ブルビネラの育て方
育てる環境について
ブルビネラの本来の生息地は冬に雨が降って夏に乾燥するという環境です。そのため日本で育てる場合にもその様な環境に適応して育つブルビネラに合わせて適切な対応を取ることが必要になります。このブルビネラはいわゆる球根を利用する植物ではありませんが、
夏に乾燥して秋口に植えて成長させるという点は球根のそれに似ています。6月から8月の休眠中は乾燥状態にしておくのが良いでしょう。多湿であると傷んでしまうやや特殊な植物であると言えます。秋以降になって涼しくなってきたら植え直して水を上げると育ち始めるという性質を持っている植物なのです。
6月頃になったら掘り上げて乾燥させるのが良いでしょう。球根とは違うのですが、球根の様に乾いた土の中に保管しておくと言うのも一つの手段です。そうすることで傷つく可能性を下げ、カビが生えてしまうリスクも低減できます。
しかしながら実際にどのように乾燥した株を保管するのかについては、考えておかなければならないことであると言えるでしょう。寒さに特別弱いという品種ではありませんが、それでもマイナス5度を下回る様な環境になる場合には室内に取り込んだ方が良いと言えるでしょう。
寒さや暑さには強いとされている品種ではありますが、栽培をする上での限度はありますので注意をするようにしましょう。この様に一般の植物とはやや異なる性質を持っているため、育て方の知識は重要になります。やみくもに水を上げれば良いというものではないのです。
種付けや水やり、肥料について
ブルビネラは9月から10月にかけて植え付けを行うと良いでしょう。より具体的には9月下旬から10月の上旬が最適な時期であり、この時期よりも早すぎると高温多湿で傷むことがありますし、この時期よりも遅くなると鼻立ちが悪くなってしまうという問題が発生しやすくなります。
そのため時期については注意しておくことが必要であると言えるでしょう。夏の間に乾燥休眠させて置いた株を鉢から抜いて古い土を落とし、芽数の多いものは株分けをして植え付けを行い水やりを行います。こうすることで花壇に植え付けることも出来ます。
またあまりに密集していると育ちが悪くなりますのでより広い場所に植え替えを行うこともより大きく健康に育てるためには大切なことです。水やり葉気温の下がる9月下旬ころから開始して、芽の生長に合わせて回数を増やしていくのが良いでしょう。
成長期である11月から2月にかけては最も水分を必要とする時期です。土が乾き始めた段階でたっぷりの水を与え、乾燥しないように注意を払いましょう。開花してからは水やりの回数を減らしていき、6月以降は水を上げないようにして乾燥させましょう。
合わせて株を大きく健康に成長させるための肥料も大切です。11月頃から置き肥を行い、12月から1月にかけては液体肥料を月に2~3回程度施します。この様にして大きな株に育てると綺麗な花が付きやすくなるので重要な作業であると言えます。なお、花が咲いてからの肥料は不要になりますので注意しましょう。
増やし方や害虫について
ブルビネラの増やし方の基本は株分けとなります。植え付けの段階で乾燥状態の株を鉢の大きさや好みに応じて適切な大きさに割って水やりを開始すればそれぞれが独自に育ち始めます。乾燥状態の時に株を割っても、それ以後にはあまり影響がな出ないとされています。
かなり手荒い扱いをしても大丈夫であり、小さく分けて大きく育てなおすこともできるでしょう。大量に増やそうと考えているのであれば株元の部分を少しつけた状態に根を一本ずつ分けて養生すると良いでしょう。このブルビネラは病気が殆どない植物であるという特徴があり、
育てる上で病気に悩まされる可能性は低いでしょう。しかし夏の時期の水分には注意が必要です。本来は乾燥すべき時期ですので、この時期に水分方であると非常に腐りやすくなってしまいます。言うまでもないですが、腐ってしまうと元には戻れなくなってしまいますので注意が必要です。
一方害虫については注意すべき虫が一種類存在しています。それはアブラムシであり株に取りついて汁を吸うという悪さをします。その結果株は弱ってしまいますので良いことはありません。多少であればまだしも大量のアブラムシが付いてしまうと枯れてしまうこともありますので、
見つけ次第除去するという姿勢は重要になります。アブラムシ対策は他の植物と同じように行うことが推奨されます。食用ではありませんのであまりにひどい場合には薬品を使用するのも一つの手段になるでしょう。
ブルビネラの歴史
ブルビネラは南アフリカやニュージーランドを原産とする花であり、日本で見ることが出来るようになってきたのはごく最近のことです。特殊な生体を持っていることから園芸用の品種として楽しまれてきた歴史がありますが、気候の条件が整っている地域では稀に野生のブルビネラを見ることが出来るケースもあります。
しかし一般的には極めて珍しい花であり、道端で見ることのできる花ではないということが出来ます。日本においてはブルビネラと言う呼び方の他に、キャットテールとも呼ばれています。これは英語名での呼び方をそのまま利用しているものですが、
花穂が細く伸びて風に揺られてゆらゆらしている様がご機嫌な猫の尻尾のように見えることからその様な名前が付けられています。場合によってはこの呼び方の方が身近であると言う人もいるかもしれません。日本に入って来ているのはその多くが南アフリカのケープ州原産のブルビネラ・フロリブンダと呼ばれている品種です。
黄色い花をつけている姿が良く記録されており、そのかわいらしい見た目が特徴的です。1970年代に入ってきたとされるこのブルビネラは現在でも園芸用の植物として人気があります。最近ではもう一つ普及している品種があり、
それをブルビネラ・カウド―フェリスと言います。ブルビネラ・フロリブンダに比べるとやや小型であるという特徴がありますが、白い花が美しいのが特徴です。この様に多くの品種が生み出され、楽しまれています。
ブルビネラの特徴
ブルビネラは南アフリカを原産とする黄色やオレンジ、白といったカラフルな色の花をつける落葉性の多年草です。大きくても50~100センチほどまでの成長しかしない品種であり、花壇等でも育てやすい植物であると言えるでしょう。
ブルビネラには春の到来を告げる菜の花の様な色をしているため、早春の花材として飾り花の他に花束やフラワーアレンジメントに利用されることの多い品種として知られています。光沢のある鮮やかな緑色の細長い葉が株元に密生し、すらりと伸びている様子は気品も感じられる様な雰囲気を醸し出しています。
花の咲き方も実に見事であり、細かな小さな花が無数に咲くと言う咲き方をしますので、満開のタイミングには実に見事な見た目になるという特徴があります。ブルビネラはアフリカやニュージーランドで栽培されており、その地方には10~20種類ものブルビネラが存在しています。
その中でもに本人にも身近になっているのは南アフリカを原産地とするブルビネラ・フロリバンダと呼ばれる品種です。似た植物としてブルビネ族と言う種類がありますが、この中のフルテスケンスはハナアロエとも呼ばれており、小型で育てやすいという特徴があるために寄せ植えなどに利用されています。
ぶる美祢らは日本とは全く異なる気候に適応してきた品種であるため、その特徴はかなり独特なものになっています。美しい花を見たいのであれば育て方を良く理解し、ルールを守って育てる必要があるでしょう。
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