はそれほど気にしなくても大丈夫です。肥沃な土でもやせた土でも育てる事が出来ます。鉢植で育てる場合は赤玉土7:腐葉土2:堆肥1の割合の土を使用すると良く育ちます。乾燥にとても強いので庭に植えた場合が乾燥するまで水をあげなくても大丈夫です。
鉢植えの場合も土の表面が乾いたらたっぷりと与えてあげましょう。それほど水をあげなくても生育する植物です。あまり水やりに神経質にならなくても大丈夫でしょう。肥料もそれほど必要としません。逆にあげすぎてしまうと茎が伸びすぎてしまい倒れてしまう原因になってしまいます。
追肥をする場合は化成肥料を新芽がでる前と花が咲き終わった9月頃に与えるようにします。苗はあまり出回っていないので、インターネットなどで取り寄せをした方が良いでしょう。初心者でも育てやすく、こまめに手入れをしなくても勝手に成長してくれます。庭植えにした場合は、あまりにも乾燥しすぎていなければ雨水だけでも大丈夫です。
加湿に若干弱い傾向にあるので、夏場にあまり水をあげすぎないように注意が必要です。鉢植えで育てる場合は、花と野菜の土を入れて植え付けを行いますし。鉢植えの場合は、2、3年に一度植え替えをしてあげましょう。株分けを兼ねて一緒に行うと良いでしょう。株分けに適している時期は3月か10月で、掘り上げた株を地下茎から切り分けて行います。
増やし方や害虫について
増やす場合は株分けや種まきで増やす事が出来ます。株分けを行う場合は植え替えを行う際に一緒にやると便利です。害虫はアブラムシが発生する場合があります。比較的害虫には強い植物です。アブラムシを見つけたら水で洗い流すか、歯ブラシなどでこすり取っておきましょう。また、白絹病になってしまう場合があります。
白絹病は茎の基部分に白い糸状の菌糸が発生してしまい、これが植物を枯らしてしまう病気です。長年同じ場所に植えたままにしておくと、多湿になってしまった際に発生してしまうので、出来れば植え替えをしてあげましょう。リアトリスはとてもきれいな花を咲かせてくれます。庭先に生えているととてもインパクトがあり、とても美しく花を咲かせてくれます。
適度な場所であれば、何もしなくても自然に育ってくれる丈夫な植物です。それほど手をかけなくてもきれいな花を咲かせてくれ、翌年も芽を出してくれます。面倒くさがりの人でも十分育てる事が出来るでしょう。切り花としても販売されている花なので、たくさん花が付いたら、
切り取ってお部屋に飾るだけでもお部屋の印象をがらりと変えてきれるでしょう。きれいな花の色が印象的で、普通の花とは少し違った形をしています。まっすぐに伸びた茎と、その先にきれいに咲く花がとても美しいでしょう。水あげも良いので切り花にしても長くもつ事が出来ます。是非きれいな花の状態を十分に楽しみながら育てていきましょう。
リアトリスの歴史
北アメリカが原産の”リアトリス”。日本には、大正時代に観賞用として渡来した花になります。苗で出回る事が少なく、切り花としよく流通しています。紫色のきれいな花を咲かせるのが特徴ですが、紫だけではなく白や青紫色の花もあります。耐寒性があり宿根草になっていますが、とても丈夫な花になります。お供え物用の花としても使用されており、まっすぐに伸びた花が印象的です。
このリアトリスという名前は、ギリシャ語の”leios(無毛)”と”iatros(医者)”が語源とも言われています。葉は細く茎がまっすぐ空に向かって伸びています。夏から秋にかけて花を咲かせ、とてもきれいです。上の方から順々に花が咲いていきます。別名”百合薊(ゆりあざみ)”、”麒麟菊(きりんぎく)”とも呼ばれています。
このリアトリスの花言葉は「向上心」。まさにリアトリスの花がまっすぐ空に向かって伸びている様子からそのようにつけられたのでしょう。リアトリスは約35種が分布しており、日本でも数種類渡来しています。球根植物であり、主に庭などに植えて栽培されています。切り花としてもとてもきれいなので重宝されています。
とても丈夫で多年草になります。日当たりの良い場所を生息地とし、庭植えをして切り取ってお部屋に飾っても良いでしょう。キク科の植物になり、草丈が1mくらいまで伸びるので育てる場合は支柱を立てると良いでしょう。育て方も比較的容易なので、是非花壇などで育ててみましょう。
リアトリスの特徴
リアトリスには花が穂状のタイプと球状に咲くタイプがあります。株の下の葉は長く、幅が広めになっています。花茎の上にある葉は、線状になっており小さな葉になっています。耐寒性、耐暑性があり、丈夫な花になっています。庭に植えたままの状態でも、毎年花を咲かせてくれるとても力強い植物です。球状の花は大きく、個性的な作りをしています。
花が咲き誇ると本当にきれいで、ぱっと目を引く印象がある花になります。一斉に咲き誇るととても豪華で盛大な感じがある花です。庭植えがメインになりますが、日本の庭にとても映え美しく色鮮やかに咲いてくれます。花の後にできる実はそう果になっています。草丈が伸びる植物なので、支柱があると便利です。
きれいにまっすぐ伸びた茎が倒れてしまってはせっかくの花がだめになってしまうので倒れないように注意しましょう。お盆や彼岸の際に仏花としても多く利用されています。水あげと花もちが良い植物なので、比較的長く花を楽しむ事が出来ます。土の状態もあまり選ばないので、どんな場所にも比較的植え付けする事が可能です。
日向でぐんぐん育つ事が出来るので、太陽の当たる場所で育ててあげましょう。初夏にはふわふわとした見た目の花がとても魅力的で、とても豪華な花になります。花穂がたくさん付くととても豪華で庭がとても明るい雰囲気になります。ガーデニング初心者の方でも安心して育てる事が出来るので是非挑戦してみましょう。
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