木立ち性シネラリアの育て方

木立ち性シネラリアの育て方

木立ち性シネラリア(木立ち性セネシオ)は、キク科のペリカリス属(セネシオ属)の一年草です。シネラリアという語呂がよくないのでサイネリアとも呼ばれています。ペリカリス属の生息地は、カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島に分布しています。

育てる環境について

寒さに強い冬の植物なので、開花中は日当たりの良い涼しい場所に置くと、長く楽しむことができます。直接雪や霜にあてなければ0℃くらいでも育ちます。ただ低温に強い反面、蒸し暑い夏場は苦手です。そのため夏場の高温下には、蒸れを防止するために、

株元から5㎝のところで切り戻しを行い、風通しを良くする必要があります。種で育てる場合には、夏にまいて育てますが、暑さに弱いためできるだけ涼しい半日陰において管理しましょう。秋から春はできるだけに当たりのよい場所に置き、5℃以上を保つことが理想的です。

冬に開花株を購入した場合には、5℃以上を保たないと傷むことがあるので、冬も涼しく昼間も15℃以下の場所に置くとよいでしょう。暖房のきいた部屋におくことは避けましょう。涼しい場所で管理すれば、長く花を楽しむことができます。また用土は、水はけがよく保水力のあるものを好みます。

赤玉土5、腐葉土3、酸度調整済ピートモス2の配合土などを用いるとよいでしょう。また元肥として、リン酸分の多い化成肥料を適量混ぜて植え付けるとよいでしょう。花が次々と咲くので、枯れてしまった花はこまめに摘み取り、次の花を咲きやすくしましょう。

一通り花が咲き終わったら、花茎を根元から切り、肥料を与えるともう一度花が咲きます。夏越しは難しい品種なので、ほとんどは夏前にかれてしまいます。そのため植え替えの必要はありませんが、鉢花を購入した場合など、根づまりを起こしている場合が多いので、一回り大きな鉢に入れて隙間を新しい用土で埋めてあげましょう。

種付けや水やり、肥料について

木立ち性シネラリアは、水をよく吸って、水切れをおこしやすい植物なので、開花中の株は特にたっぷりと水をあげましょう。水やりは土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えます。ただ鉢皿に水を溜めないように注意しましょう。

水を溜めてしまうと根腐れの原因になってしまうので注意が必要です。また水を上からかけるのではなく、株元にかけるようにしましょう。冬場の水やりには、晴れた日の午前中が最適です。日当たりのよい場所を好むので、種から育てたり、苗を購入した場合は、

11月いっぱいまでベランダなどの戸外の日当たりで栽培します。寒さにはある程度耐えるので、12月以降でも霜や寒風のあたらない軒下やベランダでも栽培は可能です。ただ夜間冷え込むようなら室内に取り込むなどの処置をとりましょう。また逆に冬に暖かくなりすぎるのもよくありません。

花茎が間延びしてバランスが悪くなります。5℃前後の低温化で育てると、バランスのよい草姿になるので、温度管理も大切です。また肥料をお絶えず必要とする植物なので、土にあらかじめゆっくりと効くタイプの肥料を小量混ぜ込んでおくとよいでしょう。

追肥は10日に1回液体肥料を与えます。生育中に肥料を切らすと花つきが悪くなることがあるので、注意しておきましょう。ただ肥料をあげすぎて窒素過多になると、葉ばかりが大きく育ち開花が遅れることもあるので、適量をあたえるように気をつけます。

増やし方や害虫について

増やし方には、さし芽と種まきがあります。さし芽の場合、適期は5月頃です。花茎をばっさりと切り落とし、株元から出てきた芽を手でかきとって湿らせた赤玉土にさしておくと、根が出てきます。徐々に一回り大きな鉢に植え替えて育てていきましょう。

夏はできるだけ涼しい風通しの良い半日陰の場所で管理しましょう。種まきの場合は、8月下旬から9月上旬が種まきの適期です。発芽には日光が必要なので、覆土はいりません。箱や鉢にばらまきして発芽するまで乾かさないように管理します。

