フェニックス(Phoenix)の育て方

フェニックスの基本的な育て方
5月から7月くらいに植えて、夏の間に成長して木が強くなります。この時期を間違えると弱ってしまうこともありますから注意が必要です。南国の植物ですが、寒さには比較的強いです。ただ、霜には弱いですから、関東地域で庭植えにするのは少し難しいと考えておきましょう。
西日本なら庭植えにすることができます。庭植えでも良いですし、鉢植えでも育てることができます。寒い地域なら鉢植えにして育て、冬は室内に入れるようにしていけば長年楽しむことができるでしょう。水やりは、一般的な観葉植物と同じようにすれば良です。
夏場は乾燥しやすいですから水が切れてしまわないように注意が必要です。夏は葉に霧吹きで水をかけてやると生育が良くなります。冬は成長しませんから、水を控えた方が良いです。土が乾くくらいでも良く、数日に1度くらいで水やりをします。
植え替えと剪定について
フェニックスは根の張る植物ですから、根詰まりを起こしやすい傾向があります。根詰まりを起こすと水を吸収できなくなってしまい、弱ってしまうことがありますから注意が必要です。鉢が根でいっぱいになってしまうと弱ってしまいますから、そうならないように注意が必要です。
鉢植えの場合、2年に1回くらいの割合で植え替えをすると良いです。植え替えをすると木には、根をほぐして、古い根を切り落とします。こうすることで根詰まりを防ぐことができます。ただ、古い根を着ると水を吸収できなくなってしまい、植物としては少し弱ってしまう傾向があります。
ですので、植え替えをしてすぐの間は直射日光に当てない方が良いです。また、植え替えをした直後は肥料に弱い傾向がありますから、肥料はやらないようにしましょう。肥料をやったことで枯れる場合もありますから注意が必要です。もともとやせた土地に育つ植物ですから、基本的には肥料は必要ありません。
木が弱っているときに肥料を与えると、それが原因で枯れてしまうこともありますから注意が必要です。葉が大きくなって邪魔になってくれば剪定をします。選定は難しくはなく、葉の根元からばっさりと切り取ります。新しい芽は切らないようにしましょう。新しい芽を落としてしまうと成長せずに枯れてしまうことがありますから注意が必要です。
葉を切るときには、下から順番に切っていきます。下の葉から枯れていきますから、枯れた葉はすべて取り除きます。そして、横向きに垂れ下がったものは切り落としてもかまいません。植え向いてる葉を残しておくようにすれば枯れることはありません。
どれくらい残すのかは好みによりますが、すべての葉を落としてしまうと言った極端な剪定をしなければ枯れることはないでしょう。植えの葉から落としていくと枯れやすくなりますし、見た目も悪くなりますから注意が必要です。
年間の手入れとその時期
フェニックスは5月から7月くらいに植え替えや種付けを行います。種を蒔いてから2ヶ月くらいで育ちます。庭植えにする場合、種が落ちて生えてくることがあります。増やしたくないのなら取り除くようにしましょう。水やりは年間を通して行います。
5月から9月くらいの暖かい時期には大きく成長しますから水を必要とします。このときには土が乾くと水を与えるようにして、たっぷりと水を与えておくと元気に成長します。また、この時期には葉に直接水をやると良く生育します。霧吹きで水をかけるようにすると良いでしょう。
冬になると水をあまり要求しませんから、水をやりすぎると根が痛むことがあります。冬の間は数日に1回くらいの水やりで十分です。置く場所にも注意が必要です。霜がつく地域では、冬は室内に入れるのが良いですが、室内から外へ出すときにはいきなり出さないようにしましょう。
室内の光の弱いところで栽培を続けていると、いきなり強い光を当てると葉が焼けてしまうことがありますから注意が必要です。室内から外に出すときには、徐々に光の強いところへ出していくようにします。こうすることによって葉が焼けるのを防ぐことができます。
肥料はあまり多く必要としません。年に3回くらいで十分です。夏の間には肥料をやっても良いですが、冬には肥料をやると逆に弱ってしまうことがありますから注意が必要です。植え替えたすぐの時にも肥料をやり過ぎると弱る可能性がありますから注意が必要です。
風通しの良い場所においておけば害虫がつくことはありませんが、日当たりが悪いとハダニがついて葉が変色することがあります。ハダニがついたのなら、殺虫剤をすぐにもちいてきれいに対峙しておくようにしましょう。
フェニックスの歴史
フェニックスは非常に古くから栽培されていて、生息地も広域にわたっています。そのために、原産がどこのあたりなのかははっきりしていないようです。おそらくアフリカの北部やペルシャ湾沿岸に生息していたと考えられています。
栽培の歴史は長く、メソポタミア文明やエジプト文明の時代にはすでに栽培されていたそうです。それが紀元前6000年ということですから、かなり昔のお琴になります。はっきりと分かっているのは紀元前4000年前で、この時期にはアラビアの東部の遺跡で種子が発見されているのです。
古くからあるために、書籍にも多く登場しています。たとえば、聖書に登場する生命の木のモデルはフェニックスだと言われることもあります。栽培の目的は観賞用ではなく、食用であったと考えられています。現在でも西アジアや中央アジアでは食用として活用されています。
イスラム諸国ではラマダンの時に食べる食材です。長期的に保存ができることから、植物のあまり育たない地域で重宝されていますし、また雨の少ないところでも育つ特徴があるために、食用としては貴重なものとなっているのです。
フェニックスの特徴
フェニックスは常緑の高木で、果実をつけます。樹高は25メートルほどにもなることがあります。雄株と雌株とに分かれていて、雌株には実がつきます。樹齢100年くらいまで育つこともあるそうです。乾燥した暑い地域が原産の植物ですから、暑い地域に適していると言えるでしょう。
ヤシの仲間ですから、暖かいところでしか生育しないというイメージがあると思いますが、比較的寒いところでも生育します。霜や雪が当たると弱ってしまいますが、それがなければ日本でも元気に育ちます。中東地域などでは食用として栽培されていますが、日本では観賞用として栽培されるのが一般的です。
観賞植物として鉢植えにすることもありますし、庭に地植えすることもあります。フェニックスという名前は、フェニキア人がもたらしたことに由来するという説もありますし、不死鳥という意味のフェニックスと同じだと言われることもあり、諸説あります。
日本ではナツメヤシと言われることもあります。日本でも本州の西部くらいでは庭に植えられることもあり、かなり大きく育ちます。栽培用としては八丈島で生産されたものが流通しています。なお、八丈島で栽培されたものはヨーロッパでも人気があるそうで、海外にも輸出されています。
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