イカリソウの育て方

イカリソウの種付け、植え替え
普通の植物の種子は根元に落ちるのですが、イカリソウの種子にはアリが好む物質がついているためにアリに巣まで運んでもらいそこに種付けをされることで生息範囲を広げています。種付けを行うときには山野草専用の土を用意し、他の植物と同じように2、3mm土を覆い被せて水をやり乾燥させないように半日陰で管理するようにします。
種は乾燥すると発芽しにくくなるため、乾燥させないようにすることが大切になってきます。一度花を咲かせ種を採取する場合は採取後すぐにまくようにします。種付け後は水やりを忘れないようにします。種付けを行ってから発芽するまでずいぶん時間がかかります。翌年の春に細長い葉が出てきて本葉が出るのが初夏頃ですが、そのころに定植をするようにします。
花が咲くには数年かかるので気長に待つ必要があります。植え替えや株分けの場合も咲いた花が終わり種がこぼれるころの6月下旬くらいに行います。植え付けや種付けをする場所は落葉樹の下などで明るい日陰が適しています。肥料は春の花が咲き終わったあとと秋に暖効性化成肥料を施します。肥料の量は通常の草花の半分くらいでよいでしょう。
イカリソウの栽培、上手な育て方
イカリソウは山野で自生をしているような環境と同じような環境で管理するのがうまく咲く育て方です。イカリソウは半日陰でも育ちますが、一日中明るい日陰でも育ちます。自然界では落葉樹の下で主に自生しています。落葉樹は冬場は葉がないので株元まで日が良く当たり、春に芽が出て落葉樹も葉が茂ってくるとイカリソウは徐々に日が遮られ夏は木陰になります。
そしてまた秋に落葉樹の葉が落ちていくと日が当たり始めるのです。イカリソウは春に芽を出して花が咲き、晩秋まで生長して冬には休みます。春と秋の生育期には日当りの良い環境で育て、特に芽を出して新しい葉が成長してくる時期には木漏れ日が当たるような所で栽培し、夏には日陰で栽培するのが良いので、落葉樹の下で栽培するのが一番良い育て方なのです。
なので地植えをするなら落葉樹の下が一番好ましく、鉢植えの場合も落葉樹の下におくか、明るい半日陰の場所におき、夏の間は風通しの良い棚の上などにおき、冬の間は霜にあたらないように軒下などに移動をさせて置くようにします。中でも育て方で注意をする点は、イカリソウは日焼けをする植物なので直射日光には当てないようにすることです。
そして水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしますが与えすぎて多湿にすると根が傷んでしまうので注意が必要です。イカリソウは株分けで増やすことができます。5月か6月または10月ごろに、根がたくさんついているものは2、3芽をひとつとしてナイフで切り分けるなどしてしたり、自然と分かれている部分で分けるとよいでしょう。
土を落として根をほぐしておき、水はけの良い培養土などに植え付けます。鉢なら4、5号鉢が良いでしょう。種からも増やすことができますが、花が咲くまでには年数がかかってしまうので、できれば株分けで増やす方が良いでしょう。
イカリソウの栽培について
イカリソウは病気に強く、水やりと肥料を適正に行うことで春から秋にかけて増殖して株を大きくしていきます。鉢で植えている場合、根が大きく張っていくと水はけが悪くなるので、植え替えが必要になります。2年に一回の割合で植え替えるようにします。この時に株分けをして増やしていくとよいでしょう。
鉢を選ぶときには、イカリソウは乾燥を嫌う植物なので、年中適湿を保ち水切れを避けるために水持ちの良い深鉢化中鉢を選ぶようにします。鉢の材質としては植え替えの時に根が張りすぎて鉢から抜けなくなるということもあることを想定し、柔軟に変形することができるプラスチック鉢やビニールポットが良いでしょう。サイズは少し大きめのものを選ぶようにします。
イカリソウは薬草にもなり重宝されている植物です。花の形も碇の形で距という長細い筒のような髭のようなものも出ていて珍しい形をしているので栽培して楽しんでみるのもよいでしょう。自生している花なので丈夫で育てやすいのですが、種から育てると発芽まで時間がかかり、さらに花が咲くまで数年を要するので気長に待ち水やりなども怠らないようにすることが必要になってきます。
種付けから栽培をする楽しみを味わうときには気長に待つことを心して育てるようにしないといけないのですが、花が咲いたときには喜びもひとしおでしょう。できるだけ自生しているイカリソウに近い環境の中で育ててやり、湿度や温度に注意をしながら置き場所を選びます。落葉樹があるところならその下が一番よいでしょう。水やり、直射日光、霜などにも注意して気長に育てると病気もなく害虫もつきにくく育てやすい植物なので、ぜひ花を咲かせることに挑戦してみるとよいでしょう。
イカリソウの歴史
イカリソウは古くから強壮剤の漢方薬として用いられ、秦の時代の始皇帝も用いていたといわれています。日本でも自生し、春を代表する山野草の一つとして日本人にも古くから愛され茶花や鉢花として親しまれてきました。日本の種類でも地域によって個体差や微妙な差があったり、違う種類どうしが掛け合ったりして分類が難しい植物ともされています。
イカリソウの特徴
メギ科イカリソウ属の多年草で和名は「碇草」、別名は「三枝九葉草」と言われます。東アジアを中心として北アフリカや南ヨーロッパの温帯地域に約20種類分布します。日本での生息地は本州の東北地方以南の太平洋側や、四国の半日陰の山野や林間です。本州の日本海側を生息地とするトキワイカリソウなどの国内種や中国を原産地とするホザキノイカリソウなどの外国種があります。
落葉広葉樹などの下に生えていることが多く、早春から初夏にかけて紫や白などの色の花を咲かせます。種類によっては草深い草原や石垣に生えることもあります。花の形が船の「碇」に似ていることから「イカリソウ」という名前になりました。長細く突き出した「距」のある花は細い花茎の先に咲き下に垂れ、種類によって葉の上に咲くものと葉より下に咲くものがあります。
草丈は30cmから50cmで細い茎が株立ちになります。葉は紙のようにカサカサとした感じで葉の裏には毛が生えています。また葉は「三枝九葉草」という別名の通り3本に分かれた枝の先に3枚づつつくのです。比較的簡単に交雑種ができるという特徴もあります。自然界でも複雑な交雑が進んでいて、四国などでは中間的な交雑種が分布しているといわれています。
生薬として用いられることが多く、生薬名では「淫羊霍」といわれ滋養強壮、強精、神経症、健忘症、月経不順などの効用があります。イカリインとフラボノイド配糖体が有効成分で、一酸化窒素のレベルを上げ、ホスホジエステラーゼに対する弱い阻害作用があり、そのために精力を増強することができるといわれています。
イカリソウを栽培する場合、種付けをしてから発芽までの時間が長く、さらに花が見られるまでに数年を要します。花が咲くと株分けをして増やしてくことができますが、気長に育てていくことが大切です。それでも山野などに自生している花なので病気もほとんどなく丈夫です。そのため栽培は難しいものではありません。地植えでも鉢植えでも栽培することができます。
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