発芽して本葉が4枚以上になったらビニールポットおにひとつずつ植え替えて、大きくなったら鉢やプランターに植え付けます。早くまくほど大きな株になりますが、初めての方は9月中旬頃にまくのがおすすめです。花が咲くのは遅くなりますが、耐寒性のある丈夫な株に育ちます。

また花が咲き終わり、全体の花が色あせてきたら、花首の少し下で株全体を切り戻します。そうすると2週間後には次の花が咲き始めます。切り戻しを行うことで、繰り返し花を楽しむことができます。6月頃には、一回りおおきな鉢に植え替えを行いましょう。

このとき夏越しに備え、株元から5㎝の高さで切り戻しを行います。うどんこ病は、葉にカビの胞子が付き、小麦粉をはたいたように白くなる病気です。うどんこ病による被害が大きい葉は取り除き、殺虫剤を散布します。このカビの胞子は、

葉から栄養を奪うので、放っておくと生育不良をおこすので、かからないようにチェックしましょう。またアブラムシが非常につきやすく、葉や茎にびっしり付くことがあります。春先に薬剤を散布して発生を予防しておきましょう。

木立ち性シネラリアの歴史

木立ち性シネラリア(木立ち性セネシオ)は、キク科のペリカリス属(セネシオ属)の一年草です。シネラリアという語呂がよくないのでサイネリアとも呼ばれています。ペリカリス属の生息地は、カナリア諸島、マデイラ諸島、アゾレス諸島に分布しています。

多くは多年草や半低木です。シネラリアはペリカリス・クルエンツスやペリカリス・エリティエリなどを交雑させ、草たけが低く株の中心に花が集まって咲くように品種改良されました。その改良したシネラリアに、再度野生種を交配し、性質を野生種に近づけたのが、木立ち性シネラリアです。

明るい雰囲気の花で、暖色系から寒色系まで豊富なカラーバリエーションがあります。シネラリアに比べると比較的寒さに強く、草たけは60㎝ほどになります。シネラリアは、大西洋のカナリア諸島が原産です。日本へは明治時代に渡来しました。

茎は直立して、葉は心形で大きく、縁は波打っています。別名「富貴菊」とも呼ばれています。花言葉は「常に輝かしく」は、冬から春にかけてあくまでも明るく咲く花の姿にたとえたものと言われています。ピンクや赤紫、青、紅、絞りや中央に白い輪が入る蛇の目など、

花色とデザインの豊富な明るい花です。園芸店などでは、シネラリアのシネからの連想がよくないということで、サイネリアと呼ばれています。また品種改良した木立ち性シネラリアは、属名がシネラリアからセネシオに変わったので、木立ち性セネシオと呼ばれています。

木立ち性シネラリアの特徴

木立ち性シネラリアは、丈夫な品種が多く、切り戻しと鉢増しをすることで次々と花を咲かせます。また開花期間も非常に長いので、人気のある植物でもあります。従来のシネラリアが、コンパクトでドーム状の形なのに対して、この木立ち性シネラリアは、直立して伸び茎の先に花をつける点が異なっています。

原産地では多年草になるものが多くありますが、夏も涼しく乾燥している原産国とは違って、日本の高温多湿な環境では、夏を越させるのは難しく、一年草として扱われています。基本的には蒸れて傷んで枯れてしまいますが、涼しい所に置いて置けば夏越しできることもあります。

ダメ元という気持ちで試してみるのもいいかもしれませんね。夏越しにチャレンジする場合は、風通しをよくするために、5月から6月にばっさりと切り戻しをします。運が良ければ冬に花が咲いてくれます。耐寒性があり、

寒さには比較的強く雪や霜にあたらなければマイナス2~3℃でも育つほどです。生育はとても旺盛で、開花しながら大きく成長し、比較的育て方も簡単です。暖地であれば冬も戸外で管理しても大丈夫ですが、0℃以下になると枯れてしまいますので、適度な温度管理が必要です。

木立ち性シネラリアは、一年草と考え春まで楽しむものと割り切った方が良いかもしれません。きれいに花を咲かせるポイントは、つぼみに日光を当てることです。また早めに花を切り落とすと、長く花を楽しむことができます。開花時期に液体肥料をあげるのもポイントのひとつです。

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